【SA-16】(えすえーじゅうろく)

旧ソ連が開発した個人携帯式地対空ミサイル
NATOコードではSA-16「ギムレット」、ロシアでは9K310「イグラ-1」と呼ばれる。
1970年代中ごろから開発が開始され、1983年には量産化が開始された。
SA-18の改良型で、ミサイルは空力設計やモーター部分はSA-18の物を踏襲しているが、シーカーはアンチモン化インジウム素子のみを使用している。
誘導方式は赤外線誘導方式である。

最近では、平成13年に九州南西沖において発生した不審船事件で、沈没した船内からRPG-7などの武器とともに発見されたことで知られている。

スペックデータ

全長:1.673m(ミサイル本体)/1.7m(ミサイル発射管)
直径:7.2cm
翼幅:25cm
発射重量:10.8kg(ミサイル本体)/16.65kg(ミサイルを含む発射管全体)
射程:3,000m
速度:570m/sec
飛行高度:3,000m-3,500m
推進装置:固体推進ロケットモーター
弾頭:HE 破片効果弾頭
弾頭重量:2kg
誘導方式:赤外線誘導
誘導装置:赤外線シーカー(1チャネル、波長3.5-5.0μ)

派生型

  • 9K338「イグラ-1S」:弾頭を大型化し、射程を延伸した型。NATOコードではSA-24「グリンチ」と呼ばれる。

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