【M72】(えむななじゅうに)

M72 LAW
アメリカ陸軍などで使われる携帯式ロケット弾
LAWとは"Light Anti-tank Weapon"の略であり、その名の通り極めて小型軽量であることが特長である。

使用時は、安全ピンを抜いてカバーと肩掛けを外し、その後、発射筒を引き伸ばして照尺?を立てる。
その後肩に担いで狙いをつけ、ボタン式のトリガーを押して発射する。
使用後の発射筒は再利用できず、使い捨てとなる。

もともとはバズーカの後継火器として設計されていたが、装甲の発達に伴い戦車に対する能力不足が指摘されたため、アメリカ陸軍では後継としてスウェーデン・FFV社製のAT-4が「M136」の呼称で採用された。

本来の役割を終えた一方、携帯が容易なことから、APCソフトスキン(人員・施設・非装甲車両)などに対する簡便かつ有効な火器として使われ続けている。
こういった経緯から、弾頭に成形炸薬弾の他、榴弾を装填したものも存在する。

要目

全長0.67m(収納状態)
銃身長280mm
重量2.5kg
使用弾薬66mmHEAT/榴弾
装弾数1発
銃口初速145m/秒
有効射程10〜1,000m


派生型

  • M72:
    初期生産型。

  • M72A1/A2:
    M72の派生型で推進薬を改良した型。

  • M72A3:
    A1・A2の派生型で安全装置を改良した型。

  • M72A4:
    M72の派生型で炸薬と発射器を改良した型。

  • M72A5:
    A3の派生型で発射機を改良した型。

  • M72A6:
    M72の派生型で炸薬及び発射器の改良や後方噴射ガスの調整を行った型。

  • M72A7:
    A6の派生型でアメリカ海軍使用モデル。

  • M72E8:
    A7の派生型で掩蓋内射撃性(FFE/Fire-From-Enclosure)、改良型発射器を採用した型。

  • M72E9:
    M72の派生型で貫通力の強化や改良型発射器を採用した型。

  • M72E10:
    M72の派生型で榴弾による破片効果や改良型発射器を採用した型。


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