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*&ruby(えふえーじゅうはち){【F/A-18】}; [#z29d1fa7]
アメリカの[[マクダネル・ダグラス]]社（現[[ボーイング]]社）が開発した、艦上[[戦闘攻撃機]]。~
愛称は、スズメバチを意味するHornet（ホーネット）。~
現在アメリカ海軍、[[海兵隊]]の主力[[戦闘攻撃機]]である。~
McDonnell Douglas（Boeing）F/A-18"&ruby(ホーネット){Hornet};".~
~
アメリカの[[マクダネル・ダグラス社>マクダネル・ダグラス]]（現[[ボーイング社>ボーイング]]）が1970年代に開発した、[[艦上>艦上機]][[戦闘攻撃機]]。~
[[愛称]]の「ホーネット」は、スズメバチを意味する。~
現在、[[アメリカ海軍]]・[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]の主力[[戦闘攻撃機]]となっている。~
~
本機は、1970年代に[[ノースロップ社>ノースロップ]]が[[F-5>F-5（戦闘機）]]の後継として開発した「P530『[[コブラ]]』」がルーツである。~
同機は、[[アメリカ空軍]]の[[LCF]]（低価格戦闘機）競争試作に「YF-17」としてエントリーしたが、ジェネラル・ダイナミクス社の[[YF-16>F-16]]に敗れて一度「お蔵入り」となった。~
~
それからしばらく後、[[海軍>アメリカ海軍]]で「海軍空戦戦闘機（NACF((Navy Air Combat Fighter.))）計画」が立案されたが、この際、海軍は[[単発機]]である[[YF-16>F-16]]の採用を拒否し(([[単発機]]は[[双発機]]に比べ、洋上で[[不時着水>ダイバート]]した際のリスクが高い傾向にある。))、P530をベースとした[[艦上機]]を開発することにした。~
>[[海軍]]はその後、F-16を[[DACT]]の[[仮想敵機>アグレッサー]]として用いるためにC/D型のBlock30前期型相当の機体を「F-16N」として導入したが、主翼に（[[海軍]]の基準では問題となる）クラックが見つかったため廃棄された。~
なお、現在はパキスタン向けに製造されたがキャンセルされたA/B型を[[アドバーサリー>アグレッサー]]として用いている。
元々は[[ノースロップ]]社が[[F-5]]の後継として開発したP530コブラに端を発し、アメリカ空軍の[[LCF]](低価格戦闘機)計画にYF-17として供されたが[[YF-16>F-16]]に敗れたことに始まる。~
しばらく後、アメリカ海軍のNACF（海軍空戦戦闘機）計画が立ち上がったが、洋上不時着水の危険性から単発の[[YF-16>F-16]]を拒否した海軍の要求により、双発のYF-17をベースとした[[艦上機]]の開発が決まった。~
しかし[[ノースロップ]]には[[艦上機]]開発の経験がなかったため、[[マクダネル・ダグラス]]との共同開発となり、最終的には[[マクダネル・ダグラス]]が主契約社となった。~
後に、[[マクダネル・ダグラス]]社は[[ボーイング]]社に吸収合併されたため、現在は[[ボーイング]]社のブランドとなっている。~
しかし、[[ノースロップ]]には[[艦上機]]開発の経験がないため、[[マクダネル・ダグラス]]との共同開発となり、最終的には[[マクダネル・ダグラス]]が主契約社となった。~
後に[[マクダネル・ダグラス]]が[[ボーイング]]社に吸収合併された際、契約もボーイングに引き継がれた。~
~
当初は[[戦闘機]]型の「F-18」と[[攻撃機]]型の「A-18」が別々に生産される計画だった。~
しかし機体設計は[[多目的化>マルチロールファイター]]し、量産時に[[型式]]は「[[戦闘攻撃機]]・F/A-18」となった。~
当初は[[戦闘機]]型のF-18と[[攻撃機]]型のA-18が別々に生産される計画だったが、同一の機体で両方の任務をこなせる[[多目的戦闘機>マルチロールファイター]]となったため、F/A-18のナンバーが与えられた。但し「F-18」と「A-18」の名は同一機体になってからもしばらく残っており、「F/A-18」になるまでは[[戦闘機]]の任務に従事する機体を「F-18」、[[攻撃機]]の任務に従事する機体を「A-18」と呼んだ。~
初期型のA・B型に加え、火器管制能力を向上させて[[AIM-120]]や[[AGM-65]]などを運用できるC・D型が開発された。~
その後、海軍で[[F-14]]やA-6が退役すると、それらの後継としては航続能力や[[兵装量>ペイロード]]が不足するため、機体を大型化して[[燃料]]搭載量や、[[ハードポイント]]の増加など、各所改良を施したE・F型が開発され、現在配備が進んでいる。~
なおE・F型の呼称として、メーカーなどの通称 &ruby(スーパーホーネット){SUPERHORNET}; 、現場兵士などの愛称 &ruby(ライノ){[[RHINO>ライノ]]}; が挙げられる。~
また複座であるF型をベースにEA-6Bの後継となる[[電子戦機]]型がEA-18Gとして開発中である。~
>[[戦闘攻撃機]]という分類が正式なものになるまでは、「[[戦闘機]]として用いる際はF-18」「[[攻撃機]]として運用する際はA-18」という風に、任務ごとに呼び名が変えられていた。~
アメリカ以外ではカナダ、スペイン、オーストラリア、クウェート、スイス、フィンランド、マレーシアの各国空軍が使用している。~
1980年代に[[F-4]]「ファントム�供廖�[[A-7]]「コルセア�供廚鮃洪靴掘�1990年代初頭に[[A-6]]「イントルーダー」も当機に更新された((後継のA-12が1991年に開発中止になったため。))。~
そして2001年〜2006年にかけて、[[F-14]]「トムキャット」がスーパーホーネット（E・F）に更新されている。~
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アメリカ以外ではカナダ、スペイン、クウェート、スイス、フィンランド、マレーシアの各国[[空軍]]が使用している。~
また、[[アメリカ海軍]]のアクロバットチーム「[[ブルーエンジェルス]]」の使用機体としても有名である。~
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#ref(18f.jpg);
F/A-18F スーパーホーネット
~
**主な運用国 [#md680547]
-アメリカ
--[[アメリカ海軍]]：A型64機、B型25機、C型293機、D型42機
--[[アメリカ海兵隊]]：A型59機、B型3機、C型96機、D型95機
--[[NASA]]：F/A-18 Mission Support Aircraft、F-18 HARV、[[X-53>Xプレーン]]~
-カナダ
--カナダ空軍：CF-188A 78機、CF-188B 37機~
-フィンランド
--フィンランド空軍：C型56機、D型7機~
-クウェート
--クウェート空軍：C型31機、D型8機~
-マレーシア
--マレーシア空軍：D型8機~
-スイス
--スイス空軍：C型26機、D型7機((スイス空軍の機体は当初爆撃能力を持っていなかった（後で追加）。))~
-スペイン
--スペイン空軍：C-15 91機、CE-15 12機（アメリカ海軍から放出された中古のF/A-18Aも含む）~
~
***かつての運用国 [#u4a9aeab]
-オーストラリア（[[F-35]]の配備により2021年11月29日に運用終了）~
--オーストラリア空軍：A型55機、B型16機~
~
**スペックデータ [#x6beb53c]
|>|CENTER:''F/A-18C/D''|
|乗員|[[パイロット>エビエーター]]1名（C型）/2名（パイロット+[[WSO>兵装システム士官]]）（D型）|
|全長|17.1m|
|全高|4.7m|
|翼幅|12.3m（[[AIM-9]]を装備したLAU-7ランチャー含む）|
|幅|9.94m（主翼折り畳み時）|
|翼面積|38��|
|アスペクト比|4|
|翼型|root：NACA 65A005 mod.&br;tip：NACA 65A003.5 mod.|
|空虚重量|10,433kg|
|総重量|16,769kg|
|最大離陸重量|23,541kg|
|[[燃料]]容量|4,930kg（機体内）|
|[[エンジン]]|[[GE>ジェネラルエレクトリック]] [[F404-GE-402>F404]][[アフターバーナー]]付き[[ターボファン]]×2基|
|[[推力]]|[[ドライ推力>ミリタリー推力]]：49kN&br;[[A/B>アフターバーナー]]使用時：79.0kN|
|最高速度|[[マッハ]]1.8（1,915km/h、高度12,000m）|
|[[巡航速度]]|1,060km/h|
|[[航続距離]]|2,017km|
|[[フェリー>回航]]航続距離|3,300km|
|[[上昇限度]]|15,000m|
|[[上昇率]]|250m/s|
|[[翼面荷重]]|450kg/��|
|[[推力重量比]]|0.96&br;1.13（内部燃料50％）|
|固定武装|[[M61A1 20mmバルカン砲>M61]]×1門（装弾数578発）|
|>|CENTER:兵装|
|[[ハードポイント]]|9箇所（主翼端レールランチャー×2、主翼下×4、胴体下×3）&br;6,200kgまでの兵装を搭載可能|
|[[AAM>空対空ミサイル]]|[[AIM-9「サイドワインダー」>AIM-9]]×2発（主翼端）&br;AIM-9 or [[AIM-120「AMRAAM」>AIM-120]]（ダブルラック付き）×8発&br;[[IRIS-T]] or [[AIM-132「ASRAAM」>ASRAAM]]（EF-18A/B）×4発&br;[[AIM-7「スパロー」>AIM-7]] or AIM-120×2発|
|[[AGM>空対地ミサイル]]|[[AGM-65「マーベリック」>AGM-65]]×4発&br;[[AGM-154「JSOW」>AGM-154]]×4発&br;[[AGM-84H/K「SLAM-ER」>AGM-84]]&br;[[AGM-158「JASSM」>AGM-158]]&br;タウルス [[KEPD350]]|
|[[ASM>空対艦ミサイル]]|[[AGM-84「ハープーン」>AGM-84]]|
|[[ARM>対レーダーミサイル]]|[[AGM-88「HARM」>AGM-88]]|
|[[ロケット弾]]|ハイドラ70 70mmロケット弾&br;ズーニー 127mmロケット弾|
|爆弾類|[[JDAM]][[誘導爆弾]]&br;[[ペイブウェイシリーズ>ペイブウェイ]][[レーザー誘導爆弾]]&br;[[Mk.80シリーズ]]無誘導爆弾&br;CBU-78「ゲイター」[[クラスター爆弾]]&br;CBU-87「CEM」クラスター爆弾&br;CBU-97「SFW」クラスター爆弾&br;Mk.20「ロックアイ�供廛�ラスター爆弾&br;Mk.77[[焼夷弾]]&br;B83/B61[[核爆弾>核兵器]]|
|その他|ADM-141「TALD」空中発射式デコイ&br;SUU-42A/A [[フレア]]/[[デコイ]]ディスペンサーポッド&br;[[チャフ]]ポッド&br;[[ECM]][[ポッド]]&br;AN/AAS-38「ナイトホーク」照準ポッド（[[アメリカ海軍]]のみ）&br;AN/ASQ-228"ATFILR"&br;[[ライトニング]]照準ポッド（[[アメリカ海兵隊]]、オーストラリア空軍、スペイン空軍、&br;フィンランド空軍のみ）&br;FPU-8/A 1,200L[[ドロップタンク>増槽]]×3基|
|[[アビオニクス]]|AN/APG-73[[レーダー]]|
~
|>|CENTER:''F/A-18E/F''|
|乗員|[[パイロット>エビエーター]]1名（E型）/2名（パイロット+[[WSO>兵装システム士官]]）（F型）|
|全長|18.31m|
|全高|4.88m|
|翼幅|13.62m|
|翼面積|46.5��|
|空虚重量|14,552kg|
|総重量|21,320kg（戦闘機構成）|
|最大離陸重量|29,937kg|
|[[燃料]]容量|機体内：6,667kg（E型）/6,241kg（F型）&br;外部：5,914kg（480galドロップタンク×4基）|
|[[エンジン]]|GE F414-GE-400ターボファン×2基|
|[[推力]]|ドライ推力：62.3kN&br;A/B使用時：97.9kN|
|最高速度|マッハ1.6（高度12,190m）|
|[[航続距離]]|2,346km（クリーン+AIM-9×2発）|
|フェリー航続距離|3,330km|
|[[戦闘行動半径]]|722km（阻止ミッション時）|
|[[上昇限度]]|15,000m+|
|[[上昇率]]|228m/s|
|[[翼面荷重]]|459kg/��|
|[[推力重量比]]|0.93&br;1.1（総重量＆内部燃料50％）|
|設計負荷率|7.6[[G]]|
|固定武装|[[M61A2 20mmバルカン砲>M61]]×1門（装弾数412発）|
|>|CENTER:兵装|
|[[ハードポイント]]|11箇所（主翼端×2、主翼下×6、胴体下×3）&br;8,050kgまでの兵装を搭載可能|
|[[AAM>空対空ミサイル]]|AIM-9「サイドワインダー」×4発&br;AIM-120「AMRAAM」×12発&br;AIM-7「スパロー」×4発|
|[[AGM>空対地ミサイル]]|AGM-65E/F「マーベリック」×6発&br;AGM-84H/K「SLAM-ER」×4発&br;AGM-154「JSOW」×4発&br;AGM-158「JASSM」|
|[[ASM>空対艦ミサイル]]|AGM-84「ハープーン」×2発&br;AGM-158C「LRASM」|
|[[ARM>対レーダーミサイル]]|AGM-88「HARM」×4発|
|爆弾類|JDAM（GBU-32/35/38/54×10発、GBU-31×4発）&br;ペイブウェイシリーズ&br;Mk.80シリーズ&br;CBU-78「ゲイター」&br;Mk.20「ロックアイ�供�&br;Mk.62/63/65「クイックストライク」[[機雷]]|
|その他|SUU-42A/A フレア/デコイディスペンサーポッド&br;チャフポッド&br;AN/ALE-50曳航式デコイシステムポッド&br;AN/ASQ-228"ATFLIR"照準ポッド&br;ADM-141C「TALD」×12発&br;1,800Lドロップタンク×4基&br;A/A42R-1[[空中給油]]ポッド×1基&br;AWW-13 アドバンスドデータリンクポッド|
|[[アビオニクス]]|AN/APG-73 or AN/APG-79レーダー&br;AN/ALQ-215 ジャミング装置&br;AN/ALQ-214 ジャミング装置&br;AN/ALE-50 or AN/ALE-55曳航式デコイ&br;AN/ALR-67(V)3 レーダー警報受信機&br;MIDS LVT or MIDS JTRS[[データリンク]]無線機|
~
|>|CENTER:''CF-18（CF-188）''|
|乗員|1名 or 2名|
|全長|17.1m|
|全高|4.66m|
|翼幅|12.31m（サイドワインダー含む）|
|翼面積|37.16��|
|翼型|root：NACA 65A005 mod.&br;tip：NACA 65A003.5 mod.|
|空虚重量|10,455kg|
|全備重量|16,850kg|
|最大離陸重量|23,400kg|
|[[エンジン]]|GE F414-GE-400ターボファン×2基（[[推力]]71.2kN）|
|最高速度|マッハ1.8（高度11,000m）|
|[[戦闘行動半径]]|537km（Hi-Lo-Lo-Hi、ミッション時）|
|フェリー航続距離|3,330km|
|[[上昇限度]]|15,000m|
|[[上昇率]]|254m/s|
|[[推力重量比]]|0.89|
|固定武装|[[M61A1 20mmバルカン砲>M61]]×1門（装弾数578発）|
|>|CENTER:兵装|
|[[ハードポイント]]|9箇所&br;（[[パイロン]]×5（胴体下×1、主翼下×4）とLAU-116×2（AIM-7・AIM-120用）、&br;LAU-7×2（AIM-9用））&br;6,215kgまでの兵装を搭載可能|
|[[AAM>空対空ミサイル]]|AIM-9「サイドワインダー」&br;AIM-120「AMRAAM」&br;AIM-7「スパロー」|
|[[AGM>空対地ミサイル]]|AGM-65「マーベリック」&br;AGM-154「JSOW」|
|[[ARM>対レーダーミサイル]]|AGM-88「HARM」|
|ロケット弾|CRV7 70mmロケット弾ポッド|
|爆弾類|[[JDAM]]&br;[[GBU-10/-12/-16/-24>ペイブウェイ]]&br;[[Mk.82/Mk.83/Mk.84>Mk.80シリーズ]]|
|[[アビオニクス]]|AN/APG-73レーダー&br;AN/APX-111 [[敵味方識別装置]]&br;AN/ARC-210 RT-1556/ARC [[VHF]]/[[UHF]]無線機&br;AN/AYK-14 XN-8 ミッション・コンピュータ&br;AN/AYQ-9 マネジメント・システム|
~
**バリエーション（カッコ内は生産機数） [#x6beb53c]
-YF-17「コブラ」：~
F/A-18の原型機。~
~
-F/A-18A/B：~
初期型。~
B型は複座型で当初はTF-18の名称だった。~
~
--CF-18A/B（138機）：~
[[CF-104>F-104]]の後継として導入されたカナダ空軍向けの機体。CF-188A/Bとも呼ばれる。~
外見上ではM61A1機関砲の装填ドアに取り外し可能なライトを搭載しているほか、[[フォルスキャノピー]]が描かれている点が主な識別点である。~
~
--AF-18A/B（75機）：~
オーストラリア空軍向けの機体。~
~
--EF-18A/B（72機）：~
スペイン空軍向けの機体。C.15およびCE.15とも呼ばれる。~
~
--F/A-18(R)：~
[[機関砲]]を撤去し、カメラを搭載した[[偵察機]]型。~
~
--F/A-18A+：~
A型をC型に準じた規格への改修型。~
[[AN/AAQ-28「ライトニング」>ライトニング]]やAN/ASQ-228「ATFLIR」を搭載可能とした他、背部に[[GPS>全地球測位装置]]アンテナを追加し、EGI統合航法システムを装備している。~
~
---F/A-18++：~
[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]仕様。~
[[レーダー]]を[[AN/APG-73]]に変更し、AN/APQ-111[[敵味方識別装置]]を搭載した。~
また、そのうち46機については[[チャフ]]・[[フレア]]ディスペンサーをAN/ALE-47に換装し、[[リンク16>データリンク]]への対応や[[JHMCS]]および[[AIM-9X>AIM-9]]の運用能力を獲得している。~
~
--[[ブルーエンジェルス]]仕様：~
[[機関砲]]を撤去し、スモーク発生装置を搭載した機体。~
[[電子機器>アビオニクス]]等は作戦機と同じ物を搭載している((有事には作戦機へ復帰させることができるように決められているため。))。~
~
--[[NASA]]向け
---F/A-18 Mission Support Aircraft：~
A型から武装を撤去した機体。~
[[空中給油]]の自動制御など各種試験用やチェイス機として利用されている。~
~
---F-18 HARV((High Alpha Research Vehicle：高迎え角研究機。))：~
A型をベースに改造した高[[迎え角]]研究実験機。~
~
---X-53：~
[[NASA]]・アメリカ空軍研究所（AFRL）・[[ボーイング]]の「ファントムワークス」がF/A-18をベースに共同で開発（改造）したAAW(Active Aeroelastic Wing：能動空力弾性翼)の実験機。旧称F/A-18 AAW。~
AAWは[[用法適応翼]]の一種。~
~
-F/A-18C/D：~
A/B型のアップグレード型。~
AN/AVQ-28 ラスター・スキャン型[[HUD]]、AN/AAR-50TINS、カラー多機能表示ディスプレイ、カラー・デジタル自動移動地図などのシステムが装備されているほか、暗視ゴーグルの利用も可能となった。~
またレーダー目標指示/距離測定システムを持つ前方監視赤外線ポッドも装備され始め、レーダー誘導爆弾の投下能力、各兵器の精密誘導投下が可能となった。~
~
--F/A-18C[N]/D[N]：~
夜間攻撃能力強化型。~
~
--KAF-18C/D（40機）：~
クウェート空軍向け機体の非公式名称。~
~
-F/A-18E/F「スーパーホーネット」：~
1999年より配備されたF/A-18C/Dの発展型。~
航続距離や兵器搭載能力の向上を図り、機体の大型化や[[ステルス]]性を考慮した改修がなされている。~
~
--F/A-18E/F Block.2：~
F/A-18E/Fのアップグレード型。~
搭乗員ステーションの改良や[[AN/APG-79]][[AESA]][[レーダー]]((ただし、2003年〜2005年に発注されたBlock.2の中には[[AN/APG-73]]を搭載する機体が含まれている。))、多機能情報伝達システム （MIDS-LVT）の搭載による[[リンク16>データリンク]]への対応 、発達型目標指示前方赤外線 (ATFILR）ポッドの装備能力、[[AIM-9X>AIM-9]]の装備能力などが追加される。~
~
--F/A-18E/F Block.2+：~
Block.2のアップグレード型。~
各種センサーからの情報を統合するため、新型ミッションコンピュータと光ファイバーネットワークを追加している。~
2008年度より納入された機体にはFPU-13 480ガロン[[増槽]]を改造したAN/ASG-34[[IRST]][[ポッド]]が装備可能となっている。~
~
--F/A-18E/F Block.3「アドバンスド・スーパーホーネット」：~
アップグレード型。~
コックピットを[[F-35]]や[[F-15SE>F-15E]]と似た次世代型コックピットに換装し、機体背部にコンフォーマルフューエルタンクを装備している。~
エンジンは推力を20％向上させた[[F414-GE-EPE>F414]]（Enhances Paformance Engine）へ換装した。~
これにより、低い加速力・上昇力の改善や燃焼効率の改善による[[航続距離]]の延長が図られている。~
~
--[[EA-18G「グラウラー」>EA-18G]]：~
[[EA-6B「プラウラー」>EA-6]][[電子戦機]]の後継機として開発された機体。~
詳しくは項を参照。~
~
-F-18L：~
ノースロップが主契約となる輸出バージョン。~
降着装置の簡素化や主翼折りたたみ装置の撤去、翼下パイロンの増設や簡略化した電子機器を搭載する等、YF-17とF/A-18を足して2で割ったような機体となっている。~
モックアップのみで製作されず。~
~
