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*&ruby(ほんだじぇっと){【Honda Jet】}; [#fc6b2015]
Honda HA-420.~
日本の自動車・輸送機械メーカー「本田技研工業」が開発・生産している双発小型[[ビジネスジェット機>ビジネス機]]。~
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本機最大の特徴は、[[主翼]]上部に自社開発の[[ターボファン]]エンジン((現代の航空機産業において、機体のメーカーがエンジンまで自社開発するのは珍しい。&br;  旧西側諸国の大手航空機メーカーである[[ボーイング]]・[[エアバス]]・[[ボンバルディア]]・[[ロッキード・マーチン]]では、[[GE>ジェネラルエレクトリック]]、P&W、ロールスロイスといった専業メーカーが作ったエンジンを採用している。))を取り付けた独自の構造((同様の構造の機体には、1960年代に旧西ドイツで開発されたVFW614[[旅客機]]があった。))である。~
日本の自動車・輸送機械メーカー「本田技研工業」とその子会社「ホンダ・エアクラフト・カンパニー」が開発・生産している[[双発>双発機]]小型[[ビジネスジェット機>ビジネス機]]。~
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本機最大の特徴は、[[主翼]]上部に自社開発((厳密には、[[GE>ジェネラルエレクトリック]]とホンダの合弁会社である「GE・ホンダ・エアロ・エンジン」社が開発・製造している。))の[[ターボファン]]エンジン((現代の航空機産業において、機体のメーカーがエンジンまで自社開発するのは珍しい。&br;  旧西側諸国の大手航空機メーカーである[[ボーイング]]・[[エアバス>エアバス(企業)]]・[[ボンバルディア]]・[[ロッキード・マーチン]]では、[[GE>ジェネラルエレクトリック]]、[[P&W>プラット&ホイットニー]]、ロールスロイスといった専業メーカーが作ったエンジンを採用している。))を取り付けた独自の構造((同様の構造の機体には、1960年代に旧西ドイツで開発されたVFW614[[旅客機]]があった。))である。~
これにより、エンジン支持構造を胴体に組み込む必要がなくなって[[キャビン]]容積が向上、乗客の居住性改善が図られている。~
また、従来のビジネス機の「胴体後部両舷にエンジンをつける」方式に比べて空気抵抗の軽減も図られる、としている。~
(ただし、客室からの視界には多少の制限がかかるという欠点もある)~
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更に、上述のエンジンレイアウトや空気抵抗を軽減する主翼の構造、[[アルミニウム]]合金の削り出しで作られた構造材、低燃費エンジンなどの工夫により、従来に比べて95%の燃費向上が図られている。~
更に、上述のエンジンレイアウトや空気抵抗を軽減する主翼の構造、[[アルミニウム]]合金の削り出しで作られた構造材、低燃費エンジンなどの工夫により、従来に比べて40%の燃費向上が図られている。~
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本機は他の国産ビジネス機と同様、日本国内での販売は行わず((日本では[[ビジネス機]]の市場が成立しないため。その事情については[[ビジネス機]]の項目を参照のこと。))、アメリカの現地法人を拠点として生産・販売を行うこととしている。~
量産機は2010年12月に初号機が初飛行、2012年10月から本格的な生産が開始されており、一般ユーザーへの販売開始は2015年1-3月期以降を予定している。~
本機は他の日本製ビジネス機と同様、アメリカの現地法人を拠点として生産・販売を行うこととしており、2015年12月より顧客への引き渡しが始まった。~
2024年現在、200機以上が出荷されており、月産7機体制で生産が行われている。~
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当初、日本での販売は行われていなかった((日本ではビジネス機の生産・販売が商業的に成り立たないとみられていたため。その理由については[[ビジネス機]]の項目も参照。))が、2018年からは日本でも販売されている((2018年12月、日本での[[型式証明]]が発行された。))。~
>[[三菱>三菱重工業]]の[[スペースジェット]]が失敗に終わったことにより、本機は2024年現在、日本で開発・生産されている商用機としては唯一の「商業的に成功した」機体となっている。

2018年、[[航続距離]]の延長や騒音のさらなる低減、[[アビオニクス]]の改善などの改良が施された「Elite」が[[ラインナップ>フリート]]に加わった。~
また、2020年にはさらにアップグレードされた「Elite S」がラインナップに加わっている。

**スペックデータ [#h3d6ebdf]
|乗員|[[パイロット>エビエーター]]1〜2名|
|乗客|5〜6名(エアタクシー用)|
|座席数|6〜7席|
|全長|12.5m|
|全高|4.1m|
|全幅|12.2m|
|最大離陸重量|4,173kg|
|エンジン|本田技研工業 HF120ターボファン×2基|
|[[推力]]&br;([[離陸]]/巡航)|7,424N(757kgf)/1,873N(191kgf)|
|離着陸距離&br;([[離陸]]/[[着陸]])|807m/694m|
|最大巡航速度|420kt(778km/h)|
|最大[[航続距離]]&br;(有視界飛行/計器飛行)|2,593km/2,185km|
|最大運用高度|12,497m|
|最大[[上昇率]]|1,200m/min|
|タイプ|CENTER:''Honda Jet''|CENTER:''Honda Jet Elite''|
|乗員|>|CENTER:[[パイロット>エビエーター]]1〜2名|
|乗客|>|CENTER:5〜6名(エアタクシー用)|
|座席数|>|CENTER:6〜7席|
|全長|>|CENTER:12.99m|
|全高|>|CENTER:4.54m|
|全幅(翼幅)|>|CENTER:12.12m|
|機内寸法&br;(長さ×幅×高さ)|>|CENTER:5.43m×1.52m×1.47m|
|最大離陸重量|CENTER:4,808kg|CENTER:4,853kg|
|[[エンジン]]|>|CENTER:[[GE>ジェネラルエレクトリック]]・ホンダ・エアロ・エンジン HF120[[ターボファン]]×2基|
|[[推力]]|>|CENTER:9,119N(2,050lbf)×2|
|[[最大巡航速度>巡航速度]]((高度9,144m、[[国際標準大気]]。))|>|CENTER:782km/h(422[[KTAS>真対気速度]])|
|[[最大航続距離>航続距離]]((全米ビジネス航空協会(NBAA)[[IFR>計器飛行]]での航続距離、乗員4名。))|CENTER:2,265km|CENTER:2,661km|
|最大巡航高度|>|CENTER:13,106m|
|[[最大上昇率>上昇率]]|CENTER:1,216m/min|CENTER:1,250m/min|
|離着陸距離&br;([[離陸]]/[[着陸]])|>|CENTER:807m/694m|
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**余談 [#j8609d4d]
本田技研工業のグループ企業に「本田航空」があり、埼玉県比企郡川島町に「ホンダエアポート」という[[飛行場]]を保有・運営しているが、本機は同飛行場への[[離>離陸]][[着陸]]ができない。~
これは、同飛行場の[[滑走路]]が720mと短いことと、周辺住民との取り決めによりジェット機の運用が制限されているためである。~


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