【P220シリーズ】(ぴーにーにーまるしりーず)

SIG / Sauer P220

スイスのSIG?とドイツのSauer?が共同開発したセミオートマチックピストル
現在でも世界中の軍隊・警察で採用されている。
元々は9mmx19弾を想定した設計だが、口径の異なるバリエーションも存在する。

1970年代、スイス軍の軍事費削減政策を受け、「生産性に優れた安価な拳銃」というコンセプトで設計された。
コストダウンのため徹底的に構造の効率化が図られ、直線的で単純な形状になっている。

当時の拳銃で一般的なマニュアルセフティ?は廃され、かわりにデコッキングレバーが採用されている。
薬室に装填されたままの状態でも安全に携行でき、リボルバーに近い単純な操作で扱える。

後に主流となる複列弾倉はまだ採用されていないため、現在流通している同口径拳銃と比して装弾数が少ない。

スペックデータ

P220
全長198mm
重量810g
銃身長112mm(9mm)
ライフリング6条右回り
使用弾薬9mmパラベラム弾
.45ACP弾
7.65mmパラペラム弾
.38スーパー弾
.22LR弾
装弾数7〜10発
作動方式ショートリコイル/シングルアクション/ダブルアクション
銃口初速345m/s
有効射程約30〜50m


P225(P6)
全長180mm
重量740g
銃身長98mm
ライフリング6条右回り
使用弾薬9mmパラベラム弾
装弾数8+1発
作動方式ショートリコイル/ダブルアクション


P245
全長180mm
重量770g
銃身長99mm
ライフリング6条右回り
使用弾薬.45ACP弾
装弾数6+1発
作動方式ショートリコイル/ダブルアクション


代表的なバリエーション

  • P220:
    シリーズの基本形。
    口径.45ACP(現在アメリカで販売されているのは.45仕様のみ)、9mmx19、.38スーパー、.30ルガー等。
    装弾数9発(.45のみ8発)

  • 9mm拳銃:
    P220(9mmx19)を自衛隊が制式採用したもの。

  • P220 Elite Stainless:
    スライドとフレームがステンレスで、木製グリップを装着したモデル。

  • P220 SAO:
    シングルアクションオンリーモデル。
    安全装置がアンビセフティになっている。

  • P220 DAK:
    ダブルアクションオンリーモデル。
    デコッキングレバーが取り外されハンマーが削られている。

  • P220 Two-Tone:
    スライドがシルバーになっているモデル、シングルアクションのみのP220 ツートンモデル。 SAOも存在する。

  • P220 TB*1
    サプレッサーを取り付けられるようにバレル先端にネジが切ってあるモデル。

  • P220 Combat:
    フレームとグリップがデザートカラーになっている。

  • P220 Elite Dark:
    リアサイトとフレームの形状、グリップのデザインが変更されている。

  • P220 Platinum Elite:
    グリップが白く、スライドがシルバーになっているモデル。

  • P220 Classic 22:
    .22LR弾専用モデル。
    同等のP220用のコンバットキットも存在する。

  • P220 Carry:
    P220を3.9インチに短くしたモデル。仕様は上記と同様。

  • P220 Match:
    競技向けの5.0インチモデル。

  • P220 Super Match:
    シングルアクションオンリーモデル。
    スライドがシルバーで木製グリップ、安全装置がアンビセフティになっている。

  • P220 Match Elite:
    シルバーモデル。

  • P220 Compact:
    P220シリーズ最小モデル。マガジン装弾数6発。

  • P220R Compact:
    ピカティニー・レール標準装備モデル。

  • P220 X-SIX:
    競技向け6.0インチモデル。
    シングルアクションオンリーで、安全装置がアンビセフティになっている。

  • P225:
    P220を基に全長・全高を小型化したもの。
    ドイツ警察がP6として制式化していた。装弾数8発。

  • P245:
    P225の.45ACP版小型化改良型。
    P220 Compactの登場で製造中止。装弾数6発。

  • P226:
    P220をダブルカアラムマガジン化する等改良したJSSAPトライアルモデルの市販化仕様。
    口径9mmx19、.40S&W、.357SIG 装弾数15発(9mmx19)12発(.40S&W、.357SIG)

  • M11:
    P226をアメリカ軍が護身用拳銃として採用したもの。

  • P228:
    P226を基に全長・全高を小型化したもの。現在は製造中止。
    口径9mmx19、.40S&W、.357SIG 装弾数12発(.40S&W、.357SIG)13発(9mmx19

  • P229:
    P228を基にスライドをステンレス削りだし製とし強化、.40S&W弾を使用できるようにしたもの。
    口径9mmx19、.40S&W、.357SIG 装弾数12発(.40S&W、.357SIG)13発(9mmx19


*1 Threaded Barrelの略。

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