【Su-26】
スホーイ設計局が、ソ連を世界曲技歩行選手権大会で優勝させるために設計した曲技機。
名パイロットのユルギス・カイリス?が設計段階から関わっていたことで知られる。
原型機は1984年6月に初飛行し、早くもその年の大会に登場した。優勝という目的を果たすのは1990年のこととなった。
炭素繊維強化樹脂を多用した軽量機体に360馬力のレシプロエンジンを搭載し、圧倒的な推力重量比を誇る。なお、主脚は細長いチタニウム製の板でつくられている。
高いロールレートを得る目的で、長大な低翼式直線翼の大半を補助翼が占めるため、フラップは存在しない。
良好な視界と低い抗力を両立するため、キャノピーはパイロットの頭部を覆うような形状をしている。
小さな機体に体を収め、高いGに耐えるため、コックピット座席は45度も傾いている。
±10Gもの耐G性能を誇り、レシプロ機でありながらコブラ機動をおこなうなど、それまでの飛行機に対する常識を破壊するほどの機動性を誇る機体である。