【MACシップ】(まっくしっぷ)

Marchant Aircraft Carrier.(商船空母
第二次世界大戦中の英国で、ドイツ軍のUボート爆撃機による通商破壊戦から輸送船団を護衛するため開発された護衛空母の一種。

民間から徴用した貨物船やタンカーに簡易な飛行甲板を張り、ごく少数の哨戒機*1運用能力を持たせていたが、空母としての改装は軽微なものにとどめられ、本来の貨物搭載能力を残していることに特徴がある。
このため、乗組員は艦載機関連要員(パイロット・整備兵など)だけが軍人で、船舶としての運用は(軍属として徴用された)民間人船員によって行われていた。

合計3タイプ・19隻が就役したが、まもなくアメリカから「ボーグ」級護衛空母が大量に貸与された*2ため第一線から退き、終戦後に元の商船に戻されて民間へ返還された。

MACシップの各級

  • エンパイア・マックアルペイン級(穀物運搬船ベース、7,930t):6隻
  • ラパナ級(タンカーベース、11,009t):9隻
  • エンパイア・マッケイ級(穀物運搬船ベース、11,246t):4隻

*1 搭載機はフェアリー・ソードフィッシュ×4
*2 就役した44隻中、33隻が貸与された。なお、これらは終戦後、ほとんどが商船として民間に払い下げられた。

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