*&ruby(すほーいにじゅうなな){【Su-27】}; [#pe658350]

ロシアでの非公式の愛称は&ruby(ジュラーヴリク){Журавль};(和訳:鶴)、[[NATOコード]]は&ruby(フランカー){Flanker};。~
~
アメリカの[[F-15]]や[[F-16]]に対抗しうる、[[ルックダウン]]・[[シュートダウン]]能力を持ち、[[目視外射程]]から敵機を撃墜できる機体として開発された、旧ソビエトの双発ジェット[[戦闘機]]。~
[[TsAGI]]の構想をもとに[[MiG-29]]と同時期に開発されたため、同機に似た外観と、優れた運動性を持つ。~
また双方共に機首中央に同型の[[IRST]]を採用している点も共通している。~
しかし、戦術空軍用に作られた[[MiG-29]]とは逆に防空軍用に作られた本機は[[ペイロード]]や[[航続距離]]が大きく、ソビエト製の[[戦闘機]]としては初めて本格的な[[フライバイワイヤー]]を採用したこともあり、[[ソ連軍]]の末期を代表する[[戦闘機]]となった。~
~
機体性能は当時としては恐ろしく飛びぬけており、本機を語る上で[[コブラ]](プガチョフコブラ)に代表される高[[迎角]]による[[ポストストール機動]]の高さは、切っても切り離せないであろう。~
性能向上型のSu-35は[[コブラ]]の横向きVer.である[[フック]]を、更に[[推力偏向ノズル]]が採用されたSu-37に至っては、[[コブラ]]の体勢から高度を変えずに1回転するという破天荒な機動・[[クルビット]]という、戦闘機離れした機動が可能になっている。~
他の名物としては900°フラットスピンも上げられる。~
~
記録挑戦用のP-42(П-42)は、[[F-15]]の改造機[[ストリークイーグル]]が保持していた20000mを除く、3000m,6000m,9000m,12000m,15000m迄の上昇力記録を更新した。~

試作機のT-10は1977年に初飛行したが、空力的な問題があり、多くの改良を必要とした。~
初期量産型は1981年に初飛行し、その後ロシア・ウクライナ・ベラルーシ・ウズベキスタン・カザフスタン空軍の主力戦闘機として配備され、数々の改修を受けて現在も現役である。~
派生型として、[[戦闘爆撃機]]のSu-32・Su-32FNプラティパス、[[艦上機]]のSu-33、能力向上型のSu-35・Su-37・Su-30などが存在する(『現在確認されているバリエーション』参照)。~

中国・ベトナム・インド・イランなどへの輸出もさかんであり、[[ロシア軍]]が財政難であるため、輸出型のほうが高性能になってしまう逆転現象もおきている。しかし、その[[ロシア軍]]も2000年代に入ると石油と天然ガスによる好景気により、着々と近代化改修が進んでいる。

実戦では1998年、[[エチオピア・エリトリア紛争]]で使用されエリトリア軍の[[MiG-29]]を4機(5機撃墜の説も有り)撃墜。~
うち3機は[[機関砲]]で、1機は[[AA-11]]だったと言われているが、全機[[AA-11]]によるという説もあり定かではない。~
このときの戦闘に参加した[[パイロット]]は、両軍ともロシアやウクライナから来た[[傭兵]]であった、という噂もある。~


尚、[[スホーイ]]社にはSu-37の型番が与えられた機がもう1機種あるが、そちらは計画のみで終わっている。~

**フランカーのスペック [#f34077c0]

-名称:Su-30Mフランカー
-全幅:14.70m
-全長:21.94m
-全高:5.93m
-主翼面積:62.0
-機体重量:17,700kg
-最大離陸重量:33,00kg
-[[エンジン]]:サチュルン/リューリカAL-31F(A/B122.6kn)×2
-[[レーダー]]:Zhuk-27 N001(最大探知距離130nm)
-燃料容量:11,775
-最大速度:M2.0([[A/B>アフターバーナー]]使用時:M2.3)
-離陸滑走距離:550m
-着陸滑走距離:670m
-機外最大搭載量:8,000kg
-戦闘行動半径:810nm
-最大航続距離:1,620nm(機内燃料)
-乗員:2名


**フランカーシリーズに搭載可能の主な兵装 [#fbaf613e]


[[機関砲]]:~
--[[GSh-301 30mm機関砲(150発)>GSh-301]]


[[空対空ミサイル]]:~
-短射程空対空ミサイル
--[[AA-8エイフィッド(R-60)>AA-8]]
--[[AA-11アーチャー(R-73)>AA-11]]
--[[MICA-IR>MICA]]※不確定情報
--[[PL-8(霹靂8)>霹靂8]]


-中射程空対空ミサイル
--AA-10アラモ(R-27)
--[[AA-12アッダー(R-77)>AA-12]]
--[[MICA-EM>MICA]]※不確定情報
--[[PL-12/SD-10(霹靂12)>霹靂12]]


-長射程空対空ミサイル
--[[AA-9エイモス(R-33)>AA-9]]
--[[AA-X-13アロー(R-37)>R-37]]
--[[KS-172(R-72)>KS-172]]


[[空対艦ミサイル]]:~
-中射程空対艦ミサイル
--AS-17Bクリプトン(Kh-31A)
--AS-20カヤック(Kh-35)


-長射程空対艦ミサイル
--Kh-41モスキート
--Kh-X-61 Jachont※不確定情報
--3M51 Alfa※不確定情報


[[空対地ミサイル]]:~
-空対地ミサイル(車両・施設用)
--AS-10カレン(Kh-25)
--AS-13キングボルト(Kh-59)
--[[AS-14ケッジ(Kh-29)>AS-14]]
--[[AS-18カズー(Kh-59M)>AS-18]]


-対レーダーミサイル(SAM・AAA用)
--AS-11キルダー(Kh-58)
--AS-12ケグラー(Kh-25P)
--AS-17Cクリプトン(Kh-31P)
--YJ-91(鷹撃91)


[[対地ロケット弾>ロケット弾]]:~
--[[S-8(UB-32-57)(80mm)>S-8]]
--[[S-13F/T(122mm)>S-13]]
--[[S-24(240mm)>S-24]]
--[[S-25OF/OFM(330mm)>S-25]]

[[爆弾]]:~
-通常爆弾(FAB)
--FAB-100
--FAB-250
--FAB-500
--FAB-1500


-パラシュート&ブースター制動通常爆弾(BetAB)
--BetAB-500


-パラシュート制動型通常爆弾(PB)
--PB-250


-通常&ナパーム爆弾(OFAB)
--OFAB-100
--OFAB-250


-テレビ誘導&レーザー誘導爆弾(KAB)
--KAB-500
--KAB-500Kr/L
--KAB-1500Kr/L


-燃料気化爆弾(ODAB)
--ODAB-500


-クラスター爆弾(KMG他)
--KMG-2f/b
--PROSAB-250


-ナパーム弾(ZAB他)
--ZAB-500
--ZB-500
--P-50


-対戦車集束爆弾(RBK)
--RBK-250/shOAB
--RBK-500AO/shOAB


ポッド等:~
-偵察ポッド
--[[M400]]


-ECMポッド
--EL/L-8222
--[[L-005ソルビツィS]]


-データリンクポット
--APK-9


-誘導ポット
--[[サプサンE]]


-空中給油プローブ
--UPAZ-1



**現在の世界フランカー保有数(2006年 推測) [#i821ec5c]

アフリカ地域:~

>アルジェリア空軍               
>>予定28機(Su-30MKAフランカー)→部品強度の不備を理由に導入キャンセル。~

>アンゴラ空軍               
>>8機(Su-27SK/UBKフランカー)~

>エチオピア空軍             
>>13機(Su-27SK/UBKフランカー)~

>エリトリア空軍            
>>機数不明(Su-27/S/UBフランカー)~


アジア地域:~


>シリア空軍              
>>8機(Su-27SK/UBフランカー)~

>イラン空軍              
>>26機(Su-27/UBフランカー 不確定情報)~

>ベトナム空軍            
>>36機(Su-27SK/UBKフランカー Su-30MKVフランカー)~

>インド空軍      
>>50機(予定140…のちにベラルーシにSu-30Kを売却予定)(Su-30K/MKIフランカー)~

>マレーシア空軍                  
>>予定18機(Su-30MKMフランカー)~

>インドネシア空軍                 
>>46機(Su-27SK/UBK/SMKフランカー Su-30KI/MK2フランカー)~

>中国空軍&中国海軍                    
>>272機 (Su-27SKフランカー36機 Su-27UBKフランカー40機 [[殲撃11]]/殲撃-11Bフランカー96機 Su-30MKK([[殲撃13]])フランカー76機 Su-30MKK2フランカー24機)
                 


東ヨーロッパ・ユーラシア地域:

>ベラルーシ空軍&ベラルーシ防空軍           
>>23機(Su-30Kの追加で保有数が増える予定)(Su-27/UB/UBM1フランカー Su-30KNフランカー)~

>カザフスタン空軍           
>>20機(Su-27/UBフランカー)~

>ロシア空軍                    
>>280機(Su-27/SM/UB/UBMフランカー Su-30/Mフランカー Su-32フランカー Su-35/UBフランカー)~

>ロシア海軍                     
>>46機(Su-27/UBフランカー Su-33/UBフランカー)~

>ウズベキスタン空軍         
>>25機(Su-27/UBフランカー)~

>ウクライナ空軍&ウクライナ防空軍            
>>53機(Su-27/UBフランカー)~

>ウクライナ海軍            
>>?機(Su-27/UBフランカー)~

北アメリカ地域:~


>メキシコ海軍          
>>予定10機(Su-27/UBフランカー)~


南アメリカ地域:~


>ベネズエラ空軍          
>>予定24機(Su-30MK2Vフランカー Su-35フランカー?)~





現在確認されているバリエーション。

**Su-27フランカー系 [#i8920a2b]



>T-10-1 Flanker A:
>>Su-27の原型、現在のフランカーとは形状が全く異なる試作機。~
主翼は高亜音速時と超音速飛行時の抵抗の減少を狙って[[コンコルド]]のような主翼前縁がS字を書くオージー翼が採用されている。~
スピードブレーキは主脚収納庫扉を兼ねている。~


>T-10-17 Flanker A:
>>T-10-1を全面的に再設計した試作機。~
垂直尾翼端と[[キャノピー]]以外はSu-27の初期生産型とほとんど同じ外見をしている。~



>P-42:
>>[[F-15ストリークイーグル>ストリークイーグル]]の上昇記録を破った、T-10改修の記録挑戦用特別機。~
愛称は「レコードフランカー」。~
エンジンはAL-31Fのアフターバーナー強化型であるR-32を搭載する。~
1988年〜1988年の間、F-15の持つ記録を含めて27の世界記録を樹立した。~
現在はロシアの博物館に展示されていると言う。~
#ref(T-10.jpg)
P-42~
Photo:Sukhoi 



>Su-27 Flanker B 先行量産型:
>>P型やS型の前に生産されたタイプ。量産型に比べてチャフ・フレアディスペンサーの数量が減っているほか、テールコーン側面のアンテナが無い。



>Su-27(T-10S) Flanker B(Su-27P Flanker B  Su-27S Flanker B):
>>旧[[ソ連軍]]仕様の初期生産型。~
Su-27運用初期の方では形式に変わりは無いのに(ソ連空軍型)P型と(ソ連防空軍型)S型の2つのタイプに分かれていたが、ソビエトからロシアに変わってからは空軍と防空軍も統合されロシア空軍となり、この名称は無くなった。しかし、一部の人々では未だにS型やP型を分けて言っている人もいる。本家ロシアでは今後Su-27をSu-27SMに改修する事が決定した為、今後は消えていく運命である。その他ウクライナやベラルーシ等のCIS諸国ではまだまだ現役だと思われる。近年ではウクライナ(不確定情報だがベラルーシも少数輸出した可能性有り)のSu-27がエチオピアに輸出され、[[エチオピア・エリトリア紛争]]に使用された。
#ref(Su-27P.jpg)
Su-27PフランカーB~
Photo:Russia Air Force



>Su-27SK(T-10SK) Flanker B:
>>初期生産型の輸出型。~
ロシアやCIS諸国以外の国が運用する輸出型の為、[[アビオニクス]]はダウングレードしたが、変わりに空対地攻撃能力が強化された。しかし、使えるのは[[無誘導爆弾>爆弾]]や[[対地ロケット弾>ロケット弾]]等で精密誘導兵器は使用出来ない。輸出の方初めに中国が旧式化した[[殲撃5/J-5>殲撃5]]や[[殲撃6/J-6>殲撃6]]の後継機の為に([[殲撃11/J-11>殲撃11]])として導入し(最近では、マルチロール化した近代化改修機[[殲撃11]]Bも出てきている。)、続いてベトナム・シリア・アンゴラ等が[[MiG-21フィッシュベット>MiG-21]]や[[MiG-23フロッガー>MiG-23]]の後継機として導入した。
今後も旧式化した東側機の後継として、発展途上国に導入される可能性は十分高い。~
#ref(Su-27SK.jpg)
Su-27SKフランカーB~
Photo:Chinese Defence Today



>Su-27SMK Flanker:
>>輸出用のSK型の改良型。~
[[ハードポイント]]が10ヶ所から12ヶ所に増えたほか、燃料搭載量も増加され空対地ミサイル攻撃能力も追加された。なお、2007年に行われたMAKS-2007の席でインドネシアに3機輸出する事が決定している。~
#ref(Su-27SMK.jpg)
Su-27SMKフランカー~
Photo:Sukhoi 



>Su-27SKM Flanker:
>>ロシア空軍向けに開発されたSu-27の改良型。~
ロシア空軍でのSu-27改修タイプがSu-27SMフランカーに決定した為、この機体が登場する事は無いと思われる。



>Su-27PD Flanker:
>>空中給油フローブ・衛星通信システムを装備した試作型。~



>Su-27SM Flanker:
>>初期生産型Su-27の[[レーダー]]と[[エンジン]]を強化した近代化改修型。~
Su-37やSu-35などのデモンストレーション機で蓄積された技術が投入されており、全体的な性能はSu-35と同等で、空対空戦闘能力はSu-30MKより高いと言われている。レーダーは10目標探知2目標追尾ができる最新型N-011を使用し、エンジンはSu-37から発展させた推力偏向システムを導入した。これにより、[[AA-12]]アッダー(R-77)の発射能力と、同時交戦能力を獲得した。ちなみに[[先尾翼]]は付いていない。空対地・対艦戦闘能力は精密誘導爆弾や対地・対レーダーミサイル・空対艦ミサイルの運用が可能となった。現在はロシア空軍に少数配備され初めは極東ロシア地域に導入された。今後の予定としては2010年迄に80機のSu-27を改修する予定である。~
#ref(Su-27SM.jpg)
Su-27SMフランカー~
Photo:Sukhoi



>Su-27RV Flanker:
>>ロシア空軍の[[アクロバットチーム]]の1つである[[ロシアンナイツ]]仕様。~
[[全地球測位装置]]や西側対応の通信機を搭載している。[[ロシアンナイツ]]の機体はSu-27SM/UBMフランカーに更新される事が決まっているが、それによりこの機体は今後どうなるかは分かっていない。~
#ref(Su-27RVB.jpg)
Su-27RVフランカー~
Photo:Russian Knights



>Su-27LMK Flanker:
>>[[CCV]]やサイドスティックなどの実験機。~
この機体で収集されたデータを元にSu-35スーパーフランカーが開発された。~



>Su-27LL Flanker:
>>ロシアのグロモフ研究所で使用されている試験機。~




**Su-27UBフランカー系 [#n96faab3]




>Su-27UB(T-10U) Flanker C:
>>初期生産型であるSu-27の複座練習機型。~
戦闘能力は単座型と変わらない。Su-27と同様にロシア空軍では今後マルチロール改修型のSu-27UBMに改修され、そのせいで保有数は減少すると思われる。
#ref(Su-27UB.jpg)
Su-27UBフランカー~
Photo:Sukhoi 



>Su-27UBK Flanker C:
>>UB型の輸出型。~
Su-27SKと同じように性能は落とされている。
#ref(Su-27UBK.jpg)
Su-27UBK~
Photo:Sukhoi 



>Su-27UBM Flanker:
>>UB型の対空・対地攻撃能力を向上させた機体。~
Su-30(Su-27PU)のベースとなった。現在では更にバージョンアップさせSu-27SMの複座型として改修が行われている。それと同時にロシア空軍現存のSu-27UBもこのタイプに改修させる予定である。



>Su-27UBM1 Flanker:
>>Su-27UBのマルチロール型。~
Su-27UBを改修して出来た機体で有り現在ベラルーシ空軍および防空軍に配備され運用中。性能はSu-27UBMと同じであるが、[[グラスコックピット]]化や搭載[[レーダー]]の捜索能力の向上、搭載兵器の種類の増加が行われ、多目的戦闘機としても十分な能力を有する。



>SU-27UB-PS Flanker:
>>SU-27UBのエンジンを改修した2次元ノズル付きの試作機。




**Su-30/Su-30Kフランカー系 [#y878f1e5]



>Su-30(旧:Su-27PU)Flanker F variant 1:
>>UB型の発展型。~
最大の特徴は空中給油プローブを追加した事でこれにより空中給油が可能となった。因みに空中給油能力が付いたフランカーではこのタイプが初めてとなる。[[レーダー]]がファザトロンN001トパーズ・レーダーに変えられた為空対空戦闘能力が高くなったが、空対地攻撃能力は追加されていない。現在ではロシア空軍が少数配備されており、インドではライセンス生産されている~
#ref(Su-30.jpg)
Su-30フランカー~
Photo:Sukhoi 



>Su-30K Flanker F variant 1 :
>>Su-30の輸出型。~
Su-30では空対空戦闘能力しか無かったのに対し、輸出型のSu-30Kには空対地能力が追加されマルチロール化された。輸出の方はインド空軍が当時量産化が遅れていたSu-30MKIの代用機として運用しただけで、他の国からの発注はきていない。そのインドのSu-30KもSu-30MKIが定数に達してきた事から、今後はベラルーシに輸出される事になっている。
#ref(su30.jpg)
Su-30Kフランカー~
Photo:USAF



>Su-30KN Flanker:
>>Su-30Kの[[アビオニクス]]を改良したアップグレード機。~
新たに追加されたものとして空対艦攻撃能力が備わっている。今後ベラルーシがインドからSu-30Kを輸入し同型に改修させる予定である。~
#ref(Su-30KN 2.jpg)
Su-30KNフランカー~
Photo:Deutsche Suchoj 



>Su-30KM Flanker:
>>既存のロシア空軍に在籍するSu-27UBやSu-30に対して、[[アビオニクス]]の改良を行った機体。~
しかし、現在本当に改修されているかは不明である。~



>Su-30KI Flanker:
>>複座であるSu-30Kの性能を単座型に取り入れた型。~
Su-30シリーズ唯一の単座型である。元々はインドネシア用にに開発されたものだったが、同国の経済や政治事情により何度か契約締結・契約破棄を繰り返した為、納入が大きく遅れた。性能としては引き込み式空中給油プローブを装備し空中給油能力が追加された他に、[[全地球測位装置]]や[[AA-12アッダー中射程空対空ミサイル>AA-12]]・各種空対地ミサイルの運用能力も追加された。~
2005年現在、数機が同国空軍に配備されている。 

#ref(Su-30KN.jpg)
Su-30KIフランカー~
Photo:Russia Air Force



**Su-30Mフランカー系 [#pd7ebe7f]




>Su-30M Flanker F variant 2:
>>Su-30の発展型。~
Su-30に空対艦攻撃能力・空対地攻撃能力を追加、更に[[グラスコックピット]]を取り入れた[[マルチロールファイター]]型。搭載電子機器はオプションで西側製に変更可能で、フランスのセクスタン・アビオニク社製パッケージを装備する。~
Su-30Kとの違いは空対艦攻撃能力面が有るか無いかの違いらしいが詳しい事はよく分かっていない。なお、ロシア空軍が少数運用していると言う不特定情報もある。~
#ref(Su-30M.jpg)
Su-30Mフランカー~
Photo:Sukhoi 


>Su-30MK Flanker:
>>Su-30Mの発展型。~
[[先尾翼]]が追加され[[エンジン]]も新型に換装されている。Su-30MKの謎としてロシアでのデモ機には[[先尾翼]]が付いているのに、輸出した機体には付いていない事があげられているが、その理由は未だよく分かっていない。輸出の方は2005年にインドネシアが2機納入している(今後も増える予定)。同国では国内に潜伏する反政府ゲリラへの対地攻撃を目的として導入された。
#ref(Su-30MK.jpg)
Su-30MKフランカー~
Photo:Sukhoi 



>Su-30MKI Flanker H:
>>Su-30MKの発展型の1つ。~
2006年度現在、量産化されているフランカーシリーズで最も機動性が高いと言われている。細かな内容としてはSu-37の推力変向ノズル付きエンジンAL-31Fを改良したAL-31FPを搭載し、電子機器面・[[レーダー]]面(Zhuk-PH N011[[フェイズドアレイレーダー]])も強化された。初期はロシアからの輸入だったか、現在は[[ライセンス生産]]が可能となりインドでの量産化が開始されている。なお、最終的には約140機を生産する予定である。~
#ref(Su-30MKI.jpg)
Su-30MKIフランカー~
Photo:Sukhoi 



>Su-30MKK Flanker G:
>>Su-30MKの発展型の1つ。~
中国空軍向けに開発された機体で中国名は[[殲撃13/J-13>殲撃13]]と呼ぶ。性能としては機動性がSu-30MKIよりも低く、具体的なものとしては推力偏向システムや空対艦攻撃能力の削除が挙げられる。こういった能力を落とした理由に「ロシアが将来的に中国を軍事的脅威としている」というのが有力な説である。しかし、幾ら機動性が低いといってもハードが最も高性能なフランカーである。なお、初期生産型と後期生産型では搭載レーダーが違う。(後期生産型は自国生産のフェイズド・アレイ・レーダーを装備)
#ref(Su-30MKK.jpg)
Su-30MKKフランカー~
Photo:Sukhoi 



>Su-30MKK2(又はSu-30MK2?) Flanker:
>>Su-30MKKの発展型。~
中国海軍向けに開発された機体で、旧式化していた[[強撃5/Q-5>強撃5]]の後継として導入された。ただ、Su-30MKKの基本性能に加え、新たに偵察ポットや誘導爆弾の運用が追加された事により[[マルチロールファイター]]化が進んでいる。最も高性能なハードを持つフランカーとして知られている。




>Su-30MKK3(又はSu-30MK3?) Flanker:
>>現在スホーイ社から提案されているSu-30MKK2の発展型。~
搭載レーダー(ジュークMSEマルチモードレーダー)やエンジンが強化され、空対艦攻撃能力(Kh-31等)が追加された。中国海軍に納入される時期についてはよく分かっていない。~



>Su-30MKM Flanker:
>>Su-30MKの発展型の1つ。~
マレーシア向けに開発された複座マルチロール型の機体だが、フランカーシリーズの中では異色の西側機器を多数搭載した機体で東西の融合がなされている。ちなみにSu-30MKIでも西側機器が搭載されたが、それでもごく一部でだった。性能としてはインド仕様であるSu-30MKIと同等と言われ、武装面においても不確定情報だがフランス製[[MICA短・中射程空対空ミサイル>MICA]]を運用出来ると言われている。代金支払いの一部を椰子油の援助によってまかなわれているらしいが詳しい事はよく分かっていない。
また、2005年12月19日の報道によれば、タイ王国も5億ドルで12機のSu-30MKMの購入を契約した模様。


>Su-30MKV Flanker:
>>Su-30MKの発展型の1つ。~
ベトナム向けに開発された機体で複座のマルチロール型。



>Su-30MKA Flanker:
>>Su-30MKの発展型の1つ。~
アルジェリア向けに開発されたマルチロールタイプの機体。2007〜2008年の間に導入されると言われている。



>Su-30MKT Flanker:
>>Su-30MKの発展型の1つ。~
タイ向けに開発された機体。2005年12月に[[F-16]]の後継機として導入を決定したが、クーデターにより白紙となっている。



>Su-30MK2V Flanker:
>>Su-30MKの発展型の1つ。~
ベネズエラ向けに開発された機体。2006年から配備が進んでおり、合計で24機配備される予定である。


>Su-30MKL Flanker:
>>Su-30MKの発展型の1つ。~
リビア向けに開発された機体だが、計画案だけの可能性が高い。




**Su-32フランカー系 [#t6a28eb1]



>Su-34(旧名:Su-27IB Flanker  Su-32 Flanker)Fullback:
>>Su-27の並列複座型でSu-24「フェンサー」の後継機。~
名称は初めSu-27IBだったが1994年にSu-34に改名、その後2000年にSu-32を最終的な名前という事でまとまった。~
名前の方は旧西側からは「ストライクフランカー」の俗称が付けられているが、同様に海外では「プラティパス」(platypus:「カモノハシ」の意)とも呼ばれている。~
並列複座を採用した為、前部が再設計されそれにより[[レーダー]]や電子機器を強化、[[AA-12アッダー中射程空対空ミサイル>AA-12]]・誘導爆弾・空対艦ミサイル・空対地ミサイル等が運用可能となり[[マルチロールファイター]]化されている。~
広いキャビン内には簡易トイレと食事用ヒーターが設置されており、長距離侵攻任務における搭乗員の負担軽減を図っている。当初は試作機で終わると思われていた同機だったが、2006年にロシア空軍が「Su-34」の名称で正式採用を決定し2015年迄に58機が量産される予定である。~
また、これによって[[NATOコード]]として「フルバック(Fullback)」が与えられている。

#ref(Su-32.jpg)
Su-32フランカー~
Photo:Sukhoi



>Su-32FN Flanker:
>>Su-32の発展型。~
ロシア海軍用に開発された沿岸哨戒任務用の機体である。ソノブイや磁気探知装置(MAD)、画像赤外線装置、レーザー測距装置を装備し、現在の戦闘攻撃機としては異例の[[対潜魚雷]]運用能力等が付与され、シー・スネーク・レーダーを搭載した事により[[対潜哨戒>対潜哨戒機]]攻撃能力を持っている。ロシア空軍がSu-24フェンサーの後継としてSu-32を採用した事から、このSu-32FNもロシア海軍が保有するSu-24フェンサーの後継として採用される可能性は高い。
#ref(Su-32FN.jpg)
Su-32FNフランカー~
Photo:Sukhoi 



**Su-33フランカー系 [#m5873de5]



>Su-33(旧:Su-27K Flanker)Flanker D:
>>Su-27フランカーの艦載型。~
名称は初めSu-27Kだったが1988年にSu-33と言う名前となった。名前の方はフランカーの他に非公式な愛称としてシーフランカーとも呼ばれている。~
[[先尾翼]]・[[アレスティングフック]]・ダブルスロッテットフラップ・強化型離着装置等を装備し、ロシア製航空機としては唯一のKh-41(3M80「モスキート」/[[SS-N-22]]「サンバーン」)空対艦ミサイルを運用する事が出来る。((だが、このKh-41については重量の問題から、空母での運用は困難又は不可能と言う意見が多い。))~
現在では約50機がロシア海軍で運用されており、今後の展開においては量産化が進む可能性が高い。ちなみに、現在空母の保有を目標としている中国もこのSu-33の導入を決定しており、合計で50機を調達する予定である。
#ref(Su-33.jpg)
Su-33フランカー~
Photo:Sukhoi 



>Su-33UB(旧名:Su-27KUB Flanker)Flanker:
>>Su-33の複座型。~
Su-25UTGフローグフット艦載練習機の後継機。並列複座[[コックピット]]・強化型主降着装置以外Su-33と能力は変わらない。現在は財政上の理由で開発は余り進んでないと思われるが、いずれ量産化される事は間違いない。
#ref(Su-27KUB.jpg)
Su-27KUBフランカー~
Photo:Sukhoi




>Su-33能力向上型 Flanker:
>>1999年にスホーイ設計局が開発したと言われる能力向上型。~
現実存在するかは不明。不確定情報によると[[コックピット]]や[[アビオニクス]]等全て改修され、AA-12・AS-14・AS-18・KAB-500・KAB-1500等の運用が可能な[[マルチロールファイター]]になっている。



>Su-33M Flanker:
>>Su-33のレーダー・エンジン改修型。~
TVCを装備する筈だったが、実現していない。



>Su-33MK Flanker:
>>Su-33の能力向上型。~
名称のみの公開。輸出型と思われる。



**Su-35スーパーフランカー系 [#f3961fc1]




>Su-35(旧:Su-27M)Flanker E variant 1:
>>Su-27の後継機として開発された型。
名前はフランカーと言うのが本当の実名で、スーパーフランカーと言うのは正式な名前では無い。Su-32プラティパスやSu-33シーフランカー・Su-37ターミネーターも同様である。複合材の導入により機体が軽量化され[[先尾翼]]・新型エンジン・新型レーダー・サイドスティク等が装備され、より近代的なフランカーとなっている。(MAKS2007で展示された仕様では、レーダーの小型化に成功したため[[先尾翼]]は廃止された。)~
一時期「Su-35は[[ロシアンナイツ]]に導入される」といった情報も流れたが、のちになってSu-27SMに機種変換される事からデマだったと言う事が分かっている。~
他にはブラジルが次世代戦闘機案にSu-35を候補にいれているが、財政及び政治的理由から次期戦闘機計画を一旦白紙に戻し、ミラージュ2000との競争で破れている。~
現在ではベネズエラが導入すると言われているが、詳しい事は良く分かっていない。~
#ref(Su-35.jpg)
Su-35スーパーフランカー~
Photo:Sukhoi 



>Su-35UB Flanker:
>>Su-35の複座練習機型。~
基本的な性能は単座と変わらない。~
#ref(Su-35UB.jpg)
Su-35UBスーパーフランカー~
Photo:Deutsche Suchoj



>Su-35BM Flanker:
>>MAKS2007で初めて登場した機体。~
レーダーの小型化に成功したため[[先尾翼]]を廃した事がSu-35との違いである。
Su-27SKMに準じた派生種で、より大出力なエンジンの搭載やTVCの搭載などが施されている。~
ロシア空軍が160機を調達予定とされ、Su-35の最初の量産型となると見られる。~



**Su-37スーパーフランカー系 [#w3ca8fe4]



>Su-37 Flanker F variant 2:
>>Su-35にAL-37FUエンジンを乗せた試作機。~
第4.5世代ジェット戦闘機に該当する。初飛行は1996年4月2日。~
フォースコントロール式サイドスティックを採用。俗称としてスーパーフランカー、チェルミナートル(ターミネーター)とも呼ばれる。~
登場後はその機動性の凄さから西側諸国の人間を驚かせた。後にその能力は後継であるSu-30MKIフランカーに受け継がれている。
#ref(Su-37 1.jpg)
Su-37~
Photo:Deutsche Suchoj



>Su-37K:
>>Su-37の輸出型。計画のみ。~

>Su-37KK:
>>Su-37の中国向けの[[アビオニクス]]強化型で、計画のみ。~

**Su-50フランカー系 [#e2bf38ea]

>Su-50(T-50)~
>>PAK FA(ロシア版JSF)といわれるもの。~
デザインは正式なものか不明だが尾翼やテイルコーンを除き、ほぼF-22に類似している。
また、Su-47とMiG-1.44の技術を取り入れていると言われている。~
実機は2009年の初飛行を予定しているが、2008年現在当機の開発が進んでいるのかは不明。~

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関連:[[殲撃11]] [[殲撃13]]~

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