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*&ruby(えむあいえむいちまるよん){【MIM-104】};
MIM-104パトリオット(ペトリオット)は1966年のSAM-D計画の下、アメリカ陸軍(レイセオン社)が開発した[[地対空ミサイル]]システム。~

1966年の[[SAM-D計画]]でレイセオン社が開発した[[長距離地対空ミサイル>地対空ミサイル]]。~
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[[射撃管制]]装置、[[レーダー]]装置、アンテナ装置、電源車、複数の発射機からなり、[[トラック]]への搭載や牽引などで高い機動能力を誇る。~
低高度、高高度の複数目標に対する高い[[要撃]]能力を持っており、[[電子戦]]においても[[ECCM]]能力が有るのでその能力に変化は無い。~
アメリカや日本だけではなく、台湾、イスラエル、オランダ、ドイツ、クウェート、サウジアラビアなどでも使用されて、1991年[[湾岸戦争]]ではイラクが使用した[[スカッド]]ミサイルの撃墜にも成功している。しかしその時の命中率は、約十分の一程度で今後の課題が残された。[[航空自衛隊]]には1989年から配備され、現在も改修が続いており能力が向上されている。なお[[航空自衛隊]]が使用しているタイプは、他の国が使用しているタイプと多少システムが異なっている。
パトリオットは細かくすればかなりのタイプ有るが、簡単にまとめると3つのタイプになる。~
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PAC-1:航空目標にしか対処出来ない初期型。~
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PAC-2:[[SS-23]]・[[スカッド]]・[[アルフセイン]]等の短・中距離[[TBM]][[戦術弾道弾]]に対処出来る様になったタイプ。~
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PAC-3:[[テポドン]]・[[ノドン]]等の長距離[[TBM]][[戦術弾道弾]]に対処出来る様になったタイプ。 ミサイルの数も以前の4発から16発になり[[要撃]]能力も上がった、しかし射程距離はかなり落ちている。
元々は[[MIM-14ナイキ中距離地対空ミサイル>MIM-14]]の後継として開発され、車両編成は射撃管制装置・レーダー装置・アンテナ装置・電源車・発射機等からなる。今までの[[中距離地対空ミサイル>地対空ミサイル]]と違い全てトラックへの搭載や牽引であるため機動能力は高い。戦闘時においては低高度・高高度等に対しても高い[[要撃能力>要撃]]を持っており、[[ECM]]においても[[ECCM]]能力が有るのでその能力に変化は無い。~


使用国についてはアメリカや日本だけではなく台湾・イスラエル・オランダ・ドイツ・クウェート・サウジアラビア等で使用され、1991年の[[湾岸戦争]]では[[イラク軍]]がイスラエルやサウジアラビアに対し使用した[[SS-1スカッドB地対地ミサイル>SS-1]]の[[撃墜]]に成功している。しかしその時の命中率は約十分の一程度で今後の課題が残された。現在その課題点を解消した新型のPAC-3が開発され、[[アメリカ軍]]のみで使用されている。



-MIM-104PAC-1: 航空目標にしか対処出来ない初期型。~

-MIM-104PAC-2: [[SS-23]]・[[スカッド>SS-1]]・[[アルフセイン>SS-1]]等の[[短/中距離弾道ミサイル>弾道ミサイル]]に対処出来る様になった型。~

-MIM-104PAC-3: [[テポドン]]・[[ノドン]]等の[[長距離弾道ミサイル>弾道ミサイル]]に対処出来る様になった型。[[ミサイル]]の数も以前の4発から16発になり[[要撃能力>要撃]]も上がった、しかしその分射程距離はかなり落ちている。

関連:[[ミサイル防衛]] [[RIM-161]] [[THAAD]]

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Photo :JASDF


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