【RQ-1】(あーるきゅういち)

アメリカ空軍の無人偵察機(UAV?)。
1995年から運用を開始し、1996年に量産機がRQ-1A「プレデター(捕食者、略奪者の意)」として制式採用された。

偵察任務が主でシステムは無人機4機、地上誘導ステーション(GCS、HMMWVに搭載)、衛星通信サイトおよび55人の要員で構成されており、データの送受信と操縦管制は通信衛星を利用して行われる。
機首には、マルチスペクトラルターゲティングシステム(MTS)と呼ばれるカラーTV/赤外線カメラ・レーザー指示器などで構成されるシステムを装備している。
レーザー指示器は他の航空機が使用するレーザー誘導爆弾の誘導やMQ-1が運用するAGM-114の誘導に使用される。

実戦では1995年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争や2001年のアフガニスタン戦争などに派遣されている。

アメリカ空軍のほかイギリス空軍、イタリア空軍、トルコ空軍が運用している。

スペックデータ

操縦員:2名(パイロット1名、センサー員1名(遠隔操作)) 全長:8.22m
全幅:14.8m
翼面積:11.5m²
空虚重量:512kg
最大離陸重量:1,020kg
エンジン:ロータックス914F 4気筒エンジン(出力115hp(86kW))×1
速度:217km/h(最高)/130〜165km/h(巡航)
航続距離:2,000nm
実用上昇限度:7,620m
武装
RQ-1:なし
MQ-1:AGM-114×2、AIM-92×2 (搭載可能な機数は不明)

派生型

  • MQ-1
    RQ-1の武装型。
    AGM-114×2、AIM-92×2を搭載する。

  • MQ-1C ウォーリア MQ-1の改良型で、2009年から運用が開始された。
    翼幅が延長されたほか、タイラート重燃料エンジン(出力135HP (100kW))を搭載したため、性能も大幅に向上しており、予想では高度25,000フィート(7,600m)で36時間の滞空が可能となる。
    武装には、AGM-114とGBU-44/BヴァイパーストライクGPSレーザー誘導爆弾を搭載することができる。

  • MQ-9 リーパー(死神の意)
    MQ-1の改良型。
    機体が大型化されたほか、エンジンにHoneywell TP331-10Tターボプロップエンジン(出力950SHP(712kW))が搭載され、その他の性能も大幅に向上している。
    武装には、両翼3箇所のハードポイントに、増槽、[[ヘルファイア]>AGM-114]対戦車ミサイルペイブウェイIIレーザー誘導爆弾スティンガーを搭載可能*1である。


*1 将来的にはJDAMサイドワインダーの搭載も予定されている

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