【MGM-140】(えむじーえむひゃくよんじゅう)

MGM-141"ATACMS(エイタクムス)"

アメリカのロッキード・マーティン社が製造している地対地ミサイル(短距離弾道ミサイル)。
発射機は主にM270・M270 IPDS・M270A1といったMLRSHIMARS*1を使用し、他のMLRSロケット弾と同じように6つのくぼみをつけて偽装されたキャニスタに2基(HIMARSの場合は1基)搭載される。
最初の実戦参加は1991年の湾岸戦争(砂漠の嵐作戦)で、この時は合計332発のATACMSミサイルがM270 MLRSより発射された。
また、2003年のイラク戦争では450発以上ものATACMSミサイルが発射された。
アメリカ陸軍のほか韓国、ギリシャ、トルコにも輸出・運用されている。

スペックデータ

全長:3.98m
直径:61cm
翼幅:1.4m
発射重量:1,673km(Block1)/1,321kg(Block1A)/1,483kg(Block2)
射程:25〜165km(Block1)/100〜300km(Block1A)
飛行高度:48km+
命中精度:225m
エンジン:Atlantic Research Corps.製1段式固体ロケット
ペイロード
単弾頭:560kg(Block1)/160kg(Block1A)/268kg(Block2)
弾頭:M74 bomblets950個
誘導装置:慣性誘導?(Block1)/慣性誘導+GPS(Block1A,Block2/2A,Block3)

バリエーション

Block I:初期型、慣性誘導?方式で950個のM74子爆弾を搭載する。
Block IA:Iの改良型で275個のM74子爆弾を搭載し、軽量化により射程が延長されている。
Block II:現在開発中のタイプで500ポンドの弾頭を持ち、新型の誘導装置によって山岳地や都市部での使用にも適するように改良されている。


*1 High mobility artillery rocket system:高機動ロケット砲システム

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