【SAS】(えすえーえす)

  1. イギリス陸軍の特殊部隊「Special Air Service」の略称。

    第二次世界大戦時に組織された、世界初の特殊部隊である。
    そもそも、師団が手持ちの兵員や物資の中から、本来の任務に影響を与えない範囲でその遂行を支援するための別働隊という発想から生まれた。
    また、Special Air Serviceという名称も、本来は存在しない空挺部隊が派遣されていると偽装するために付けられたものであった。
    このため、当初のSAS隊員は特別な訓練や装備を与えられていた訳ではなく、単なる破壊工作の為の別働隊でしかなかったが、その高い有効性を評価されて、今日の特殊部隊のパイオニアとしての地位を築くこととなった。

    1960年代になるとIRA(アイルランド解放戦線)のテロが激化、そのため専用の対テロ中隊「CRW中隊(Counter Revolutionary Warfare=対革命組織ゲリラ戦中隊)」を組織、対テロ部隊としても投入された。
    非常に高い能力を持ち、各国軍で編成された特殊部隊のお手本ともなった。
    イラン大使館籠城事件での活躍が有名である。

    誤解を受けやすいが対テロ部隊では無く、対テロ専従部隊を組織しているだけであり、本分は戦時における敵の後方攪乱や隠密偵察である。

  2. Scandinavian Airlines System
    スウェーデンの航空会社である「スカンジナビア航空」の略称、およびICAOコード。

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