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*&ruby(えむあいえむさん){【MIM-3】}; [#qe17679a]
MIM-3 &ruby(ナイキ・エイジャックス){Nike Ajax};~
1945年にアメリカが開発・配備した2段式大型[[地対空ミサイル]]。~
ナイキミサイルの最初の型として実用化され、[[アメリカ陸軍]]で、本土及び最前線の戦略拠点の防空に利用されていた長射程[[高射砲]]の代替として登場した。~
当初の制式名はSAM-A-7(後にM1)と呼ばれていた。~
アメリカの他、日本など9カ国に配備された。~
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発射サイトは下記の3エリアで構成されている。~
-Cエリア:~
[[レーダー]]区画。~
目標の表示や迎撃の指示を行うコンピュータ・システムに加え、侵入する目標を探知・追跡し、ミサイルを指揮・追跡するためのIFC((Integrated Fire Control:統合火器管制))レーダーシステムを備える。~
目標の表示や迎撃の指示を行うコンピュータ・システムに加え、侵入する目標を探知・追跡し、ミサイルを指揮・追跡するためのIFC((Integrated Fire Control:統合火器管制。))レーダーシステムを備える。~
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-Lエリア:~
ミサイル発射機。~
1つ〜3つの地下ミサイル弾倉を持ち、各々4基の発射機に給弾するようになっていた。~
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-Aエリア:~
IFCと同じ位置に配置される管理地域。~
中隊本部や兵舎のほか、食堂、[[レクリエーション・ホール>酒保]]及び駐車場を備える。~

誘導方式は地上からの無線指令誘導で、追尾レーダー(MTR)による管制を受け、目標追尾レーダー(TTR)で補足されている敵性航空機へ誘導、二段目の頭部・中部・下部の3ヶ所に搭載された破砕弾頭で[[撃墜]]する。~
主に原子力施設や大陸間[[弾道ミサイル]]サイトなどの戦略拠点の周囲や長距離爆撃機基地、人口密集地の防空に使用され、陸軍[[州兵]]又は陸軍が運用した。~
誘導方式は地上からの無線指令誘導で、追尾レーダー(MTR)による[[管制]]を受けつつ目標追尾レーダー(TTR)で捕捉されている敵性航空機へ誘導され、二段目の頭部・中部・下部の3ヶ所に搭載された破砕弾頭で[[撃墜]]する。~
主に原子力施設や大陸間[[弾道ミサイル]]サイトなどの戦略拠点の周囲や長距離爆撃機基地、人口密集地の防空に使用され、[[州兵軍>州兵]]又は連邦政府直轄軍が運用した。~
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1960年代から後継である[[MIM-14]]と順次交代し、1964年に退役した。~

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関連:[[SA-2]] [[長沼ナイキ事件]]


**カタログスペック(MIM-3A) [#m6239ccc]
|全長|10.61m|
|本体長|6.40m|
|ブースター長|4.21m|
|翼幅|1.37m|
|直径|30.5cm|
|ブースター直径|80cm|
|発射重量|450kg|
|ブースター重量|660kg|
|推進方式|[[固体燃料ロケットモーター>固体燃料ロケット]]|
|[[エンジン]]|アレゲーニー弾道学研究所 M5 [[固体燃料ロケットモーター>固体燃料ロケット]]([[推力]]246kN)×1基(ブースター部)&br;[[ベル・エアクラフト]][[液体燃料ロケットモーター>液体燃料ロケット]](推力11.6kN)×1基(本体)|
|最大速度|[[M>マッハ]]2.3|
|最大到達高度|21,300m|
|射程距離|48km|
|誘導方式|地上レーダーによる指令誘導|
|弾頭|高性能炸薬破片効果弾頭×3基|
|弾頭重量|5.44kg(先端部)&br;81.2kg(中央部)&br;55.3kg(尾翼部)|
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