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*&ruby(えるきゃっくわん){【LCAC-1】}; [#eae85ea0]
[[アメリカ海軍]]が保有し、[[アメリカ海兵隊]]が使用する[[エアクッション>エアクッション艇]]型揚陸艇。~
[[強襲揚陸艦]]や[[ドック型揚陸艦]]に搭載され、主に後方の揚陸任務に用いられる。~
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それまでの上陸用舟艇は船底にビーチングドアを備えるため速力が劣っており、近年[[対艦ミサイル]]が長射程化したことにより、従来より離れた場所に[[揚陸艦]]を展開する必要が出てきたため、能力不足が指摘された。~
本艇は機関として[[ガスタービン]]を備え、[[エアクッション艇]](いわゆるホバークラフト)の形を採ることにより、速力と航続力を大幅に改善したものである。~
また、ビーチング型の上陸舟艇が全世界の15%程度の海岸にしか揚陸できないのに対し、ホバークラフトならば80%ほどの海岸へ揚陸できるとされている。~
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ただし、[[アルミ>アルミニウム]]製船体やゴム製スカートで出来ているため抗堪性に劣り、敵前上陸には難がある。~
また、推進用[[ファン>ダクテッドファン]]の騒音は通常の[[艦艇]]と比べ物にならないほど大きく、この点でも先陣を切るには適さない。~
[[ヘリコプター]]などによる[[近接航空支援]]や強襲部隊揚陸によって[[橋頭堡]]を確保した後、後続兵員や物資、[[戦車]]などを揚陸するのが主任務となっている。~
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日本の[[海上自衛隊]]でも[[エアクッション艇1号]]型の名称で6隻を輸入している。~
また韓国でも[[独島(ドクト)級>独島]][[揚陸艦]]用にソルゲ((鳶(とび)の意。))型(LSF-II)として韓進重工業で4隻を[[ライセンス生産]]するといわれている。~
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近年では[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]の車両が大型化の傾向にあるのを受け、後継として[[ペイロード]]を74トンに増強するなどしたSSC級((Ship-to-Shore Connector.))が開発中だが、納入は2017年で初期作戦能力獲得は2020年予定の為、延命改修を施して2028年まで運用される予定である。~
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**スペックデータ [#cc5ce4bb]
|種別|エアクッション揚陸艇|
|主製造者|テキストロン・マリーン&ランド社&br;エイボンデール造船所|
|[[排水量]]&br;([[基準>基準排水量]]/[[満載>満載排水量]])|約100t/170〜182t|
|全長|24.7m/26.8m(エアクッション時)|
|全幅|13.3m/14.3m(エアクッション時)|
|機関|[[ハネウェル]] TF-40[[ガスタービン]](出力12,280馬力)×4基|
|最大速力|70ノット以上/40[[ノット]]以上(最大積載時)|
|乗員|5名|
|最大搭載人員|180名(多目的コンテナ積載時)/240名(搭載最大限界)|
|積載能力|最大約68t((75トンと表記される場合があるが、これはメートルトンではなくアメリカトンによる。))、主力戦車1台を輸送可能。|
|[[航続距離]]&br;(いずれも積載時)|200[[海里]]/40ノット&br;300海里/35ノット|
|兵装|[[機関銃]]用架台×2基&br;・[[M2 12.7mm機関銃>ブローニングM2]]&br;・[[M60 7.62mm機関銃>M60]]&br;・Mk19 40mm自動擲弾銃&br;・GAU-13 30mmガトリング砲((試験時に搭載。))|
|兵装|[[機関銃]]用架台×2基&br;・[[M2 12.7mm機関銃>ブローニングM2]]&br;・[[M60 7.62mm機関銃>M60(機関銃)]]&br;・Mk19 40mm自動擲弾銃&br;・GAU-13 30mmガトリング砲((試験時に搭載。))|

&ref(http://www4.plala.or.jp/klesa108/diary/20080831/lcac_approach.jpg,512x384); ~
LCAC-63~


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