【OYQ-5】(おーやいきゅうご)

海上自衛隊が運用する戦術情報処理装置。
搭載艦にははつゆき型護衛艦がある。

本システムはこれまでのOYQ-4 WESとは違い、初の国産開発となった。
これは海自プログラム業務隊と三菱電機の共同開発によるもので、TDS(Target Direction System)とも呼ばれる。
システムの性能そのものはミサイル護衛艦のCDSとして開発されたOYQ-1 WESに相当するとされている。

OYQ-5はセンサー情報による脅威評価(リコメンド)を行い、76mm単装砲や短SAMシステム(シースパローミサイルシステム)の管制を行える。
また、これらの射撃管制を司る国産の射撃指揮装置「FCS-2」も初めて搭載された。
しかしながら、レーダーと武器システムとの連接が行えず、リアクションタイム(応答時間)には限界があった。

一方でセントラル・コンピュータにはUYK-20 1基が採用されたものの、コスト削減と処理能力の不足により、リンク11の搭載は断念された。
その代わり、変則的ではあるがテレタイプ受信用のリンク14を搭載している。
このため、OYQ-5搭載艦は非NTDS艦とも呼ばれている。

なお、建造時に本システムが搭載されたのははつゆき型のみだったが、後にいしかり型?護衛艦やゆうばり型?護衛艦にも搭載された模様である。

改良型として、リンク11と連接に対応したOYQ-6やOYQ-101 ASWDSとの連接に対応したOYQ-7がある。

搭載艦

  • はつゆき型汎用護衛艦
  • たかつき型多目的護衛艦(「たかつき」・「きくづき」(FRAM改修後))
  • いしかり型護衛艦
  • ゆうばり型護衛艦

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