【F-111】(えふいちいちいち)

アメリカのゼネラル・ダイナミクス?社が開発した戦闘爆撃機。　
愛称はAardvark(アードバーク)。

空海軍統合の多目的戦闘機として設計が開始され、1964年12月に試作機が初飛行した。
しかし、可変後退翼や独特の脱出カプセル?を採用した為に、要求より10トン以上も重量が超過してしまい、運動性能も悪かったため、海軍は艦上戦闘機型の採用を見送ってF-14戦闘機の開発を開始。
1968年、空軍には採用されたが、それは長距離戦闘爆撃機としてだった。

戦闘機としては欠陥があったものの、戦闘爆撃機としては非常に優秀で、全天候能力?をもつ上、単独で長距離侵攻攻撃が可能で、レーザー誘導爆弾など精密兵器での攻撃や対艦攻撃を主に受け持った。
その他に核兵器による攻撃も想定されていた。

維持費が高いためアメリカ軍では F-15E の配備に伴い退役し、現在はオーストラリア軍?に採用された機体が運用されるのみである。
シドニーオリンピックの閉幕式では、夜空にトーチングの炎を披露した。

派生型として戦略爆撃機 FB-111 、電子戦機 EF-111 が存在する。
航続距離の長さやペイロードの大きさから戦術偵察任務にも適していると考えられたが、オーストラリア軍?が 偵察機RF-111C として少数採用するにとどまった。


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