【J/APG-1】(じぇいえーぴーじーいち)

航空自衛隊F-2に搭載されているレーダー。
アクティブフェースドアレイ方式のパルスドップラーレーダーで、以下のような特徴を備えている

  • 多目標同時追尾能力
  • 対艦・対空同時捜索能力
  • 高分解能グラウンド・マップ能力
  • ルックダウン能力
  • 高ECCM能力
  • 小型・軽量
  • オフ・ボアサイト能力

この中でも特に高分解能に重きを置いているものと思われ、レイド・アセスメント能力やグラウンド・マップの鮮明さは従来のものとは比較にならない程優れていると言われている。
さらに電子戦システムからの情報と併せて脅威目標の識別並びに優先度判定を行うことができる。

F-2への搭載当初、レーダーの探知距離が設計時の3分の1以下になる、などといった不具合が発生したが、このような不具合は他のレーダーにおいてもよくある初期不良の一種であり、またC-1FTBに搭載しての機上試験時において問題が見つからなかったことなどから、レーダー自体の問題というよりは艤装との干渉によるものだったと思われる。
ただし上記の不具合はすでに解決したものと思われる。

「アクティブ電波ホーミングミサイル搭載に関する研究」により、OFP改修によるレーダー視程の伸延が行われた。

スペックデータ

バンド帯:Xバンド
探知距離:(対戦闘機でルックダウン時)35nm
アンテナサイズ:約70センチ
製造:三菱電機


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