【LOSAT】(ろーさっと)

Line Of Sight Anti Tank(有視界戦車対策)を意味する略語。
アメリカ軍が開発していた対戦車ミサイル愛称。正式な型式番号はMGM-166A 。

M551「シェリダン」軽戦車の退役に伴う後継機種として、2003年に開発がスタート。
HMMWVに搭載して空挺降下し、主力戦車が到着するまで敵戦車を抑止する運用が想定されていた。
しかし価格・容積・重量などの要求により、2004年にあえなく開発中止となった。

ミサイルとしては珍しく弾頭に爆薬を内蔵せず、衝突によって目標を破壊する徹甲弾が取り入れられていた。
弾頭の飛翔速度は秒速1,500mにも達し、その運動エネルギーは「M1戦車の前面装甲を真正面から貫通可能」とされていた。

なお、LOSATの研究成果を利用して、より小型のCKEM*1の開発が進められている。

スペックデータ

全長:2.85m
直径:16.2cm
発射重量:77kg
速度:1,500+m/sec
推進方式:固体推進方式
エンジン:ハーキュリーズ 1段式固体燃料ロケットモーター
弾頭:運動エネルギー弾頭
誘導方式:レーザー・ビームライディング誘導


*1 Compact Kinetic Energy Missile:小型運動エネルギーミサイル

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