*&ruby(おーきゅうーきゅうにじゅうに){【OQQ-22】}; [#k0df71b2]
[[海上自衛隊]]の[[護衛艦]]に装備される対潜戦闘用の[[火器管制装置]]。~
従来搭載されていた[[ASWCS]](Anti Submarine Weapon Control System)を基に、大幅に改組・発展させたものである。~
2012年に就役した「[[あきづき(DD-115)>秋月]]」から装備されることになった。~
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前システムからの変更点は次の通りである。~
-戦闘指揮システムの[[COTS]]化
-[[技本>技術研究本部]]試作効果の反映
(新ASROC([[07式垂直発射魚雷投射ロケット]])、[[FCS>火器管制装置]]、魚雷防御システム(TCM)などの実装化)
-アメリカのUSWシステム・SQQ-89を参考としたUSWシステムの統合化~

などが挙げられる。~
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本システムに搭載された機能で特筆すべき点は、魚雷防御システム(TCM)の構築である。~
前級「[[たかなみ]]」級までの艦では[[魚雷]]に対する防御はシステム化されておらず、もっぱら[[ソナー]]や[[SH-60]]などからの情報に頼っていた。~
そこで、本級からはシステムが見直され、FAJ(魚雷防御ジャマー)やMOD(自走式デコイ)、魚雷逆探用ソナーと魚雷探知用ソナーからなるTCMが開発され、試験艦『[[あすか]]』にて実証のうち、本級より正式に搭載された。~
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本システムを構成するのは、標準計算機・標準コンソールからなる標準計算基盤(AN/UYQ-70)と[[ハルソナー>ソナー]]、TASS(Towered Array Soner System;曳航式アレイ・ソナー)からなり、これらとヘリコプター・データリンク([[リンク16]])、CDS([[OYQ-11]])、魚雷発射管([[HOS-303]])、[[VLS>垂直発射システム]]、魚雷防御装備(TCM)が装備されている。~
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現在、本システムを搭載しているのは、「あきづき」「てるづき」の2艦のみである。~
「あきづき」においては、就役に際して新ASROCの搭載が見送られているが、今後の改装で運用能力が実装される可能性がある。~

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