【RF-61】(あーるえふろくじゅういち)

中国が開発した初の国産短距離艦対空ミサイル
RF-61以外にも紅旗61(HQ-61)と呼ばれ、NATOコードではCSA-N-2と呼ばれる。
ソ連から供与された高高度用対空ミサイルであるS-75やそれを国産化したHQ-1/HQ-2を補完する中〜低高度用地対空ミサイルとして開発された。

海南島で墜落したアメリカ海軍F-4Bから回収されたAIM-7「スパロー」をモデルとして設計されたため、誘導方式などは共通しているが、開発の進展に伴い、スパローより一回り大きなミサイルになった上、内面的な性能では最大射程が2.5km〜10kmと数段劣っており、さらに艦対空ミサイル型は発射機(6連装H/EFB02発射機)が手動装填のうえ、300kgという重量のため、実戦環境での継続戦闘には難があった。

その後、海紅旗7(HHQ-7)艦対空ミサイルが登場したことにより搭載艦は江東級(053K型)?フリゲート(退役)・江衛I級(053H2G型)?フリゲートの2隻のみである。

性能諸元

種別艦対空ミサイル
主製造社第25研究所(後に上海機電第二局)
全長3.99m
直径28.6cm
翼長1.166m
重量310kg
推進方式固体燃料ロケットモーター
最大速度マッハ3.0
有効射程2.5〜10km(12kmという説もある)
最大射高8,000m
弾頭HE 破片効果弾頭(40kg)
信管近接または直撃
誘導方式無線指令+セミアクティブレーダー誘導


派生型

  • HQ-61A:
    地対空ミサイル型。

  • HQ-61B:
    艦対空ミサイル型。

  • HQ-61M:
    改良型艦対空ミサイル型。
    6連装キャニスター式発射機を使用する。


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