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*&ruby(すわっと){【SWAT】}; [#j8d53cb8]
「Special Weapons And Tactics」の略称。~
アメリカ合衆国の各警察に設置されている警察[[SOG]]([[特殊部隊]])「特殊火器戦術部隊」のこと。~
Special Weapons And Tactics(特殊火器戦術)

>元々は「Special Weapon Attack Team(特殊火器攻撃隊)」であったが、「[[軍隊]]的」との批判を受けて現在の名称に改められた。~
ただしこれは政治的判断であって、必ずしも「Tactics」が「Attack Team」に比して非軍隊的な用語である事を意味しない。

アメリカ合衆国の各警察に設置されている[[警察特殊部隊>特殊部隊(警察)]]。~
「SWAT」の命名は、最初に編成されたロサンゼルス市警の部隊に倣っての慣例である。~
ニューヨーク市警での「ESU」(Emergency Service Unit, 緊急対処課)など、地域によって別名で呼ばれる場合もある。~
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1960年代に凶悪犯罪が増加する中、1966年に[[テキサスタワー乱射事件]]が発生し、これをきっかけとして、警察内部に特殊な状況に対応できる部署が必要という運動が起きたのをきっかけに創設された。~
最も早く編成したのはロサンゼルス市警察で、軍の[[特殊部隊]]の調査を行い、様々な訓練を引用した。~
市街地および野外で作戦行動を行えるよう訓練され、誕生したのが隊員60名・1個分隊5名編成の部隊で、[[短機関銃]]・[[拳銃]]・[[散弾銃]]などを携行する。~
1966年の[[テキサスタワー乱射事件]]を契機として、銃火器などを使用する凶悪犯罪に対処するために設立された。~
[[軍の特殊部隊>特殊部隊(軍事)]]から様々な訓練法が引用され、市街地・野外での[[白兵戦]]に対応できるよう訓練されている。~
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設立の目的は凶悪犯罪の対処であり、組織テロの対処ではないため、犯人は逮捕するのが原則で、(民間人に被害が及びそうな場合等)正当な理由が無い限り射殺することは許されず、もし射殺した場合には裁判所で審議される場合がある。~
(映画などでは「重火器を以って犯人を容赦なく射殺」などと、軍隊の対テロ特殊部隊と混同した描写がしばしばなされるが、実際にSWATが出動した事案ではほとんどが説得により解決を見ているという)~
SWATは当初「Special Weapon Attack Team」の略とされたが、軍隊的との批判があったため、「Special Weapon And Tactics」に改められた。~
1個分隊は5名編成で、突入班、[[狙撃]]・監視班、交渉班などの役割に分かれている。~
[[短機関銃]]・[[散弾銃]]など一般警察官以上の重武装はしているが、犯人は逮捕するのが原則。~
犯人を射殺した場合、裁判所で法的正当性が(対処した事案とは別個に)審議される。

>実際のところ、SWATに出動要請がかかるような事件の大半は交渉によって解決する。~
隊員自身が「SWATは『座って待って駄弁ってる(Sit,Wait,And Talking)』の略だ」と揶揄した事もある。~
とはいえ、SWATに射殺されるかもしれないという危惧は、犯人との交渉においても強力な[[抑止力]]として機能する。

この部隊の本来の任務は凶悪犯罪への対処であり、[[組織テロ>テロリズム]]への対処ではない。~
テロ事件に際してはFBIの特殊部隊「HRT(Hostage Rescue Team)」か、もしくは軍隊(連邦政府直轄軍もしくは[[州兵]])の管轄に移る。~
しかし、報道やフィクションではしばしばSWATが対テロ特殊部隊と混同される傾向にある。~
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なお「SWAT」というのはロス市警に倣って各警察が付けている名称であり、同様の部隊でも名前が異なることがある。~
例として、ニューヨーク市警のESU(緊急対処課)が挙げられる。~
関連:[[CQB]] [[特殊捜査班]]


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