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*&ruby(えすびぃーでぃ){【SBD】}; [#w95ef6a2]
Douglas SBD &ruby(ドーントレス){Dauntless};~
Douglas SBD "Dauntless" / [[A-24]] "Banshee"~
~
アメリカの[[ダグラス]]社が[[第二次世界大戦]]期に開発・製造し、[[米海軍>アメリカ海軍]]、[[米海兵隊>アメリカ海兵隊]]、[[米陸軍航空隊>USAAF]]で運用された[[艦上>艦上機]][[急降下>急降下爆撃機]][[爆撃機]]。~
SBは"[[Scout>スカウト]] Bomber"（[[偵察]][[爆撃機]]）、Dは"Douglas"（ダグラス社）を示す。~
[[ノースロップ]]「BT」[[艦上>艦載機]][[急降下爆撃機]]の発展型で、試作機の[[初飛行]]は1940年5月。~
アメリカ海軍の艦上[[急降下爆撃機]]。~
名前のSBはスカウトボンバー（偵察爆撃機）、Dはダグラス社を指す。~
第二次世界大戦の機体では、[[零戦]]や[[スピットファイア]]と同様、殊勲機として最も愛されている機体の一つである。~
**特徴 [#edd957c7]
[[単発>単発機]]複座の[[低翼]]機で、穴の開いた[[フラップ]]は[[ダイブブレーキ]]を兼ねる。~
爆弾搭載量・運動性に優れ、[[急降下爆撃機]]としての性能は当時としては高水準なものであった。~
**運用・戦史 [#hab4fc3e]
[[太平洋戦争]]緒戦時には、米陸海軍で主力軽爆撃機として対日戦に活躍した。~
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基は、1938年に米国海軍に採用されたノースロップ[[BT-1]]がこの機体の原型で、XBT-2の名称で開発が行われていたが、ダグラス社が開発を引き継ぐ事となり、名称もXSBD-1となった。~
1940年に初飛行し、同年に生産開始。1941年から米海軍と海兵隊への納入が開始された。~
また、米陸軍も[[近接航空支援]]任務用としてA-24の名称で使用していた。~
史上初の[[航空母艦]]同士の戦闘であった[[珊瑚海海戦]]では[[軽空母]]「[[祥鳳]]」を撃沈、空母「[[翔鶴]]」を中破させる戦果を挙げ、[[ミッドウェー海戦]]では日本[[機動部隊]]の4空母（「[[赤城]]」「[[加賀]]」「[[蒼龍]]」「[[飛龍>飛龍（航空母艦）]]」）の撃沈に貢献した。~
派生型も多数開発され、5,900機が生産された。~
~
機体設計としては、低翼配置の主翼と尾輪式の着陸装置を持つ一般的な物であるが、小型軽量ながら爆弾搭載量が大きく、運動性も優れており、性能は当時としては最高水準であった。~
[[フラップ]]は[[ダイブブレーキ]]を兼ねる穴開き式で、引き込み脚を持つ。~
ニュージーランド[[空軍]]、[[自由フランス空軍・海軍>フランス軍]]、イギリス[[海軍]]、メキシコ空軍でも運用され、メキシコ空軍は1959年まで本機を使用していた。~
#ref(http://www.masdf.com/altimeter/ussmidway/IMG_2055.jpg,600x400)
**スペックデータ[#ud3e395d]
|型式|SBD-5|
|乗員|2名|
|全長|10.0902m|
|全高|4.14m|
|翼幅|12.65873m|
|主翼面積|30.2��|
|翼型|root：NACA 2415&br;tip：NACA 2407|
|空虚重量|2,905kg|
|全備重量|4,245kg|
|最大離陸重量|4,853kg|
|[[燃料]]容量|980リットル（260 US gal）|
|[[発動機>エンジン]]|[[ライト>カーチス・ライト]][[R-1820-60「サイクロン9」>R-1820]][[空冷>空冷エンジン]]星型9気筒×1基|
|出力|1,200hp（895kW）|
|[[プロペラ]]|ハミルトン・スタンダード 3枚定速プロペラ（直径3.30m）|
|最高速度|410km/h（高度4,300m時）|
|巡航速度|298km/h|
|[[航続距離]]|1,794km|
|[[フェリー>回航]]航続距離|2,519km|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|7,780m|
|[[上昇率]]|8.6m/s|
|[[翼面荷重]]|141kg/��|
|パワー/マス|0.210kW/kg|
|固定武装|[[ブローニングM2 12.7mm機関銃>ブローニングM2]]×2門（前方固定）&br;ブローニングM1919 7.62mm機関銃×2門（後上方旋回）|
|爆装|2,200lb（1,020kg）までの爆弾を搭載可能。|
~
太平洋戦争緒戦時には、主力艦爆として対日戦に活躍し、史上初の航空母艦同士の戦闘であった珊瑚海会戦や日本機動部隊の4空母（「[[赤城]]」「[[加賀]]」「[[蒼龍]]」「[[飛龍]]」）の撃沈に貢献したミッドウェー海戦が有名である。~
派生型も多数開発され、5,900機が生産された。~
|ミッション|爆撃（1）|爆撃（2）|爆撃（3）|
|離陸重量|4,719kg|4,854kg|4,735kg|
|戦闘重量|~|4,492kg|~|
|搭載[[燃料]]((搭載可能燃料は機体内燃料タンクに254gal（961リットル）、[[落下増槽タンク>増槽]]を58gal (220リットル） ×2の合計370gal（1,401リットル）。))&br;（離陸重量）|961L|1,401L|625L|
|搭載燃料&br;（戦闘重量）|上に同じ|961L|上に同じ|
|携行装備|1,000lbs爆弾×1発|500lbs爆弾×1発|1,600lbs爆弾×1発|
|最高速度|406km/h&br;（高度4,206m）|399km/h&br;（高度4,785m）|393km/h&br;（高度4,785m）|
|上昇能力|8.64m/s|7.11m/s|6.50m/s|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|7,407m|7,650m|7,315m|
|[[航続距離]]|1,794km|2,165km|1,094km|
~
**スペックデータ [#ud3e395d]
乗員：2名~
全長：10.08m~
全幅：12.65m~
全高：4.14m~
主翼面積：30.19m²~
自重：2,905kg~
全備重量：4,843kg~
最大離陸重量：4,853kg~
動力：ライト R-1820-60 サイクロン 星型エンジン（出力1,200hp）×1基~
最高速度（最高/巡航,高度4,265km時）：410km/h / 298km/h~
[[航続距離]]：1243.8km~
実用上昇限度：7,780m~
固定武装：[[12.7mm機関銃>ブローニングM2]]×2門（前方固定）M1919 7.62mm機関銃×2門（後上方旋回）~
爆装：1,020kgまでの爆弾を搭載可能。~
|ミッション|[[偵察]]|[[ロケット弾]]装備|[[フェリー>回航]]|
|離陸重量|4,603kg|4,853kg|4,237kg|
|戦闘重量|4,242kg|~|-|
|搭載[[燃料]]&br;（離陸重量）|1,401L|961L|1,401L|
|搭載燃料&br;（戦闘重量）|961L|上に同じ|-|
|携行装備|-|CENTER:500lbs爆弾×1発&br;+&br;5インチFEAR&br;ロケット弾×8発|-|
|最高速度|410km/h&br;（高度4,785m）|370km/h&br;（高度4,785m）|-|
|上昇能力|7.87m/s|6.05m/s|-|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|7,955m|7,071m|-|
|[[航続距離]]|2,519km|1,352km|2,704km|
~
**派生型 [#la993a19]
-XSBD-1：XBT-2を改装した原型機。
-SBD-1：海兵隊用初期生産型。ライト R-1830-32（1,000hp）空冷星型エンジンを搭載。武装は7.62mm機銃（前方固定×2,後方旋回×1）を搭載。
-SBD-1P：SBD-1の偵察機改造型。
-SBD-2：SBD-1に防弾装備と自動漏り止めタンクを搭載したモデル
-SBD-2P：SBD-2の偵察機改造型
-SBD-3：後部旋回機銃を連装化し、装甲・電装を改良したモデル
-SBD-3A：米陸軍用に振り向けられたSBD-3の呼称。陸軍呼称A-24
-SBD-3P：SBD-3の偵察機改造型。電装品を24V基準に変更
-SBD-4：プロペラ形状と電装品を24V基準へ変更した改良型
-SBD-5：主要生産型。R-1820-60(1,200hp)エンジン搭載。前方固定機銃を12.7mm口径に変更。
-SBD-5A：米陸軍発注機体(A-24B)のうち海軍へ納入された機体の米海軍呼称
-SBD-6：最終生産型。R-1820-66エンジンを搭載。
-A-24「バンシー」：SBD-3Aの米陸軍呼称
-A-24A：SBD-4の米陸軍呼称
-A-24B：米陸軍発注機体。装備等はSBD-5準拠
-RA-24：1942年以降の米陸軍保有機の呼称。A、B型がある
-F-24：1947年以降の米陸軍保有機の呼称。A、B型がある
-QF-24A：標的用無人機改修型
-QF-24B：無人機管制機改修型
-Dauntless DB.Mk I：SBD-5の英軍での呼称。少数機が供与されたが実戦配備されず
-XBT-1：~
ノースロップ社の試作[[艦上攻撃機]]。~
~
-BT-1：~
[[アメリカ海軍]]向け生産型。~
~
-XBT-2：~
BT-1のエンジンと機体構造を改良したSBD原型機。~
~
-XSBD-1：~
XBT-2を改装した原型機。~
~
-SBD-1：~
[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]用初期生産型。~
エンジンはライトR-1820-32（出力1,000hp）を搭載。~
武装は7.62mm機銃（前方固定×2門、後方旋回×1〜2挺）を搭載。~
~
--SBD-1P：~
SBD-1の[[偵察機]]型。~
~
-SBD-2：~
アメリカ海軍用初期生産型。燃料容量が増加している。~
~
--SBD-2P：~
SBD-2の偵察機型。~
~
-SBD-3：~
機首の12.7mm機銃を連装化し、防弾鋼板と防弾タンクを搭載したモデル。~
エンジンはライトR-1820-52（出力1,000hp）を搭載。~
~
--SBD-3A：~
[[米陸軍>USAAF]]用に振り向けられたSBD-3の呼称。陸軍呼称A-24。~
~
--SBD-3P：~
偵察機型。~
~
-SBD-4：~
電装品を6Vから24Vへ変更し、[[プロペラ]]形状や燃料タンクを改良した型。~
~
--SBD-4A：~
米陸軍用に振り向けられたSBD-4の呼称。陸軍呼称A-24A。~
~
--SBD-4P：~
SBD-4の[[偵察機]]型。~
~
-SBD-5：~
主要生産型。~
エンジンはR-1820-60（出力1,200hp）を搭載。~
[[機首武装>同軸機銃]]をブローニングM2 12.7mm重機関銃に変更。~
~
-SBD-5A：~
米陸軍発注機体（A-24B）のうち海軍へ納入された機体の米海軍呼称。~
~
-SBD-6：~
最終生産型。エンジンはR-1820-66（出力1,350hp）を搭載。~
~
-A-24：~
SBD-3Aの米陸軍型。~
~
-A-24A：~
SBD-4の米陸軍型。~
~
-A-24B：~
SBD-5の米陸軍型。~
~
-RA-24：~
1942年以降の米陸軍保有機の呼称。A、B型がある。~
~
-F-24：~
1947年以降の[[米空軍>アメリカ空軍]]保有機の呼称。A、B型がある。~
~
-QF-24A：~
[[標的用無人機>標的機]]改修型。~
~
-QF-24B：~
[[無人機]]管制機改修型。~
~
-Dauntless DB.Mk �機�~
SBD-5の英軍での呼称。少数機が供与されたが実戦配備されず。~
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