• 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
*&ruby(じーえすじーないん){【GSG9】}; [#j1f87a2e]
ドイツ連邦警察局が持つ対テロ[[特殊部隊]](警察[[SOG]])。~
「ドイツ国境警備隊(設立当時の所属組織名)第9部隊」を意味する Gresz Schutz Gruppe-9 の略で、1972年の[[ミュンヘンオリンピック事件]]を契機に創設された。~

当初[[イギリス軍]]の[[SAS]]の協力の下に訓練を行い、1977年に起こったルフトハンザ機[[ハイジャック]]事件で見事にこれを制圧。~
名実ともにドイツを代表する対テロリズム部隊となった。~
>なお、この時、同隊の活躍を見た米国のジミー・カーター大統領が~
「我が国にもあのような部隊はあるのか?」~
と聞いたことから設立されたのが[[デルタフォース]]である。

上記のように「警察SOG」というべき組織であることから、日本の警察庁は[[SAT]]を創設する際、同隊に研修生を送って模範とした。~
*&ruby(げーえすげーのいん){【GSG9】}; [#j1f87a2e]
Gresz Schutz Gruppe 9 (ドイツ国境警備隊((創設当時の所属組織。現在は「連邦警察局」。)) 第9部隊)~
~
関連:[[司法警察]]
ドイツ連邦警察局が保有・運営する[[対テロ特殊部隊>特殊部隊(警察)]]。~
1972年の[[ミュンヘンオリンピック事件]]で、当時の西ドイツ政府が対処に失敗したことを契機に創設された。~
設立当初の訓練体系は英国陸軍[[特殊部隊>特殊部隊(軍事)]]「[[SAS>SAS(特殊部隊)]]」の協力の下で構築された。~
~
当初、西ドイツ政府は対テロ特殊部隊を国防軍の隷下に置くことを構想した。~
しかし「軍の精鋭部隊」という概念が『ナチス的』であるとして反感を買い、当初の案は見送られる。~
最終的に、国境警備隊の隷下に置かれた「第9大隊」として創設された。~
~
主任務は政治的背景を持つ事件への対処、および首相官邸・各国所在のドイツ大使館などの重要施設の警備。~
通常の凶悪犯罪に関しても、ドイツ地方警察の「特別出動コマンド(SEK)」が出動する場合にGSG9が[[支援]]に回る事もある。~
~
1977年、[[ルフトハンザ航空>ルフトハンザドイツ航空]]181便[[ハイジャック]]事件((「ドイツの秋」と呼ばれた連続[[テロ>テロリズム]]の一環。旧西ドイツの共産主義[[テロリスト]]「[[ドイツ赤軍>RAF]]」による犯行。))で、ソマリアのモガディシュへ着陸した被害機([[B737-200>B737]]型機)に突入。~
SASとソマリア軍からの支援の下、わずか5分で機内を制圧、人質全員を無事救出するという活躍を見せた((隊員1名と[[フライトアテンダント]]1名が軽傷を負っているのみ。))。~
「モガディシュの奇跡」として国際的名声を博したこの事件が、対テロ[[特殊部隊]]の存在意義を全世界に知らしめた。~
アメリカの[[デルタフォース>第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊]]、日本の[[SAT>特殊部隊(警察庁)]]など、各国が対テロ部隊を設立する際の模範ともなっている。~
~
関連:[[特殊部隊(警察庁)]]


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS