【Mk.80シリーズ】(まーくはちじゅうしりーず)

アメリカ軍など世界の国々で多用されている低抵抗爆弾
1946年からダグラス社で開発が始められた。

延長信管や近接信管を搭載した対人型、「スネークアイ」と呼ばれる高抵抗爆弾型、貫徹型などの派生型が多い。
ペイブウェイJDAMGCS-1などのベースにもなっている。
いくつかの国ではデッドコピーも開発・生産されている。

スペックデータ

形式Mk.81Mk.82Mk.83Mk.84
全長1.88m2.22m3m3.28m
直径229mm273mm357mm458mm
重量119kg227kg460kg894kg
弾頭トリトナール爆薬トリトナール、
マイノールもしくはH6
炸薬量44kg87kg202kg429kg
信管M904(先端)・M905(尾部)(低抵抗型)
FMU-113(空中)またはFMU-139A/B(衝撃/衝撃遅延)(抵抗型)


バリエーション

  • Mk.81:
    250ポンド爆弾。
    低抵抗爆弾としては最も小さい。

    • Mk.81「スネークアイ」:
      Mk.14 TRD(Tail Retarding Device)を装備して抗力を増やし滞空時間を長くしたもの。
      これにより、低高度での爆撃が可能となった。

    • GBU-29:
      Mk.81にGPS誘導機能を付加して誘導爆弾としたもの。
      小直径爆弾?(SDB*1)が開発されたため開発中止。

  • Mk.82:
    500ポンド爆弾。

    • Mk.82「スネークアイ」:
      500ポンド減速爆弾。
      尾部に4枚の高抵抗フィンを装備しており、投下時にバネによって展開される。

    • BLU-111/B:
      Mk.82から派生した地中貫通爆弾(NTP仕様)。
      JDAMやAGM-154「JSOW(A-1型)」の弾頭としても用いられる。

      • BLU-111A/B:
        500ポンド地中貫通爆弾(TP仕様)。
        アメリカ海軍向け。

    • BLU-126/B:
      低付随被害爆弾(LCDB*2)と呼ばれる。
      火薬量はBLU-111よりも少量で、重量を等しくするために非爆発性の詰め物が入れられている。
      そのため、BLU-111と同様の弾道特性を保っている。

    • Mk.36 DST/Mk.62「クイックストライク」:
      Mk.82を改造した機雷

  • Mk.83:
    1,000ポンド爆弾。

  • Mk.84:
    2,000ポンド爆弾。

    • Mk.41 DST/Mk.64「クイックストライク」:
      Mk.84を改造した機雷。

  • BLU-110/A/B:
    TP(熱防護処置)仕様(1,000ポンド)。

    • BLU-110B:
      NTP(非熱防護処置)仕様(1,000ポンド)。

  • BLU-117A/B:
    TP仕様(2,000ポンド)。

    • BLU-117/B:
      NTP仕様(2,000ポンド)。


*1 Small Diameter Bomb.
*2 Low Collateral Damage Bomb.

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