*&ruby(おーわいきゅーじゅういち){【OYQ-11】}; [#p9fc7180]
[[海上自衛隊]]が運用する[[戦術情報処理装置>OYQシリーズ]]。~
2012年現在最新のシステムで、[[あきづき>秋月]]型[[護衛艦]]のみに搭載されている。~
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そもそも、19DD「あきづき」の建艦コンセプトは前級の「[[たかなみ]]」型とは異なり、通常の任務に加え、新たに「僚艦防空(Local Area Defense)」ならびに「HVU(High Value Unit)の防護」「[[BMD>ミサイル防衛]]の支援」が付け加えられている。~
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このため、僚艦防空に必要な対空装備が強化され、16DDH「[[ひゅうが]]」型に続いて[[FCS-3]](00式射撃指揮装置)とESSM(発展型[[シースパロー>RIM-162]])が当初より装備された。~
また、自艦防御能力も向上し、本級より、魚雷防御装置(TCM)が導入されている。~
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このように様々な新機軸が導入された本艦だが、基本的なシステム構成は[[OYQ-10]]に酷似している。OYQ-11を構成するのはCDS電子計算機とCDS接断盤、信号変換機と2種の連接補助器で、これらと情報表示プロジェクターや各種コンソールや[[敵味方識別装置]](IFF)、入出力盤などが連接する形で設置されている。~
OYQ-10との相違点はOYQ-11には航空機運用支援装置が搭載されていないことと、[[FIC]]機材が設置されていないといったところである。~
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また、特筆すべきは対潜情報処理システムが前代のOYQ-103から抜本的に見直され、従来のASWCS(Anti Submarine Weapon Control System)から[[米海軍>アメリカ海軍]]のAN/SQQ-89 USWシステムのアーキテクチャを用いた水上艦ソナーシステム([[OQQ-22]])となったところである。~
OQQ-22では、従来のOYQ-103ではできなかったAN/UYQ-70による分散処理が実現している。

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