【OYQ-11】(おーわいきゅーじゅういち)

19DD「あきづき?」型の建艦コンセプトは「たかなみ」型とはとこなり、新たに、「僚艦防空(Local Area Defense)」ならびに、「HVU(High Value Unit)の防護」、「BMD?の支援」任務が従来のDDに付け加えられた。

このため、「僚艦防空」に必要な対空装備が強化され、16DDH「ひゅうが」型に続いて、FCS-300式射撃指揮装置?)とESSM?(発展型シースパロー・RIM-162)が装備されている。また、自艦防御装置も強化され、対潜防御に自走式デゴイ(MOD)投射式ジャンマー(FAJ)が装備された。

このように、さまざまな新機軸が装備された本級だが、基本的なシステム構成は「ひゅうが」型のOYQ-10に類似している。ただし、本級よりコンピューターのCOTS?化が図られ、戦闘処理能力は向上している。

一方で、兵装の配置も見直され、「ひゅうが」型と同様にVLS?や主砲、CIWSFCS-3の下で一元管理することでシステムの効率化が図られた。ただし、RGM-84やSSM-1B(90式艦対艦誘導弾)?を管理する、艦対艦ミサイル装置は従来どおり射撃指揮装置から独立する形をとっている。

また本級では、対潜処理システムが抜本的に見直され、従来のASWCS?(Anti Submrine wepon Control System)から、米海軍のSQQ-89 USWシステムのアーキテクチャーを利用した、「水上艦ソナーシステム(OQQ-22)」が装備されている。これに対応した、新ASROC?が2番艦「てるづき」より、搭載されることとなっている。


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