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*&ruby(あいえるななはち){【Il-78】}; [#l4638b52]
旧ソビエトの[[イリューシン]]設計局が設計・開発した[[空中給油機]]。~
[[NATOコード]]では&ruby(マイダス){Midas};と呼ばれる。~
[[NATOコード]]では"&ruby(マイダス){Midas};"と呼ばれる。~
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それまで使用されてきた[[3MS-2>M-4]]空中給油機の後継として、1970年から開発が始まり、1983年に初飛行。1984年から運用が開始された。~
それまで使用されてきた[[3MS-2>M-4]]空中給油機の後継として、1970年から開発が始まり、1983年に[[初飛行]]。1984年から運用が開始された。~
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機体は、[[Il-76]]をベースに、胴体後部左側および両主翼の3箇所に空中給油のためのポットが設置されている。~
機体は、[[Il-76]]をベースに貨物室に[[燃料]]タンク、胴体後部左側および両主翼の3箇所にUPAZ-1A空中給油ポッドが設置されている。~
給油方式は[[プローブアンドドローグ]]方式で、同時に3機の航空機に給油することが可能である。~
3箇所のうち主翼の2箇所は[[戦闘機]]用で、胴体後部は[[爆撃機]]用となっている。~
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ソ連/ロシア空軍をはじめウクライナやインド空軍にも少数機が配備されている。~
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**スペックデータ [#w94f7d4a]
[[ソ連/ロシア空軍>ロシア空軍]]をはじめウクライナやインド、パキスタン、[[中国空軍>人民解放軍]]にも配備されている。~
**スペックデータ（Il-78M）[#w94f7d4a]
|乗員|6名|
|全長|46.59m|
|全高|14.76m|
|全幅|50.50m|
|翼幅|50.50m|
|[[ペイロード]]|最大100,000kg（T-6軍用[[ジェット燃料]]）|
|主翼面積|300��|
|空虚重量|98,000kg|
|全備重量|190,000kg|
|[[エンジン]]|アビアドガテル製 D-30KP[[ターボファン]]（[[推力]]118kN）×4基|
|燃料積載重量|48t|
|巡航速度|850km/h|
|空虚重量|72,000kg|
|最大離陸重量|210,000kg|
|給油速度|900〜2,000リットル/分|
|[[エンジン]]|アヴィアドヴィガーテリ D-30KP[[ターボファン]]×4基（[[推力]]118kN）|
|最高速度|850km/h|
|[[航続距離]]|7,300km|
|[[実用上昇高度>上昇限度]]|12,000m|
|[[推力重量比]]|0.23|
|装備|UPAZ-1M「サハリン」給油ポッド×3基（左右主翼下パイロン×2、後部胴体左側×1）|
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**派生型 [#g758c967]
-Il-78：~
初期生産型。~
貨物室内のタンク2個は取り外し可能で、最大で85.72トンの荷物を搭載可能。~
取り外し可能な[[燃料]]タンク2基を備え、最大で85.72トンの荷物を搭載可能。~
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-Il-78B：~
給油ポッドをUPAZ-1からMk.32Bに変更して西側の機体への給油を可能とした型。計画のみ。~
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-Il-78T：~
燃料タンクを外した[[貨物輸送型>貨物機]]。~
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-Il-78M：~
1987年から配備された型。~
貨物室内タンクは3個。総燃料搭載量138トン。貨物機への転換は不可能。~
貨物室内タンクは3個。総燃料搭載量138トン。~
カーゴドアを廃止したため[[貨物機]]への転換は不可能。~
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-Il-78ME：~
--Il-78ME：~
M型の輸出型。~
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-Il-78MKI：~
--Il-78M-2：~
アップグレード型。~
改修内容はIl-76MD-Mと同様。~
新しい航行装置や通信装置、防御装備を備えており、夜間の給油も可能となった。~
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--Il-78MK：~
M型をベースに[[輸送機]]への転換を可能とした型。~
1990年代初頭に設計され生産準備も行われたが受注を受けられなかった。~
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--Il-78MKI：~
ME型のインド空軍向け改良型。~
イスラエル製の給油装置を装備し、1ミッションで6〜8機の[[Su-30MKI>Su-27]]に補給可能。~
[[アビオニクス]]の一部をフランスのタレス製に変更し、イスラエル製のARP-3給油装置を装備している。~
総燃料搭載量は110t（翼タンク109,500L、胴体タンク42,800L）で、1ミッションで6〜8機の[[Su-30MKI>Su-27]]に補給可能。~
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---Il-78MK-90：~
MK型をベースにエンジンをアヴィアドヴィガーテリ PS-90A-76に換装した型。計画のみ。~
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-Il-78MP：~
パキスタン空軍向けの空中給油/輸送機兼用型。~
ウクライナにおいて[[モスボール]]されていた機体をニコラエフ航空機修理工場で修理・改装したモデル。~
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-Il-78M-90A（Il-478）：~
最新型。UPAZ-1M給油ポッドを装備。~
翼下のUPAZ給油ポッドのマウント[[パイロン]]が違い、後部胴体内の加圧隔壁が強化されている。~
以前までの型式に存在した給油オペレーター席は廃止されている。~
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--Il-78MK-90：~
輸出型。~
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