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*&ruby(えふえいちななじゅう){【FH70】}; [#u0239154]
FH70（Field Howitzer 1970sの略。）~
FH70（Field Howitzer 1970sの略）~
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西ドイツ（当時）・イタリア・イギリスの三カ国で共同開発された牽引式の[[榴弾砲]]。~
当時、使用されていた旧式榴弾砲の更新用として1968年から開発が開始され、1977年に制式化、1978年から製造が開始された。~
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砲身後端の下部に砲弾装填用トレイと半自動式装填補助装置を搭載している。~
この装填装置は前弾を発射後、砲身の前進運動と連動して次弾を載せた装填トレイが自動的に薬室手前にセットされる。薬室内への装填は手動で行われる。~
分離[[装薬]]式を採用し、最大射程は通常弾で24km、ロケット噴進弾で30kmである。~
牽引式だが砲架に[[APU]]として水平対向式ガソリン[[エンジン]]を装備しており、短距離での移動が可能である。~
牽引式だが、砲架に[[APU]]として水平対向式[[ガソリンエンジン>レシプロエンジン]]を装備しており、短距離であれば自力での移動が可能である。~
このため、展開・撤収が従来の砲と比べて比較的早いという利点がある。~
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運用や整備の容易性、価格の安さから、後にエストニアやサウジアラビア、モロッコなどでも採用されるなど輸出にも成功している。~
日本の[[陸上自衛隊]]でも、1983年から調達が開始され日本製鋼所で「155mmりゅう弾砲」の名称で[[ライセンス生産]]された。~
広報での愛称は「サンダーストーン」としているが、FH70（えふえっちななまる）またはFH（えふえっち）の名で呼ばれる。~
陸自の導入数は422門で、世界最大の運用国となっているが、導入開始から30年近く経過しており、旧式化しているため火砲定数削減と後継装備の[[火力戦闘車]]の開発に合わせて順次退役が進められている。~
陸自の導入数は422門で、世界最大の運用国となっているが、導入開始から30年近く経過しており、旧式化していることもあり、[[防衛大綱]]による火砲の定数削減と後継装備の[[火力戦闘車]]の開発に合わせて順次退役が進められている。~
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**スペックデータ [#d537f09e]
|種類|牽引式榴弾砲|
|砲員数|8名|
|口径|155mm|
|砲身長|6.02m|
|重量|7,800〜9,600kg|
|全長&br;（牽引時/射撃時）|9.8m/12.4m|
|全幅|2.56m（牽引時）|
|全高|2.56m（牽引時）|
|作動方式|砲尾：垂直鎖栓式[[閉鎖機]]&br;反動：液気圧式[[駐退機]]、2段式[[マズルブレーキ]]|
|砲架|開脚式|
|[[エンジン]]|フォルクスワーゲン社製((日本での[[ライセンス生産]]型は富士重工製。))水平対向ガソリンエンジン（1,800cc）|
|[[エンジン]]|フォルクスワーゲン社製((日本での[[ライセンス生産]]型は[[富士重工>富士重工業]]製。))水平対向ガソリンエンジン（1,800cc）|
|自走速度|20km/h（最大）|
|俯仰角|-5.6°〜+70°|
|旋回角|左右56°ずつ|
|砲口初速|827m/秒|
|最大射程|24km（通常弾）&br;30km（RAP弾）|
|発射速度|3発/15秒（最大）&br;3〜6発/分（持続射撃）|
|弾薬|砲弾・薬嚢分離装填式（NATO標準規格）|
|砲弾|L15[[榴弾]]、M107榴弾など|
|開発・製造|ヴィッカース社（砲架・砲向装置）&br;ラインメタル社（砲身・装填装置・照準器）&br;フォルクスワーゲン社（[[APU]]）&br;オットー・メララ社（駐退復座機・揺架）&br;&br;日本での[[ライセンス生産]]：&br;日本製鋼所&br;富士重工（[[APU]]）|
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