*&ruby(えふひゃくじゅう){【F110】}; [#a6255607] GE F110~ [[ゼネラル・エレクトリック>ジェネラルエレクトリック]]社で[[F101]]の発展型として開発された[[アフターバーナー]]付き[[ターボファン]][[エンジン]]。~ 主に[[F-15E>F-15]]や[[F-16]]、[[F-2]]、[[F-14B/D>F-14]]などに搭載されている。~ ~ **スペックデータ(F110-GE-129)[#y38ec184] |タイプ|[[アフターバーナー]]付き[[ターボファン]]| |全長|4,630mm| |直径|1,180mm| |重量|1,787kg| |[[推力]]|13,035kg([[A/B>アフターバーナー]]使用時)| |ファン段数|3段| |圧縮機|9段軸流式圧縮機| |タービン&br;(低圧/高圧)|2段/1段| ~ **バリエーション [#fd48bf60] -F110-GE-400:~ [[F-14B/D>F-14]]搭載モデル。[[推力]]123kN。~ F-14の機体に合わせるためアフターバーナー後部を50インチ(1.27m)延長している。~ ~ -F110-GE-100:~ [[F-16C/D Block30/40>F-16]]搭載モデル。推力125kN。~ ~ -F110-GE-129:~ [[F-16 Block50/50D>F-16]]搭載モデル。推力131kN、[[推力重量比]]7.5:1。~ ~ --F110-GE-129A:~ [[F-15SG>F-15]]搭載モデル。~ [[CFM56-7>CFM56]]の三次元空力技術をフィードバックし、燃焼室や高圧タービンを改良している。~ 飛行時間当たりのコストが25%削減されている。~ ~ ---F110-IHI-129:~ F110-GE-129Aを[[IHI]]で[[ライセンス生産]]した型。~ [[F-2A/B>F-2]]に搭載。~ ~ ---F110-STW-129:~ F110-GE-129Aをサムスンテックウィン社で[[ライセンス生産]]した型。~ [[F-15K>F-15]]に搭載。~ ~ --F110-GE-129B:~ F110-GE-129Aに運用寿命延長(SLEP)ハードウェアを適用した改良型。~ トルコ空軍のF-16C/Dが採用したほか、アメリカ空軍のF-16C/D 340機に対しても改修が行われている。~ ~ --F110-GE-129C:~ 信頼性を向上させた改良型。~ シンガポール空軍の[[F-15SG>F-15E]]のほか、サウジアラビア空軍もF-15Sの換装用として調達している。~ ~ --F110-GE-129D:~ 改良型。~ メンテナンスサイクルを40%延長し6,000サイクルに改善することでメンテナンス費用の削減を図っている。~ オマーン空軍のF-16 Block.50が採用した。~ ~ -F110-GE-132:~ [[F-16E/F Block60>F-16]]搭載モデル。~ [[バイパス比]]をわずかに下げ(0.76→0.68)、流量を270lb./secから275lb./secに増加、推力は142kNに増強された。~ ~ **派生型 [#r53f98d2] -[[F118]]:~ [[B-2]]・[[U-2]]用に開発された[[A/B>アフターバーナー]]非搭載型。~ 詳しくは項を参照。