【SS-N-14】(えすえすえぬじゅうよん)

RPK/URPK-3 Metal*1・RPK/URPK-4 Musson・RPK/URPK-5 Rastrub
NATOコード:SS-N-14 Silex*2

1968年に旧ソ連のラドゥガ設計局?P-50「マラヒート(SS-N-9『サイレン』)」?対艦ミサイルの発展型であるP-120をベースに開発した対艦/対潜ミサイル?
対潜ミサイルシステムは、基本型のRPK-3 Metal、派生型のRPK-4 Musson、艦対艦ミサイル兼用のRPK-5 Rastrubの三種類があり、さらに60RU、70RU、80RU、85RUの四種類のミサイルが使用される。
ミサイルは胴体に爆雷/魚雷を吊り下げて四連装チューブランチャーから発射され、固体ロケットで亜音速飛行する。
射程は最大45km、誘導方式は司令更新付きオートパイロットで、弾頭は60RUは核爆雷(核出力5kt)、70RUは対潜魚雷、80RUは対潜魚雷と共に対艦用赤外線ホーミングシーカー及び150kgの半徹甲弾頭を搭載する。
80RUの輸出型は85RUと呼ばれる。

対潜魚雷はAT-2U/AT-2UM(533mm)・VTT-1(450mm)・UMGT/UMGT-1(406mm)のパッシブ・アクティブ併用の音響誘導電気魚雷が使用される。

誘導にはM-11「シュトルム」艦対空ミサイルシステム用の4R60「グロム」が用いられていた。

主な搭載艦

スペックデータ

全長7.2m
胴体直径0.57m
発射重量3,930kg
推進方式固体燃料ロケット
深度20〜500m
射程
(対潜/対艦)
5〜50km/10〜50km
飛翔速度マッハ0.95
弾頭対潜魚雷(AT-1・AT-2U/UM・VTT-1・UMGT/UMGT-1)
核爆雷
半徹甲弾頭(150kg)
誘導方式無線誘導(指令更新付き)


バリエーション

  • 83R/URPK-3"Metel":
    巡洋艦搭載モデル。
    SA-N-3?艦対空ミサイルの誘導システムとKT-106発射機を使用し、弾頭にAT-1魚雷を使用する。

  • 84R/URPK-4"Metel-U":
    巡洋艦モデル。
    KT-106U発射機を使用し、弾頭としてAT-2/AT-2UM魚雷を搭載する。

  • 85RU/URPK-5"Rastrub":
    対艦対潜兼用型。
    KT-100U発射機を使用し、弾頭にUGMT-1(AT-3"Orlan")対艦/対潜魚雷を搭載可能。

    • 85RUS/URPK-5:
      核弾頭搭載型。

  • YP-85:
    射程250kmの輸出向けアップグレード型。提案のみ。


*1 ロシア語で吹雪の意。
*2 ロシア語で石英ガラスの意。

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