【SPAS12】(すぱすじゅうに)

イタリアのフランキ?社が製造した散弾銃
同社の散弾銃PG80?をベースに改良を加え、セミオートとポンプアクションのどちらでも装填可能にした珍しいモデルで、その名前は、Special Purpose Automatic Shotgun(特殊用途自動散弾銃)の略と、口径が12番ゲージであることに由来する。

最大の特徴は、装弾数が7発と多いこと、そしてセミオートとポンプアクション式手動装填を切り替える機能がついていることである。
また、連射で過熱した銃身で火傷しないよう、多数の放熱口が開けられた大型のハンドガードで銃身全体をカバーしており、これが本銃の特異なルックスを形作っている。
戦闘用としての能力が期待され、軍や警察、フランスやイタリアの対テロ組織などに採用された。
また、本銃は装弾数の多さやセミオート&リピーターという発射機構などの強力さのため、アメリカの一部の州で所持および売買が禁止されているらしい。

しかし切り替え機構は重いうえ*1*2故障の原因となり、また通常の散弾銃とは異なり給弾時にボタンを押さなければいけないなど、実用上の不便さが指摘され製造中止。現在は主力製品を後継のスパス15?へとシフトさせている。

ただしその威圧的な外観は人気が高く、映画やゲームなどのフィクションでは多く活躍している。


*1 しかし、幸か不幸かその重さのおかげで安定した射撃が可能である
*2 重量が重いのは、軍での使用を念頭に、各部の構造を強化しているからとも言われる

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