*&ruby(えすえいちつー){【SH-2】}; [#oa7cdd04]
Kaman SH-2 &ruby(シースプライト){Seasprite};~
アメリカの[[カマン]]社が、[[アメリカ海軍]]向けに製造していた艦載汎用/[[対潜ヘリコプター]]。~
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元々は、海軍向けの単発汎用ヘリコプターであったUH-2に由来する。~
航続力が必要であったため、[[カマン]]の一大特徴である[[交差反転ローター]]を装備しておらず、一般的な[[シングルローター]]形式の小型ヘリコプターであった。一方でローターブレードには制振効果の高い[[サーボフラップ]]が採用されている。~
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SH-2は、海軍のLAMPS(軽多目的航空システム)計画に対応するためにUH-2を改良したものである。~
小柄な機体ながら[[レーダー]]、[[ソノブイ]]、[[MAD>磁気捜索装置]]などを装備し、本格的なLAMPSの配備までのつなぎとして活躍した。~
正式なLAMPS(LAMPS3: [[SH-60]])が配備された後も、十分な機数が揃うまでの間や、搭載力の小さい[[ノックス]]級[[フリゲート]]などにおいて、LAMPS1として運用され続けた。~
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#ref(http://www.masdf.com/altimeter/usshornet/IMG_7193.jpg,600x400);~
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**スペックデータ(SH-2G) [#h71162dc]
乗員:3名([[操縦士>エビエーター]]、[[副操縦士>副機長]]兼[[戦術士(TACCO)>戦術航空士]]、センサー操作員(SENSO))~
[[主ローター>メインローター]]直径:13.4m~
全長:16.0m~
全高:4.5m~
全幅:13.4m~
胴体長:11.68m~
空虚重量:4,130kg~
最大離陸重量:6,124kg~
エンジン:GE T700-GE-401/401C[[ターボシャフト]][[エンジン]]([[推力]]1,723shp)2基~
速度:138kt(最大)/120kt(巡航)~
海面[[上昇率]]:762m/min~
実用上昇限度:7,285m~
[[ホバリング]]高度限界:6,340m(IGE)/5,486m(OGE)~
[[航続距離]]:540nm~
兵装:Mk.46またはMk.50短魚雷×2発のほか、7.62mm機銃を装備可能。~
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**派生型 [#f5055299]
-UH-2A(HU-2K-1):汎用輸送ヘリコプター型の初期生産型。エンジンはGE T58-GE-8B(1,250shp)×1基を搭載。
-UH-2B(HU-2K-1U):UH-2Aの電子装備を軽減し、作戦範囲を有視界飛行に限定した汎用輸送ヘリコプター型。
-UH-2C:A型及びB型のエンジンを双発にした型。
-NUH-2D(NUH-2C):UH-2Cに[[AIM-9]]と[[AIM-7]][[空対空ミサイル]]の搭載および発射を可能にした評価試験機。
-HH-2C:[[捜索救難]]型。機首下面に[[ミニガン]]1丁を搭載可能。
-HH-2D:捜索救難型の非武装・非装甲タイプ。
-SH-2D:対潜ヘリコプター型の初期型。[[エンジン]]は1,250馬力双発。
-YSH-2E:最新式のレーダーとLAMPS装置を装備した評価試験機。
-SH-2F:[[エンジン]]を1,400馬力双発に強化した改良型。
-SH-2G:[[ローター]]や[[アビオニクス]]を強化、[[エンジン]]を[[SH-60]]と共通のT700-GE-401双発に強化、愛称「スーパーシースプライト」
-SH-2G(A):オーストラリア向け輸出型。
-SH-2G(M):マレーシア向け輸出型。提案のみ。
-SH-2G(NZ):ニュージーランド向け輸出型。
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