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*&ruby(はっど){【HUD】}; [#y3943c67]
Head Up Display.ヘッドアップディスプレイ。~
飛行および戦闘に必要な最低限の情報を、[[コクピット]]前面のガラスに焦点無限大で投影する装置。主に[[戦闘機]]や[[攻撃機]]が装備する。~
正面から視線を逸らす必要がなく、また目の焦点を変える必要もないため、瞬時に情報を読み取ることができる。~
&ruby(ヘッドアップディスプレイ){Head Up Display};.~
~
[[第二次世界大戦]]時の[[戦闘機]]に搭載されていた、ガンサイトのみが表示される[[光像式照準器]]を前身として戦後に大きく発達し、現在使用されているものでは、[[速度計]]、[[高度計]]、[[方位計]]、[[水平儀]]などの飛行情報から、[[レーダー]]で捉えた対象、[[GCI>地上要撃管制]]や[[AWACS]]からの[[データリンク]]による敵性機の情報、[[ミサイル]]や[[爆弾]]の発射緒元、機関砲の照準等、多数の計器の情報を集積し、必要に応じて表示している。~
乗り物の前面ガラス、またはヘルメットのゴーグルをディスプレイにして[[計器]]情報を表示する事。~
角度によって見え方が変わらないよう、焦点無限大で画像を投影する特殊な機構を必要とする。~
~
[[戦闘機]]を除く[[軍用機]]でも一部の[[C-130]]や[[C-17]]、[[B-1B>B-1]]なども搭載しており、[[C-130]]民間型の [[L-100J>L-100]] で民間機初搭載となり、さらに[[ボーイング]]の[[旅客機]]でも[[B737NGシリーズ(B737-600、B737-700、B737-800、B737-900)>B737]]でオプションで装備し、[[B787]]で標準装備とすることになった。
正面から視線を逸らさず瞬時に情報を読み取れるため、状況に対してより機敏な対応が可能となる。~
一方、視線が正面に固定されがちになり、[[後方確認>チェックシックス]]がおろそかになるという報告もある。

>このため、最新の[[戦闘機]]では前面ガラスではなくヘルメットのゴーグルに投影し、体勢に関係なく計器を確認できるようにしている。

歴史上の起源は、[[第二次世界大戦]]時の[[戦闘機]]に搭載されていた[[光像式照準器]]。~
[[冷戦]]時代には[[アビオニクス]]の進歩と共に様々な[[計器]]に接続され、大きく発達した。~
現行の[[軍用機]]モデルでは以下のような情報が表示される。

-飛行情報
--[[速度]]
--[[高度]]
--方位
--機体の傾き
-[[レーダー]]の捕捉状況
-[[GCI>地上要撃管制]]・[[AWACS]]からの[[データリンク]]による敵性機の情報
-搭載兵装の発射緒元
-[[機関砲]]の照準

現代で最も一般的なのは[[戦闘機]]のそれだが、近年では[[輸送機]]・[[旅客機]]も含めて様々な機体に搭載され始めている。~
また、民生用途では自動車などにも搭載される他、デジタルカメラ映像にリアルタイムで画像処理を施すなどの応用も行われている。


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