【LCC】(えるしーしー)

Low Cost Carrier(格安航空会社).

旅客機を運航する航空会社の一形態で、同業他社より大きく引き下げた航空運賃で座席を提供し、乗客を運送する事業体。
安い運賃*1で経営を成り立たせるため、従来の航空会社が旅客機の運航で必要としてきた諸経費を可能な限り節減しているのが特徴であり、個人の観光・帰省旅行や中小企業の業務出張などといった需要に応えている。

コスト節減法

経費節減の方法としては以下のようなものがある。

  • フリート機材を可能な限り1〜2機種程度に統一。
  • 既存の会社が乗り入れて混雑している大規模な空港ではなく、その周辺の中小空港に乗り入れる。
  • 空港の施設使用料を抑える。
    「ボーディングブリッジを使わずに沖止めを行う」「設備を簡素化した専用ターミナルを使用する」「搭乗手続きを実施する時間帯にのみカウンターにスタッフを配置し、時間外は閉鎖する」など。
  • グランドハンドリングのコスト節減。
    「機内清掃にパイロットフライトアテンダントも参加」「整備業務を外注」など。
  • 乗務員の養成コスト削減。
    パイロットを中途採用する、フライトアテンダントの訓練を有償化(もしくは訓練期間中の給与を払わない)など。
  • 機内サービスの簡略化。
    「機内食やドリンクを別料金にする」「座席クラスをエコノミーに一本化」「座席指定を止めて定員制自由席にする」など。

主な機材


*1 既存航空会社の格安航空券よりも安くされていることが多い。

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