*&ruby(えむいちきゅういちいち){【M1911】}; [#y61d678a]
ジョン=ブラウニング設計の傑作45口径[[拳銃]]。オリジナル((戦時中はイサカファイヤアームズやレミントンランド、シンガー等も軍納入品の製造に参加))はコルト社のモデルで、ガバメントの愛称で呼ばれた。((日本では「ガバメント」,「ガバ」等の愛称で親しまれるが、アメリカでは主に1911(ナインティーンイレブン)と呼ばれるようだ。))~
[[アメリカ軍]]において半世紀以上もの間正式の座を占め、[[M9]]にその座を譲った後も、官民問わず広く愛され続けている。~
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45口径拳銃の代表格であり、[[マンストッピングパワー]]の高さについて語られることが多いが、銃そのものもブラウニングによって優れた設計が為されている。~
主な特徴として挙げられるのは、[[コックアンドロック]]での携行による即応性の高さ、薄く手に馴染む絶妙なデザインのグリップ、過酷な条件でも作動する信頼性の高さ((構造がシンプル且つ、部品同士が隙間の多い造りであることに起因するもので、[[AK47]]と同じ理屈である。&br;  命中精度重視のカスタムモデルでは部品同士のフィッティングがタイトになり、信頼性は多少犠牲になる。))といったところである。~
強い反動や装弾数の少なさがしばしば欠点として指摘されるものの、反動の強さは射手の熟練で抑え込める範囲であり、慣れれば9mm同然の速い連射が可能であるし、装弾数に関しては、~
「実際のガンファイトでは勝負は数発で決まることが多いから、7発有れば十分だ」~
という意見もある。~
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バリエーション豊かなさまざまなモデルがあるが、大別すると
-'''アメリカ軍用ミリタリーモデル'''&br;初期型の''M1911'' 及びその改良型''M1911A1''((厳密には、両者の特徴が混在した過渡期のモデル等、かなり細かく分類することもできる。))&br;[[海兵隊]]では、老朽化したM1911A1をベースに手を加えた通称'''MEUピストル'''が使用されている。
-'''コルト社純正バリエーション'''&br;ミリタリーモデルとほぼ同じものを民間向けに売り出したほか、競技向けに調整を施した''ナショナルマッチ''、&br;コンパクトな''コマンダー''など、幾つかの派生モデルがある。
-'''他社製コピーモデル'''&br;''システマ・コルト''や''スター''といった廉価な実用品から、各メーカーが独自にアレンジを加えた物、ミリタリーモデルの復刻版、&br;STI等専門メーカーによるハイエンドカスタムまで多種多様。&br;コルト社の持っていたパテントが期限切れになると、あちこちのメーカーが開発・生産を始めた。

と、いったところであろう。

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