【H型ロケット】(えいちがたロケット)

日本の宇宙開発組織・JAXA(宇宙航空研究開発機構)が運用する大型宇宙ロケット。
JAXAの前身の一つであった「NASDA(宇宙開発事業団)」が開発した、初の実用衛星打ち上げ用ロケットである「N型」の発展系であり、「H-I」「H-II/-IIA/-IIB」の四種類が開発された。
燃料に液体水素を採用したため、"H"の名が付いている。

H-Iロケット

N-IIロケット?を大型化し、国産技術を本格的採用した3段式ロケット。
2段目(液体水素/液体酸素)ロケットエンジン「LE-5」や、慣性誘導システム、3段目固体ロケットモーター等、(ライセンス生産のものも含めて)ほとんどの部品が自国生産品により構成されていた。

スペックデータ
段数2段または3段
ブースター6基または9基
全長40.3m
直径2.44m(第1段コア)
総質量139.9t
ペイロード低軌道:2.2t
静止移行軌道(GTO):1.1t
静止軌道:0.55t
地球重力圏脱出軌道:0.77t
運用年1986〜1992
開発費用約1,600億円
打ち上げ費用150億円
開発社・運用機関宇宙開発事業団(NASDA)三菱重工業
射場種子島宇宙センター?大崎射点


各段主要諸元
各段第1段補助ブースター
(SOB)
第2段第3段フェアリング
長さ22.44m7.25m10.32m2.34m7.91m
全長40.3m
外径2.44m0.79m2.49m1.34m2.44m
全備重量85.8t
(段間部含む)
40.3t
(9本)
10.6t2.2t0.6t
全段重量139.9t
(衛星除く)
エンジンMB-3-3キャスターIILE-5UM-129AN/A
推進方式液体ロケット固体ロケット液体ロケット固体ロケット
推進薬
(酸化剤/燃料
LOX/RJ-1HTPBLOX/LH2HTPB
推進薬重量81.4t33.6t
(9本)
8.8t1.8t
推力249s
(海面上)
238s
(海面上)
442s
(真空中)
288s
(真空中)
平均推力78.0tf
(海面上)
22.5tf
(海面上、1本分)
10.5tf
(真空中)
7.9tf
(真空中)
燃焼時間273s38s364s66s
推進薬供給方式ターボポンプN/AターボポンプN/A
ピッチ・ヨー制御ジンバルN/Aジンバル
(推力飛行中)
ガスジェット
(慣性飛行中)
スピン安定
ロール制御バーニアエンジンガスジェット

H-IIロケット

最大2tの静止衛星打ち上げ能力の獲得と、国産開発による技術習得を目指したロケット。
前作のH-Iに比べ、国産部品の採用比率が更に高められていた。

ロケットは、2段式ロケットエンジン+SRB(大型固体ロケットブースター)2基からなり、1段目は燃料に液体水素、酸化剤に液体酸素を用いる2段燃焼サイクルエンジン「LE-7」に変更されていた。
一方、2段目は前作にも用いられたLE-5の改良型「LE-5A」を採用している。
また、慣性誘導装置はリングレーザージャイロを用いたものを採用している。

1999年、5号機及び8号機の打ち上げが相次いで失敗したため、7号機(予定通りならADEOS-IIとピギーバックペイロードの打ち上げに使用される予定だった)を打ち上げずに運用を終了。
事故原因を探るため、H-IIAの開発も一時中断(初号機打ち上げも延期)された。

スペックデータ
段数2段
ブースター2基
全長50m
直径4m
総質量264t
ペイロード低軌道:10t
中軌道:5t
太陽周期軌道:4t
静止移行軌道(GTO):3.8t
地球脱出軌道:2t
宇宙基地軌道:9t
運用年1994〜1999
開発費用2,750億円
打ち上げ費用190億円
開発社NASDA・三菱重工業
運用機関NASDA→ロケットシステム(RSC)
射場種子島宇宙センター吉信射点


各段主要諸元
各段第1段ブースター第2段フェアリング
全長35m23m11m12m
外径4.0m1.8m4.0m4.1m
各段質量98t70.5t20t1.4t
エンジンLE-7SRBLE-5AN/A
推進方式液体ロケット固体ロケット液体ロケット
推進薬
(酸化剤/燃料
LOH/LH2ポリブタジエン系
コンポジット推進薬
LOH/LH2
推進薬質量86t59t17t
真空中推力110.1tf
(1,079kN)
180.1tf
(1,765kN)
12.4tf
(122kN)
真空中比推力445s273s452s
燃焼時間345s93s598s
推進薬供給方式ターボポンプN/Aターボポンプ
姿勢制御エンジンジンバル
補助エンジン
ジンバルガスジェット
電子機器横加速度計測装置
制御電子パッケージ
PCMテレメータパッケージ
PCMテレメータ
パッケージ
慣性誘導計算機
慣性センサユニット
データ・インターフェース
ユニット
制御電子パッケージ
計測制御装置
PCMテレメータパッケージ
テレメータ送信装置
レーダートランスポンダ
指令破壊受信機(2台)


H-IIAロケット

H-IIの機体構造を全般的に簡素化して管理しやすく改良し、また、複合材料の大幅採用や各種部品の小型軽量化を行った(コスト的に有利とみなした一部パーツは輸入品も採用している)。
これにより、信頼性向上、低コスト化を図った。

1段目ロケットエンジンをLE-7の改良型「LE-7A」に、2段目ロケットエンジンをLE-5Aの改良型「LE-5B」へとそれぞれ変更した。
必要に応じて、SRB改良型のブースター「SRB-A」と「SSB(固体補助ロケット)」の数を変更可能(20,22,24,40)。
海外の同クラスロケットに比べて単位ペイロードあたりの全備重量が著しく軽いのが特徴。

H-IIAは、諸外国の競合機種である長征3A(中)やデルタ3(米ボーイング)、アトラス2AS(米ロッキード)などより若干大きく、アリアン4(ESA)と同クラスのロケットである。

スペックデータ
段数2段
ブースター2基/4基
全長53m
直径4m
総質量289t/445t(ブースター4基)
ペイロード低軌道:10t/15t(ブースター4基)
太陽周期軌道:3.6t(夏)/4.4t(夏以外)
静止移行軌道(GTO):4t/6t(ブースター4基)
運用年2001〜現在*1
開発費用1,532億円
打ち上げ費用85〜120億円
開発社NASDA→JAXA
三菱重工業
運用機関NASDA(1〜5号機)
JAXA(6号機・8号機・10〜12号機)
ロケットシステム(RSC)(7号機・9号機)
三菱重工業(13号機以降)
射場種子島宇宙センター内吉信射点


各段主要諸元
各段第1段固体ロケット
(1本あたり)
補助ロケット
(1本あたり)
第2段衛星フェアリング
全長37.2m15.2m14.9m9.2m12.0m
外径4.0m2.5m1.0m4.0m4.07m
質量114t76.6t
(長秒時)
75.5t
(高圧)
15.5t20.0t1.4t
(衛星アダプタ
、分離部含む)
エンジンLE-7ASRB-A3キャスター
IVA-XL
LE-5BN/A
推進方式液体燃料
ロケット
固体燃料
ロケット
固体燃料
ロケット
液体燃料
ロケット
推進薬
(酸化剤/燃料
LOX/LH2ポリブタジエン系
コンポジット固体推進薬
LOX/LH2
推進薬質量101.1t66.0t
(長秒時)
64.9t
(高圧)
13.1t16.9t
推力112tf
(1,098kN)
(長ノズル)
109.5tf
(1,074kN)
(短ノズル)
(真空中)
231tf
(2,262.5kN)
(最大)
76tf
(745kN)
(最大)
14tf
(137kN)
(真空中)
推力440sec
(長ノズル)
429sec
(短ノズル)
(真空中)
283.6sec282sec448sec
(真空中)
燃焼時間390sec116sec(長秒時)
98sec(高圧)
60sec530sec
姿勢制御エンジンジンバル
補助エンジン
ノズルジンバル無しエンジンジンバル
ガスジェット
電子機器誘導制御計算機
横加速度計測装置
レートジャイロ
パッケージ
制御電子パッケージ
データ収集装置
テレメータ送信機
電動
アクチュエータ
コントローラ
駆動用電源分配器
誘導制御計算機
慣性センサユニット
電動アクチュエータ
コントローラ
データ収集装置
テレメータ送信機
レーダトランスポンダ
(2台)
指令破壊受信機
(2台)

H-IIBロケット

H-IIAをベースに、1段目のタンク直径を5mとしてLE-7Aを2基備え、発射時の加重低減のため、SRB-Aの推力パターンを見直したSRB-A2を4基付加した。
これにより、ペイロードを増強することに成功した。

当初は、H-IIAの1段目と基本的に同じタンクにLE-7Aを2基備えたLRB(液体ロケットブースター)を1ないし2本取り付けたタイプが考えられていたが、機体の非対称性や0/1段目エンジン数の増加などのリスクから後に取り下げられ、現在の形に落ち着いた。
現在はもっぱら、国際宇宙ステーション?への無人補給機「こうのとり」の打ち上げに使われている。

スペックデータ
段数2段
ブースター4基
全長56.6m
直径5m
総質量531t
ペイロード低軌道:1.9t
静止移行起動(GTO):8t(最大)
ロングコースト静止移行軌道:5.5t
HTV軌道:16.5t
運用年2009〜現在
開発費用270億円
打ち上げ費用147億円(TF1)
110億円(予定)
開発社JAXA、三菱重工業
運用機関JAXA(3号機まで)
三菱重工業(4号機以降)
射場種子島宇宙センター大崎射場吉信第2射点


各段主要諸元
各段第1段固体ロケットブースタ第2段衛星フェアリング
全長38.2m15.2m10.7m15.0m(5S-H)
16.0m(4/4D-LC)
外径5.2m2.5m4.0m5.1m(5S-H)
4.0m(4/4D-LC)
各段質量202t
(段間部含む)
306t
(4本分)
20t3.2t(5S-H)
(アダプタ、分離部含む)
エンジンLE-7A
(再生冷却長ノズル)
SRB-A3LE-5B-2N/A
推進方式液体燃料ロケット固体燃料ロケット液体燃料ロケット
推進薬
(酸化剤/燃料
LOX/LH2HTPBコンポジットLOX/LH2
推進薬質量177.8t263.8t
(4本分)
16.6t
真空中推力224tf(2,196kN)
(エンジン2基)
940.8tf(9,220kN)
(最大4本分)
14tf(137kN)
真空中比推力440.0sec283.6sec448.0sec
燃焼時間345sec114sec530sec
姿勢制御エンジンジンバル駆動ノズルエンジンジンバル
ガスジェット
電子機器誘導制御系機器-誘導制御系機器
レーダートランスポンダ
テレメータ送信機
指令破壊装置

今後の発展

H-IIより、ロケットを含めた日本の宇宙開発技術はこれまでの「諸外国の先進技術のキャッチアップ」から「独自路線」の時代へと突入した。
同時に失敗も目立ってしまう事となってしまったが、それもまた技術開発の生みの苦しみであるともいえよう。
(もっとも、これに関しては技術を知らない官僚が金を出すゆえに予算が十分に与えられていない(俗にいう「バカの壁」)のが失敗の根源である*2、という意見もあるのだが)

参考リンク:JAXA H-2A関連(http://www.jaxa.jp/projects/rockets/h2a/index_j.html

打ち上げ実績

H-I
号機打ち上げ成否打ち上げ年月日搭載衛星衛星種別
試験機1号機
(2段式)
成功1986/08/13「あじさい」
(EGS)
測地実験衛星
「ふじ」
(JAS-1)*3
アマチュア衛星1号
「じんだい」
(MABES)
磁気軸受フライホイール
実験装置
試験機2号機
(以下3段式)
1987/08/27「きく5号」
(ETS-5)
技術試験衛星V型
3号機1988/02/19「さくら3号a」
(CS-3a)
通信衛星3号-a
4号機1988/09/16「さくら3号b」
(CS-3b)
通信衛星3号-b
5号機
(ブースター6基)
1989/09/06「ひまわり4号」
(GMS-4)
静止気象衛星
6号機
(2段式)
1990/02/07「もも1号b」
(MOS-1b)
海洋観測衛星1号-b
「おりづる」
(DEBUT)
伸展展開機能実験ペイロード
「ふじ2号」
(JAS-1b)
アマチュア衛星1号-b
7号機1990/08/28「ゆり3号a」
(BS-3a)
放送衛星3号-a
8号機1991/08/25「ゆり3号b」
(BS-3b)
放送衛星3号-b
9号機
(2段式)
1992/02/11「ふよう1号」
(JERS-1)
地球資源衛星1号


H-II
号機打ち上げ成否打ち上げ年月日搭載衛星衛星種別
1号機成功1994/02/04「りゅうせい」
(OREX)
機動再突入実験機
(HOPE)
「みょうじょう」
(VEP)
性能確認用ペイロード
2号機1994/08/28「きく6号」
(ETS-6)*4
技術試験衛星IV型
3号機1995/03/18「SFU」宇宙実験・観測フリーフライヤ
「ひまわり5号」
(GMS-5)
静止気象衛星5号
4号機1996/08/17「みどり」
(ADEOS)
地球観測プラットフォーム
技術衛星
「ふじ3号」
(JAS-2)
アマチュア衛星3号
6号機1997/11/28「きく7号」
(ETS-7)
(「ひこぼし」・「おりひめ」)
技術試験衛星VII型
「TRMM(トリム)」熱帯降雨観測衛星
5号機一部失敗*51998/02/21「かけはし」
(COMETS)
通信放送技術衛星
8号機失敗*61999/11/15MTSAT-1運輸多目的衛星1号
7号機中止
(展示)
-8号機打ち上げ失敗により制作・打ち上げ中止。
ADEOS-II及びピギーバックペイロードが搭載される予定であった。


H-IIA
号機ロケット型式打ち上げ
成否
打ち上げ
年月日
搭載衛星衛星種別
1号機H2A202成功2001/08/29ロケット性能確認用
ペイロード2型*7
(VEP-2)
-
LREレーザー測距装置
2号機H2A20242002/02/04「つばさ」
(MDS-1)
民生部品・
コンポーネント
実証衛星*8
「DASH」*9高速再突入実験機
(宇宙科学研究所
(ISAS)委託)
ロケット性能確認用
ペイロード3型
(VEP-3)
-
3号機2002/09/10「こだま」
(DRTS)
データ中継技術衛星
「USERS」次世代型無人宇宙
システム(宇宙機)
(USEF*10委託)
4号機*11H2A2022002/12/14「みどりII」
(ADEOS-II)
環境観測技術衛星II型
マイクロラブサット1号機
(μ-Lab Sat)
小型実証衛星
「観太くん」(WEOS)
(千葉工業大学)
鯨生態観測衛星
「Fed Sat」
(CSIRO*12
小型電磁圏・
プラズマ圏
観測衛星
5号機H2A20242003/03/28情報収集衛星光学1号機
(IGS-1A)
情報収集衛星*13
レーダ1号機
(IGS-1B)
6号機失敗*142003/11/29情報収集衛星光学2号機
(IGS-2A)
情報収集衛星
同レーダ2号機
(IGS-2B)*15
7号機H2A2022成功2005/02/26「ひまわり6号」
(MTSAT-1R)
運輸多目的衛星新1号
8号機2006/01/24「だいち」
(ALOS)
陸域観測技術衛星
9号機H2A20242006/02/18「ひまわり7号」
(MTSAT-2)
運輸多目的衛星新2号
10号機H2A2022006/09/11情報収集衛星光学2号機
(IGS-3A)*16
情報収集衛星
11号機H2A2042006/12/18「きく8号」
(ETS-VIII)
技術試験衛星
12号機H2A20242007/02/24情報収集衛星レーダ2号機
(IGS-4A)
情報収集衛星
同光学3号実証機
(IGS-4B)
13号機*17H2A20222007/09/14「かぐや」
(SELENE)
月周回衛星
14号機H2A20242008/02/23「きずな」
(WINDS)
超高速インターネット
衛星
15号機*18H2A2022009/01/23「いぶき」
(GOSAT)
温室効果ガス観測
技術衛星
まいど1号
(SOHLA-1)
(東大阪宇宙開発協同組合*19*20
雷観測衛星
「かがやき」
(SORUNSAT-1)
(ソラン株式会社*21*22
オーロラ撮像・
アウトリーチ衛星
「空海」
(STARS)
(香川大学)*23
宇宙ロボット技術
実証実験衛星
(テザー衛星)
輝汐(きせき)
(KKS-1)
(東京都立産業技術高等専門
学校)
マイクロスラスタ3軸
姿勢制御実証衛星
「ひとみ」
(PRISM)
(東京大学)
地球観測衛星
「雷神」
(SPRITE-SAT)
(東北大学)
スプライト観測衛星
「小型実証衛星1型」
(SDS-1)
コンポーネント技術
実証衛星
16号機H2A2022009/11/28情報収集衛星光学3号機
(IGS-5A)*24
情報収集衛星
17号機H2A2022010/05/21「あかつき」
(PLANET-C)
金星探査機
「IKAROS」小型ソーラー電力
セイル実証機
「しんえん」
(UNITEC-1)*25
(大学宇宙工学コンソーシアム)
宇宙機
WASEDA-SAT2*26
(早稲田大学)
超小型人工衛星
「ハヤト」
(K-SAT)*27
(鹿児島大学)
大気水蒸気観測衛星
Negai☆"*28
(創価大学)
超小型人工衛星
18号機H2A2022010/09/11「みちびき」
(QZS-1)
準天頂衛星システム
初号機
19号機H2A2022011/09/23情報収集衛星光学4号機
(IGS-6A)
※光学2号機の代替
情報収集衛星
20号機H2A2022011/12/12情報収集衛星レーダ3号機
(IGS-7A)
21号機H2A2022012/05/18「しずく」
(GCOM-W1)
第一期水循環変動
観測衛星
小型実証衛星4型
(SDS-4)
コンポーネント技術
実証衛星
鳳龍(ほうりゅう)弐号
(九州工業大学)
高電圧実証衛星
「アリラン3号」
(KOMPSAT-3)*29
多目的実用衛星
(地球観測衛星)
22号機H2A2022013/01/27情報収集衛星レーダ4号機
(IGS-8A)
情報収集衛星
同光学5号実証機
(IGS-8B)
23号機H2A2022014/02/28GPM主衛星全球降水観測計画
主衛星
「ぎんれい」
ShindaiSat?
(信州大学)
可視光通信実験衛星
「GENNAI」
(STARS-II)
(香川大学)
超小型人工衛星
TeikyoSat?-3」
(帝京大学)
微生物観察衛星
(ゆい)
(ITF-1)
(筑波大学)
超小型人工衛星
「こすもず」
(OPTSAT)
(大阪府立大学)
超小型人工衛星
「INVADER」
(多摩美術大学と東京大学の
共同開発)
芸術衛星
「ハヤトII」
(KSAT 2)
(鹿児島大学)
超小型人工衛星
24号機H2A2022014/05/24「だいち2号」
(ALOS-2)
陸域観測技術衛星2号
「雷神2」
(Rising-2)
(東北大学)
スプライト観測衛星
UNIFORM-1
(和歌山大学)
超小型人工衛星
SOCRATES
(株式会社AES)
超小型人工衛星
SPROUT
(日本大学)
超小型人工衛星
25号機H2A2022014/10/07「ひまわり8号」
(Himawari-8)
静止気象衛星
26号機H2A2022014/12/03「はやぶさ2」
(Hayabusa-2)
小惑星探査機
しんえん2
(九州工業大学)
宇宙技術実証衛星
ARTSAT2-DESPATCH
(多摩美術大学)
テレメトリ通信衛星
PROCYON
(東京大学)
50kg級超小型深宇宙
探査機
27号機2015/02/01情報収集衛星レーダ予備機情報収集衛星
28号機2015/03/26情報収集衛星光学5号機
(IGS OPTICAL 5)
29号機*30H2A204*312015/11/24Telstar 12 VANTAGEカナダ・テレサット社
の通信放送衛星
30号機H2A2022016/02/17「ひとみ」
(ASTRO-H)
X線観測天文衛星
Chubusat-2
(名古屋大学)
Chubusat-3
(三菱重工業)
鳳龍4号
(九州工業大学)
高電圧実証衛星
31号機H2A2022016/11/02「ひまわり9号」
(Himawari-9)
静止気象衛星
32号機H2A2042017/01/24「きらめき2号」
(DSN-2)
Xバンド防衛通信衛星
(防衛省初の独自衛星)
33号機H2A2022017/03/17情報収集衛星レーダ5号機
(IGS RADAR 5)
情報収集衛星
34号機2017/06/01「みちびき2」
(QZS-2)
準天頂衛星システム
2号機
35号機H2A2042017/08/19「みちびき3」
(QZS-3)
準天頂衛星システム
3号機
36号機H2A2022017/10/10「みちびき4」
(QZS-4)
準天頂衛星システム
4号機
37号機2017/12/23「しきさい」
(GCOM-C)
気候変動観測衛星
「つばめ」
(SLATS)
超低高度衛星
技術試験機
38号機2018/02/27情報収集衛星光学6号機
(IGS OPTICAL 6)
情報収集衛星
39号機2018/06/12情報収集衛星レーダ6号機
(IGS RADAR 6)
情報収集衛星
40号機2018/10/29「いぶき2号」
(GOSAT-2)
温室効果ガス観測
技術衛星2号
ハリーファサット
KhalifaSat?
(MBRSC*32*33
地球観測衛星
DIWATA-2B
(東北大学)
フィリピン向け
災害監視・天然資源
観測衛星
プロイテレス衛星2号機
(大阪工業大学)
パルスプラズマ
スラスタ実証衛星
てんこう
(九州工業大学)
地球低軌道環境
観測衛星
stars-AO
(静岡大学)
天体観測・無線技術
実証衛星
AUTcube2
(愛知工科大学)
通信・撮影・電磁波
調査衛星


H-IIB
号機成否打ち上げ年月日搭載衛星衛星種別備考
1号機成功2009/09/11「こうのとり1」
(HTV-1)
宇宙ステーション
補給機
(技術実証機)
HTV軌道に16.95tの打ち上げ能力確認。
2号機2011/01/22「こうのとり2」
(HTV-2)
宇宙ステーション
補給機
ミッション終了後に第2段の制御落下実験を行った
3号機2012/07/21「こうのとり3」
(HTV-3)
与圧部に宇宙実験棟「きぼう?」から放出する
CubeSat? 5機*34を搭載
4号機2013/08/04「こうのとり4」
(HTV-4)
与圧部に宇宙実験棟「きぼう?」から放出する
CubeSat? 4機*35を搭載
5号機2015/08/19「こうのとり5」
(HTV-5)
NASAの要請により緊急物資など約210kgを
「レイト・アクセス」の能力を活用して追加搭載
与圧部に宇宙実験棟「きぼう」から放出する
CubeSat? 18機*36を搭載
6号機2016/12/09「こうのとり6」
(HTV-6)
与圧部に宇宙実験棟「きぼう」から放出する
CubeSat? 7機を搭載
7号機2018/09/23「こうのとり7」
(HTV-7)
与圧部に宇宙実験棟「きぼう」から放出する
CubeSat? 3機*37を搭載



*1 2023年退役の予定。
*2 事実、H-IIAはH-IIとは全くの別物といえるほど大規模な改良が施されたが「H-IIの発展型」という名目でないと予算が下りなかった。
*3 日本初のピギーバック衛星。
*4 衛星側二液式アポジエンジンの不具合によりGSO投入失敗、楕円軌道で通信実験を実施。
*5 第2段エンジンの不具合により正規の軌道へ投入することに失敗、衛星側アポジエンジンによる軌道修正により準回帰軌道へ投入。
*6 第1段エンジン破損により指令爆破。
*7 静止データ中継衛星「ARTEMIS」と高速再突入実験機「DASH」を搭載予定だったが、開発が遅れたために搭載(後にARTEMISは「アリアン5」ロケットで打ち上げ)。
*8 民生部品の放射線被曝特性試験のため、ヴァン・アレン帯を通過するGTO(軌道傾斜角約 28.5度)に投入。2003.9.27にミッション終了。
*9 ロケット側は分離信号を送出したが衛星側の分離機構の不具合で分離失敗。
*10 財団法人無人宇宙実験システム研究開発機構。
*11 日本初の海外製人工衛星打ち上げ(マイクロラブサット)。
*12 オーストラリア連邦科学産業研究機構。
*13 安全保障上の理由から軌道要素非公開。
*14 右側SRB-Aの分離が不具合によりできなかったため、予定速度が得られないと判断し指令爆破。
*15 運輸多目的衛星「ひまわり6号(MTSAT-1R)」の製作遅延による代替搭載。
*16 6号機で打ち上げに失敗した情報収集衛星レーダ2号機(IGS-2B)の代替機。
*17 これ以後、本機の打ち上げ業務は三菱重工業に委託された。ただし、発射の可否についての最終判断や安全監理は依然としてJAXAが行っている。
*18 衛星8基の同時打ち上げは過去最多。
*19 現「宇宙開発協同組合SOHLA」。
*20 2009.10.10 運用終了。
*21 現「TIS株式会社」。
*22 軌道投入には成功したものの信号を受信できず、復旧できないまま2010年1月に運用終了。
*23 2010年4月に運用を終了したが、テレメトリー受信は継続中。
*24 光学1号機(IGS-1A)の代替。
*25 狭義の地球重力圏は離脱したと見られるが、所在の有無は未だに確認できていない。
*26 軌道投入には成功したが、信号受信に失敗。
  2010年7月ごろに消滅したと見られている。

*27 軌道投入には成功したが、信号を受信できず行方不明になったまま復旧できず、2010年7月10日に運用を終了。
*28 2010年6月24日運用終了。
*29 韓国航空宇宙研究院(KARI)からの委託。
  なお、同衛星は日本のロケットが初めて有償で打ち上げた海外衛星でもあった。

*30 日本初の衛星相乗りでない純粋な商業衛星打ち上げ。
*31 「基幹ロケット高度化」計画のうち「長秒時慣性航行機能の獲得」のみ初適用。
*32 Mohammed bin Rashid Space Centre.
*33 アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイの政府宇宙機関。
*34 RAIKO(cubesat)(和歌山大学)、WE WISH(明星電気株式会社)、FITSAT-1(福岡工業大学)、TechEdSat?(米)、F-1(米越瑞共同開発)。
*35 地球現像衛星「PicoDragon?(日越共同開発)」、ArduSat?-1・ArduSat?-X、TechEdSat?-3(米)。
*36 SERPENS(ブラジル)、S-CUBE(日本・千葉工業大学)、Flock-2b 14機(アメリカ)、GOMX-3(デンマーク)、AAUSAT5(同左)。
*37 SPATIUM-I(九州工業大学、南洋理工大学(Nanyang Technological University(シンガポール))、RSP-00(一般社団法人リーマンサットスペーシズ)、STARS-Me(静岡大学)。

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