- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- RAH-66 へ行く。
- 1 (2005-10-15 (土) 11:34:40)
- 2 (2005-10-16 (日) 21:42:53)
- 3 (2005-10-17 (月) 21:00:39)
- 4 (2007-09-12 (水) 22:31:13)
- 5 (2007-10-27 (土) 09:34:25)
- 6 (2008-11-17 (月) 14:55:54)
- 7 (2009-04-19 (日) 22:54:54)
- 8 (2009-04-20 (月) 19:00:30)
- 9 (2010-01-07 (木) 18:46:49)
- 10 (2011-05-24 (火) 16:12:32)
- 11 (2011-05-24 (火) 22:11:33)
- 12 (2011-08-05 (金) 21:05:16)
- 13 (2011-10-30 (日) 23:32:45)
- 14 (2012-06-03 (日) 05:14:26)
- 15 (2013-04-24 (水) 22:52:14)
- 16 (2013-05-16 (木) 12:37:51)
- 17 (2014-03-26 (水) 21:14:04)
- 18 (2014-04-06 (日) 18:03:25)
- 19 (2018-05-17 (木) 08:30:32)
- 20 (2018-05-17 (木) 22:16:41)
- 21 (2018-09-22 (土) 05:03:14)
- 22 (2019-08-02 (金) 09:21:27)
- 23 (2019-11-03 (日) 19:49:34)
- 24 (2021-08-09 (月) 08:47:37)
- 25 (2021-10-15 (金) 19:44:15)
- 26 (2022-11-04 (金) 19:09:18)
【RAH-66】
Boeing / Sikorsky RAH-66
アメリカ陸軍のLHX計画に基づき開発されていた偵察兼攻撃ヘリコプター。
LHX(Light Helicopter X)とは、アメリカ陸軍が1980年代に提唱した、一機種で輸送・観測・攻撃を兼ねるという大胆なヘリコプターの開発計画であった。
しかし輸送能力は他の性能と相反しやすいため、1987年に要求から外された。
OH-58やAH-64の後継となりつつ、強行偵察も可能な機種として研究が開始された。機種統合を睨んだ大掛かりな調達計画がなされたため、シコルスキー?はボーイングと共同開発し、ライバルのベル?もマクダネル・ダグラスと組んで開発する運びとなった。
ペーパープランを比較検討した結果、1991年にボーイング/シコルスキー?案が採用された。
一説にはベル?/マクダネル・ダグラス案のほうが性能上優れていたが、コスト・パフォーマンスなどを重視して選定されたといわれる。当時は東欧に民主化の波が押し寄せており、冷戦体制に変化がおとずれることも予想されたのである。
実際に、冷戦体制はその直後に崩壊した。
不要論をささやかれながらも試作機は1995年にロールアウトし、1996年に初飛行した。
最前線で使用されることを想定されており、生存性、特に機動性とステルス性が重視された。
複合材を多用した小ぶりな機体には専用に設計されたT800ターボシャフトが双発で搭載され、非常に高度な機動性を誇る。
コックピットはBC兵器に耐えるべく与圧されている。フライバイワイヤーを採用し、ヘリコプターには珍しいサイドスティック式のサイクリックレバー?を備える。
タンデム複座だが、通常の攻撃ヘリコプターとは異なり、前席がパイロット、後席がガナーとなっている。これも機動性を重視したがためである。
本機はヘリコプターとして初めて本格的にステルスを考慮された機体である。
胴体は二次曲面を組み合わせた外形をしており、機尾にはダクテッドファンを備える。
空気取入口はくさび形、エンジン排気口は胴体脇の下部にスリット状のものを設けるという特殊な方式を採っている。
メインローターは5枚ブレードの先端後退角付き、ダクテッドファンはオフセット配置で、静粛性も配慮されている。
ランディングギアやガトリングガンは引き込み式になっている。またヘリコプターとしては珍しくウェポンベイを持ち、左右にAGM-114を各3発、またはAIM-92?を各6発装備することが可能。
攻撃力や航続力を重視する場合はステルス性を犠牲にしてスタブ翼を追加し、さらなるミサイルや増槽を吊り下げることができる。
また世界各地への緊急展開も意識され、たとえ半分解状態で輸送機に搭載されても、わずか22分で飛行状態にすることが可能となっている。
細々と開発が続けられていたコマンチだったが、2004年にはとうとう正式に開発中止が決定された。
無人偵察機が普及したため、高価な有人機で強行偵察する意義が薄れたのである。
しかしながら武装偵察機を欲する声も大きく、代替として安価な武装偵察ヘリを開発するARH計画が立案され、ベルARHやMH-6Mといった機体が試作評価されている。