*&ruby(えすゆーにじゅうろく){【Su-26】}; [#vc8166b9]
[[スホーイ]]設計局が、ソ連を世界曲技飛行選手権大会で優勝させるために設計した[[曲技機]]。~
名パイロットの[[ユルギス・カイリス]]が設計段階から関わっていたことで知られる。~
原型機は1984年6月に初飛行し、早くもその年の大会に登場した。優勝という目的を果たすのは1990年のこととなった。~
[[炭素繊維強化樹脂]]を多用した軽量機体に360馬力の[[レシプロエンジン]]を搭載し、圧倒的な推力重量比を誇る。なお、主脚は細長い[[チタニウム]]製の板でつくられている。~
高いロールレートを得る目的で、長大な[[低翼]]式[[直線翼]]の大半を[[補助翼]]が占めるため、[[フラップ]]は存在しない。~
良好な視界と低い[[抗力]]を両立するため、[[キャノピー]]は[[パイロット]]の上半身を覆うような形状をしている。~
小さな機体に体を収め、高い[[G]]に耐えるため、[[コックピット]]座席は45度も傾いている。~
±10Gもの耐G性能を持ち、レシプロ機でありながら[[コブラ]]機動をおこなうなど、それまでの[[飛行機]]に対する常識を破壊するほどの機動性を誇る機体である。~
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**スペックデータ [#vb4f73b4]
|乗員|1名（Su-26/-31）&br;2名（Su-29）|
|全長|6.83m&br;7.32m（Su-29）|
|全高|2.89m&br;2.87m（Su-29）&br;2.76m（Su-31）|
|翼幅|7.80m&br;8.20m（Su-29）|
|翼面積|11.83��&br;12.24�屐�Su-29）|
|空虚重量|736kg&br;760kg（Su-29）&br;700kg（Su-31）|
|最大離陸重量|1,206kg&br;1,100kg（Su-29）&br;1,050kg（Su-31）|
|[[エンジン]]|Vedeneyev M-14P 空冷星型9気筒（出力270kW (360hp）×1基&br;Vedeneyev M-14PF 空冷星形9気筒（出力294kW（400hp））×1基（Su-31）|
|速度&br;（最高/巡航）|450km/h / 310km/h&br;340km/h / 295km/h（Su-29）&br;331km/h（Su-31）|
|[[航続距離]]|800km&br;1,100km（Su-31）|
|実用上昇限度|4,000m|
|[[上昇率]]|18m/s&br;24m/s（SU-31）|
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**Su-26のバリエーション [#q708a932]
-Su-26：初期少数生産型
-Su-26M：量産型
-Su-26MX：輸出仕様
-Su-29：Su-26Mを拡大強化、かつ複座化した[[練習機]]兼用型
-Su-31T：Su-29を単座に戻した大型機
-Su-31U：[[ランディングギア]]を引き込み式に改めたタイプ
-Su-31X：Su-31Tの輸出仕様
-Su-38：農薬散布用の農業機型（試作のみ）
