【HQ-9】 †
中国が開発した初の国産長距離地対空ミサイル。
紅旗9のほか、輸出型はFT-2000と呼ばれる。
当初はアメリカのパトリオットを参考にして開発されていたが、後に、ロシアから購入したS-300P(SA-N-6 Grumble)のミサイル、ランチャー、誘導システムなどを参考にして大きな設計変更が行われたと言われている。
艦船発射型の海紅旗9(HHQ-9)も開発されており、蘭州級(052C型)駆逐艦に搭載されている。
発射方式はコールド・ロンチ式で、S-300FのB-303A 8連装回転式VLSに似た、6連装の円形VLSに搭載されている。
ミサイルは陸上型と比べて小型化されているが、性能は陸上発射型とほぼ同じである。
スペックデータ †
全長 | 6.8m |
発射重量 | 1,300kg |
実用高度 | 25〜30,000m |
射程距離 | 6〜120km |
速度 | マッハ4.2 |
弾頭重量 | 180kg |
推進方式 | 固体推進ロケットモーター |
誘導方式 | 慣性誘導+TVM誘導+セミアクティブレーダー誘導(終末) |
バリエーション †
- 紅旗9(HQ-9):
初期型。
- 海紅旗9(HHQ-9):
海軍型。
- 紅旗9A(HQ-9A):
HQ-9の改良型。
- 海紅旗9A(HHQ-9A):
艦船発射型。
蘭州級(052C型)?駆逐艦に搭載されている。
- 紅旗9B(HQ-9B):
HQ-9の改良型。