【MOAB】(もあぶ)

GBU-43/B MOAB
正式名称「大規模爆風爆弾兵器(Massive Ordnance Air Blast)」を略した超大型爆弾の通称。

米軍がアフガン戦争中(2001年10月7日〜)に実験と称して公開されたため、BLU-82と併せて話題になった。通常爆弾の中では最強の爆弾と言われている。
BLU-82の後継と噂されているが、スラリー爆薬を使用し、その大きさのためC-130C-17などの輸送機によって搬送・投下されるという点以外は別物。
大きさとしては、第二次世界大戦中に使用された「グランドスラム」よりわずかに小さいだけであり、爆薬にはスラリー爆薬の他にトリトナール爆薬(TNT 80%とアルミニウム粉末 20%を混合したもの)も使用される。
爆薬だけで約18000lbにも及び、自由落下のBLU-82と違いGPS誘導を使用しているため命中精度はよく、ピンポイント爆撃が可能である。
危害範囲は数百メートルと言われているが、通常爆弾でありながら衝撃波、キノコ雲を発生し、核兵器並みのパフォーマンスがあるため、精神的にも非常にダメージが大きいとされる。

なお、イラク戦争では1発が実戦配備されたが使用されなかった。

その威力の凄まじさから、MOABに"Mother Of All Bombs"(全ての爆弾の母)との単語をあてた隠語もある。

性能諸元

全長:9.17m
直径:102.9cm
総重量:10.3t
炸薬量:8,482kg


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