【FCS-3】(えふしーえすさん)

海上自衛隊護衛艦に搭載される射撃指揮装置
制式名称「00式射撃指揮装置」。

併せて「戦術情報処理装置(ACDS:Advanced Combat Direction System)」と新型短SAM(AHRIM、Active Homing RIM)も開発された。
このため、それら一連のシステムを指して「ミニ・イージス」の愛称で呼ばれる事もある。

イージス・システムが艦載C4Iシステムの代名詞とも言える知名度を誇っている事による。
技術的観点から見てそれほどイージス・システムに似ているわけでもない。

1983年から基礎検討が始まったが、開発は難航。
2000年に制式化されたが、護衛艦への実装は実に2009年のひゅうが型にまで遅れ込んだ。

開発期間が長期化しすぎたため、技術革新が発生→システムの一部が陳腐化→新技術を組み込んで計画を見直し、といった事態が何度も起きていたという。
例えば、開発中にフェイズドアレイレーダーが登場したためレーダー関連要素を抜本的に見直していた。
制式化の後にすら、データリンク規格の更新や商用オフザシェルフの大規模導入などといった特筆すべき刷新が行われている。


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