【GAU-8】(じーえーゆーはち)

GE GAU-8 Avenger(アヴェンジャー)
アメリカのジェネラルエレクトリックが製造する、口径30mm・7砲身の対地目標攻撃用電動ガトリングガン。1970年代、アメリカ空軍が発動した次期攻撃機開発計画「A-X」と並行して開発がすすめられ、A-Xの成果たるA-10サンダーボルト2攻撃機に、計画通り実装された。

口径30mm、弾薬長173mmの劣化ウラン弾を毎分4000発(モデルによって違い有)発射できる能力を持ち、その威力は現存する全ての軍用車輌を撃破可能である。その威力に伴って反動も激烈であり、わずかではあるが発射母体たるA-10の飛行状態に影響を及ぼすほどである。A-10の項目も参照のこと。

全備状態での全長は6.4m、重量は2t余りにもなる。現時点で、航空機搭載型の機関砲としてはそのサイズ・重量は最大・最重クラスであり、専任に設計されたA-10以外に航空機での採用歴は無い。
A-10の他には、オランダのシグナール(Signaal)社(現タレス・ネザーランドThales Nederland社)が開発した艦載CIWS「ゴールキーパー」に、その射程と威力を買われて採用されている。

派生型として、銃身を4本に減らして軽量化を図ったGAU-13も造られ、GAU-5/Aガンポッドに組み込まれている。
これはF-16用に造られたものだが、本来の用途では採用されず、タイ空軍のF-5にのみ用いられている。


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