【Su-47】
ソ連ロシア名:Су-47 Беркут(ビェールクト)
英字での表記:Su-47 Berkut
日本での通称:Su-47 ベルクト或いはベルクート
Su-47はスホイ設計局?が開発している前進翼の単座戦闘機で、第5世代戦闘機?開発のための実験機とされ唯一1機が存在する。
この実験機の最大の特徴は「前進翼」である。前進翼を採用した航空機はNASAの実験機X-29とこのSu-47の2機だけであり、傍目にもすぐ分かる独特の形状をしている。前進翼の採用によって低空域における機動性が格段に増し、STOL性能も大幅に上がるという。一方で高速になればなるほど翼への負担が大きくなるために大幅に多くの複合材?が利用されている。またステルス製も後退翼に比べて劣ってしまうともいわれているが、スホイ設計局?はロシア?で最初のステルス機であるとしている。
前進翼の他にも従来のソ連?の航空機とは一線を画すデザインが各所に用いられ、新しい緊急射出装置?や生命維持装置などが装備されている。また座席も大幅な改善が加えられ、パイロットへの配慮が格段になされている。胴体は13%の複合材?を含むアルミニウムとチタンから作られ、翼には前進翼を採用した結果90%も複合材?が使われている。
Su-47は1997年9月に初飛行を行ない、2001年12月で試験飛行の初段階を終了した。2002年5月にスホイ設計局?はロシア?の次期主力マルチロールファイター PAK-FA? の製造を受注したことから、Su-47で得られた技術がある程度は反映されると考えられる(前進翼は採用されないらしい)。
参考)
Air Force Technology (英語 写真多数)
http://www.airforce-technology.com/projects/s37/
Wikipedia (日本語版 写真無)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%88
GlobalSecurity?.org (英語 写真有)
http://www.globalsecurity.org/military/world/russia/su-47.htm
性能表(上記GlobalSecurity?.orgを引用・訳) |
翼幅 | 15.16〜16.7 m |
全長 | 22.2〜22.6 m |
高さ | 6.36〜6.40 m |
重量 | 24000〜26000 kg |
最大離陸重量 | 34000 kg |
エンジン | Perm Aviadvigatel D-30F6 か Saturn/Lyul'ka AL-37FU |
最高速度 | 2500 km/h |
速度(高度0m) | 1400 km/h |
最大航続距離 | 3300 km |