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【LCAC-1】 †
アメリカ海軍が保有し、アメリカ海兵隊が使用するエアクッション型揚陸艇。
強襲揚陸艦やドック型揚陸艦に搭載され、主に後方の揚陸任務に用いられる。
それまでの上陸用舟艇はビーチングドアを備えるために速力が劣っていたが、近年対艦ミサイルが長射程化したことにより、従来より離れた場所に揚陸艦を展開する必要が出てきたため、能力不足が指摘された。
本艇は機関としてガスタービンを備え、エアクッション艇(いわゆるホバークラフト)の形を採ることにより、速力と航続力を大幅に改善したものである。
またビーチング型上陸用舟艇が全世界の15%程度の海岸にしか揚陸できないのに対し、ホバークラフトならば80%ほどの海岸へ揚陸できるとされている。
ただしアルミ製船体やゴム製スカートで出来ているため抗堪性に劣り、敵前上陸には難がある。
また推進用ファンの騒音は通常の艦艇と比べ物にならないほど大きく、この点でも先陣を切るには適さない。
ヘリコプターなどによる近接航空支援や強襲部隊揚陸によって橋頭堡を確保した後、後続兵員や物資、戦車などを揚陸するのが主任務となっている。
日本の海上自衛隊でもエアクッション艇1号型の名称で6隻を輸入している。
また韓国でも4隻をライセンス生産するといわれている。