【MiG-1.44】(みぐいってんよんよん)

MiG-1.42MFI (Multifunctional Front Line Fighter) ソ連のミコヤン設計局が開発した、第5世代マルチロールファイター。

後にF/A-22を生むアメリカのATF計画と同年の1981年、ソ連の第5世代戦闘機計画は開始された。2年間にわたってコンセプトや機体のソフト・ハードの研究開発が行なわれ、その後のミコヤン設計局スホーイ設計局の競争でミコヤン設計局が勝利した。

1985年までにミコヤン設計局は基本設計を終え、MiG-1.42の為の評価試験機としてMiG-1.44を開発した。しかしエンジンの設計の遅れとソフトウェアのバグ、またソビエト連邦の崩壊の混乱によりスケジュールは大幅に遅れ、更に財政難のロシア政府からの支援が止まったことによって自費での開発を余儀なくされていたがその資金も尽きたことで95年頃から満足に開発は出来ていないと考えられている。97年にはMFI計画自体がキャンセルされたといわれる。

99年1月12日、再編され、MAPO-MIGとなったミコヤン設計局は軍関係者はもちろん外国のメディア等にも機体を公開し、2000年2月29日に初飛行、更にもう一度飛行を行なった。だが現在に至っても他国はおろか、ロシア政府からも全く関心をかうことはできていない。

実験機MiG-1.44はMiG-8でデータがあるカナードデルタ?翼が採用されている。エンジンはアフターバーナー時の推力が20000kgのAL-41?の双発である。作戦用アビオニクスや火器管制システムは搭載されていない。

参考)
ユナイテッド・ディフェンス(同名軍需企業とは無関係 写真有)
http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/mfi-sai-axx.htm
GlobalSecurity?.org(英語 写真無)
http://www.globalsecurity.org/military/world/russia/mfi.htm


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