【M9】(えむないん)

  1. Beretta M9
    アメリカ陸軍がイタリア・ベレッタ社製のM92半自動式拳銃を制式採用した際の型式名
    それまでのM1911に替わり、ほぼ全軍で使用されている。
    当初はM92Fを使用していたが、スライドが千切れる事故が発生したため、安全対策を施したM92FSへ更新された。

  2. 日本の自衛隊で制式採用されている国産マシンピストル9mm機関けん銃」の愛称。

  3. Steyr M9
    オーストラリアのステアー社で製作された軍用自動拳銃「ステアーM?」シリーズの一つ。
    使用弾薬によって3つのモデルがあり、M9は9mmパラペラム弾を使用するモデルである。

  4. 中国の人民解放軍第二砲兵部隊で運用されている東風15(DF-15)?短距離弾道ミサイルの輸出名。

  5. Grigorovich M9
    1916年にロシアで開発された軍用飛行艇

  6. M9 MPBS*1
    M7銃剣の後継として、1984年からアメリカ軍で採用されている銃剣
    M16A2突撃銃のために造られたものだが、M4カービンM590散弾銃にも対応する。
    純粋な銃剣であったM7に対し、M9は多用途性を備えた銃剣として登場した。
    刀身は単独でも使用できるナイフ形をしているほか、鍔は栓抜きになっている。
    また、刃と鞘とを組み合わせればワイヤーカッターにもなる*2
    多目的銃剣というコンセプトは高く評価され、他国でも類似の銃剣が採用されるようになった。

  7. M9ハーフトラック
    第二次世界大戦期にアメリカで開発された半装軌式兵員輸送車。
    M2ハーフトラックのレンドリース用簡易生産型。

  8. M9トレーラー
    アメリカ軍の軍用トレーラー。
    M20トラクターと合わせて、M19戦車運搬車として使用された。

  9. M9ACE*3
    アメリカ陸軍の工兵部隊が使用する装甲ブルドーザー。
    車体前面にドーザーブレードを装備するほか、後部には6.7立方メートルの容積を持ち9トンの土砂を積載可能なスクラッパー・ボウルがある。
    ここに土砂を積載し自重を増やすことで、ブルドーザーとしての能力を向上させることが出来る。
    空の状態ではC-130輸送機で空輸可能である。
    また、最前線での使用を前提としており、榴弾の破片や小銃弾に耐える程度の装甲を持つ。

    イラク戦争では最前線で塹壕の攻略に使用された。

    スペックデータ
    乗員1名
    全長6.2m
    全高3m
    全幅3.2m
    重量17t/24.4t(満載時)
    懸架・駆動方式Hydropneumatic
    エンジンカミンズ V903C 8気筒ディーゼル(出力295hp)
    装甲N/A
    行動距離320km
    速度50km/h
    武装なし

  10. ウクライナの航空会社「モトル・シチ」のIATAコード。


*1 Multi Purpose Bayonet System:多目的銃剣システム。
*2 ワイヤーカッターとして使える銃剣は、これ以前にもソ連の6kh3や6kh4が存在した。
*3 Armored Combat Earthmover.

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