【SBD】(えすびぃーでぃ)

Douglas SBD Dauntless(ドーントレス)

アメリカ海軍の艦上急降下爆撃機
名前のSBはスカウトボンバー(偵察爆撃機)、Dはダグラス社を指す。

基は、1938年に米国海軍に採用されたノースロップBT-1?がこの機体の原型で、XBT-2の名称で開発が行われていたが、ダグラス社が開発を引き継ぐ事となり、名称もXSBD-1となった。
1940年に初飛行し、同年に生産開始。1941年から米海軍と海兵隊への納入が開始された。

機体設計としては、引き込み脚を採用するなど、性能は当時としては最高水準であった。
フラップは穴空き式で、ダイブブレーキを兼ねる。

戦歴では日本機動部隊の4空母(「赤城」「加賀」「蒼龍?」「飛龍」)の撃沈に貢献したミッドウェー海戦が有名である。
派生型も多数開発され、5,900機が生産された。

派生型

  • XSBD-1:XBT-2を改装した原型機。
  • SBD-1:海兵隊用初期生産型。ライト R-1830-32(1,000hp)空冷星型エンジンを搭載。武装は7.62mm機銃(前方固定×2,後方旋回×1)を搭載。
  • SBD-1P:SBD-1の偵察機改造型。
  • SBD-2:SBD-1に防弾装備と自動漏り止めタンクを搭載したモデル
  • SBD-2P:SBD-2の偵察機改造型
  • SBD-3:後部旋回機銃を連装化し、装甲・電装を改良したモデル
  • SBD-3A:米陸軍用に振り向けられたSBD-3の呼称。陸軍呼称A-24
  • SBD-3P:SBD-3の偵察機改造型。電装品を24V基準に変更
  • SBD-4:プロペラ形状と電装品を24V基準へ変更した改良型
  • SBD-5:主要生産型。R-1820-60(1,200hp)エンジン搭載。前方固定機銃を12.7mm口径に変更。
  • SBD-5A:米陸軍発注機体(A-24B)のうち海軍へ納入された機体の米海軍呼称
  • SBD-6:最終生産型。R-1820-66エンジンを搭載。
  • A-24「バンシー」:SBD-3を陸軍向けに振り向けた機体(SBD-3A)の米陸軍呼称
  • A-24A:SBD-4を陸軍向けに振り向けた機体の米陸軍呼称
  • A-24B:米陸軍発注機体。装備等はSBD-5準拠
  • RA-24:1942年以降の米陸軍保有機の呼称。A、B型がある
  • F-24:1947年以降の米陸軍保有機の呼称。A、B型がある
  • QF-24A:標的用無人機に改修された機体の呼称
  • QF-24B:無人機管制機に改修された機体の呼称
  • Dauntless DB.Mk I:英軍に少数機供与されたSBD-5の呼称。実戦配備されず

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