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【MAG】 †
- マグナムの略。
- magazine
弾倉のこと。
- FN MAG
ベルギーのファブリック・ナショナルが開発した汎用機関銃。
ドイツのMG34?やMG42を参考に開発され、その信頼性の高さからヨーロッパのNATO?諸国などで広く使われた。
メカニズムはブローニングBARのロッキング機構を基礎としたが、ベルト給弾機構とロッキング・ボルト機構との組み合わせは先述のMG42が参考にされた。
この機関銃の特筆すべき点は、銃身を非常に素早く交換できるという点であり、よく訓練された兵士は約3秒以内に交換することができる。
特筆すべき欠点は無く、銃身が白熱するまで撃ち続けても確実に作動するほど信頼性が高いため、小隊支援用や車載用、ヘリ搭載用などに約15万挺が生産され、7.62mm弾時代の西側陣営における代表的な軽機関銃の地位を確立し、現在NATO?加盟諸国などをはじめ、80カ国以上で採用されている。
アメリカ陸軍におけるテストでは、動作不良(部品故障含む)の頻度は26,000発に1回というもので、弾詰まりによる射撃停止はさらにそれよりも低かった。
特にイギリスやアイルランドなどでは、GPMGといえばこのMAGを指すほど重用されている。*1
(ドイツの影響が強い国ではMG42の改良型にあたるMG3が使われている)
同様の汎用機関銃としてアメリカのM60が存在するが、こちらは信頼性に問題があったため、アメリカ軍でもM60の後継としてMAGやミニミが採用されている。
【スペックデータ】
口径:7.62mm
全長:1,250mm
銃身長:546mm
重量:10,500g
装弾数:ベルト給弾式
使用弾薬:7.62mm NATO?弾
給弾方式:ガス圧利用(ロングストロークピストン式)、ティルティングボルト、オープンボルト
発射速度:850発/分
【バリエーション】
・M58:
オリジナルモデル。
・L7A2:
イギリス軍向けのライセンス生産型。
・M240:
アメリカ軍向けの現地法人生産型。
・M240E4/M240B:
アメリカ陸軍で採用された際の名称。
・M240C:
給弾方式を左側から給弾するようにしたモデル。
・M240E1/M240D:
航空機搭載及び車載機銃用。
航空機用は、前部照準と後部照準、引き金まわりがスペードグリップ仕様*2になっている。
車載機銃版は「歩兵携行キット*3」が用意され、車輌が行動不能になった際に、機銃を取り下ろしキットを装着することで携行し、脱出時・緊急時の火力を上げられるように設計されている。
・M240G:
アメリカ海兵隊仕様。
設計については車載機銃として最初に採用されたオリジナルのM240/M240E1同軸機銃と同じである。
・M240E5/M240H:
M240Dの改修型。
機関部にピカティニー・レールを取り付け、また予めフラッシュハイダーが取り付けられ、歩兵携行キットの取り付けが簡単になっている。
・M240E6:
現在テスト中の次世代モデル。
機関部にチタン合金を使用して軽量化を図っている。
・74式排用機槍:
台湾陸軍向けのライセンス生産型。
・SPM2-V2:
インドネシア軍向けのライセンス生産型。
・MAG 58:
オーストラリア国防軍で正式採用された際の名称。
・C6:
カナダ陸軍で正式採用された際の名称。
・Ksp 58:
スウェーデン陸軍で正式採用された際の名称。
・Ksp 58B:
7.62mmNATO弾仕様。
・Ksp 58D:
短銃身モデル。折りたたみ型銃床を備える。
*1 一説には、MAGという名前自身が汎用機関銃を意味するMitrailleuse d'Appui Generalの略とされているが、異説もある
*2 銃床の代わりにハンドルと引き金が付いている。
*3 Infantry modification kit