【OYQ-3】(おーわいきゅうすりー)

海上自衛隊で運用されていた戦闘指揮システム。ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)向けに開発され、「しらね」「くらま」に搭載された。TDPS(Tactical Data Processing System)とも呼ばれる。

OYQ-3を搭載していたしらね護衛艦は前級のはるな?型とは異なり、当初からシースパローミサイルシステムと高性能20ミリ機関砲(CIWS)を搭載し、防空能力にも優れた艦となった。

しかし一方で、OYQ-3はこれらのシステムとの連接がなされておらず、FCS-2なども個々に独立している。これが本システムがCDS(Combat Designation System)とは呼ばれない所以で、はるな型に搭載されなかった理由のひとつである。

そんなOYQ-3を構成するのは当時のDDG「たちかぜ」型にも搭載されたOYQ-4と同じUYK-7UYK-20で、リンク11、リンク14の搭載も可能になった。このため、ヘリコプターや僚艦との連携が強化され、当時の八八艦隊で、対潜中枢艦としては高い能力を誇ったのは確かである。


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