【OYQ-7】(おーわいきゅーなな)

海上自衛隊の戦闘指揮システム。あさぎり型護衛艦などに搭載された。

OYQ-5の改良版として開発されたOYQ-6では、リンク11との連接、対空レーダーとの連接などきわめて革新的なシステムとなったが、自衛艦の主な任務である対潜能力には若干欠けるものがあった。

OYQ-7ではこれまで個別のプラットホームが収集していた対潜情報を統合する統合対潜情報処理装置(ASWDS:OYQ-101)を搭載し、ソナーなどから受信するパッシブオペレーションの統合化が出来るようになった。
また、曳航式ソナーシステム(Towered Array Sonar System)の搭載にともない、ソノブイ信号処理装置(Sonobuoy Data Processing System)との統合化が図られ、CICの同一コンソール上で処理できるようになった。
これにより、対潜戦におけるパッシブ情報の統合・表示および哨戒ヘリコプターとのデータリンク機能が強化されている。

メインコンピューターはOYQ-101の搭載によりUYK-20のほかにCP-642?を搭載したデュアルプロセッサーとなった。
このため、システムとしての抗堪性は向上し、完成度は高くなった。
また、派生型のB型以降ではUYK-20の後継となる新型のUYK-44?に換装されている。

主な搭載艦

  • あさぎり型汎用護衛艦
    • 「あさぎり」(OYQ-6〜6B)
    • 「うみぎり」(OYQ-7)
    • 「あまぎり」(OYQ-7B-1)
  • はるな型ヘリコプター護衛艦
    • 「はるな」(OYQ-6-2)
    • 「ひえい」(OYQ-7B-2)
  • かしま型練習艦(OYQ-6C)
  • あぶくま型護衛艦(OYQ-7)


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